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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:浅沼組、東エレク、クボタ

東エレク <日足> 「株探」多機能チャートより
■淺沼組 <1852>  5,630円  +700 円 (+14.2%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率3位
 淺沼組<1852>はストップ高カイ気配。関西を地盤とするゼネコンで、海外では東南アジアで積極展開している。18日取引終了後、アセアン地域でのリニューアル事業強化の一環としてシンガポールの建設工事請負業Evergreen Engineering & Constructionの株式を取得し子会社化することを発表、これにより業容拡大を図る方針。一方、同社は株主還元に極めて積極的な経営姿勢で知られるが、同日に22年3月期の年間配当について従来予想の260円から363円(前期実績は257円)に大幅に引き上げることを発表、これがサプライズとなり株価を押し上げている。配当利回りは前日終値ベースで7.4%に達するだけに株価に強烈なインパクトを与えた。

■フィックスターズ <3687>  925円  +95 円 (+11.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 フィックスターズ<3687>が上昇加速、一気に900円台に乗せてきた。ここFRONTEO<2158>を筆頭に人工知能(AI)関連株に人気化する銘柄が相次いでおり、同社もその流れに乗る。顧客企業のシステムを高速化するソフトの受託開発を主力展開するが、AIや量子コンピューター分野にも傾注している。岸田政権が経済安全保障にかかわる先端技術への5000億円の資金支援に際し、AI技術や蓄電池、量子分野などを念頭に置いていることを明らかにしており、国策に乗る銘柄として存在感を高めている。富士通<6702>、理化学研究所などとスーパーコンピューター「富岳」で共同研究を進めていることも注目される。

■GAテクノ <3491>  1,769円  +163 円 (+10.2%)  11:30現在
 18日に発表した「タイ不動産賃貸仲介会社を買収」が買い材料。
 外国人駐在員向け不動産賃貸仲介事業を手掛けるタイのディアライフコーポレーションの親会社DLホールディングスを株式交換で子会社化する。

■東京エレクトロン <8035>  63,570円  +2,960 円 (+4.9%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>は強弱観対立も買いが優勢。前日に上昇一服となったが、きょうはフシ目の6万円大台近辺で売り物をこなして上昇に転じ過去最高値更新となった。前日の米国株市場では画像処理半導体大手のエヌビディア<NVDA>が市場予想を上回る好調な決算を好感され8%を超える大幅高に買われた。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も上昇に転じており、これが東京市場でも関連銘柄に追い風となっている。ただ、米国株市場の取引終了後に発表された半導体製造装置世界最大手のアプライド・マテリアルズ<AMAT>の8~10月期決算は、売上高が市場コンセンサスに届かなかったことから同社株は時間外で大きく売られており、これが上値を重くする可能性がある。

■クボタ <6326>  2,440円  +100.5 円 (+4.3%)  11:30現在
 クボタ<6326>が続伸。同社は18日取引終了後、インドのトラクターメーカーであるエスコーツ(ファリダバード市)への出資比率を引き上げ、子会社化すると発表しており、材料視されているようだ。現在の出資比率は9.09%で、第三者割当増資の引き受けや株式公開買い付け(TOB)などを経て、出資比率を53.50%とする予定。クボタは2020年に約160億円を出資しているが、今回新たに約1400億円を投じる。両社の製品開発や品質などに関するノウハウを融合させ、品質の良いベーシックトラクターを提供することを目指す。販売・サービスの分野では子会社化により、インド国内における販売網の有効活用に加え、高機能製品からベーシックトラクターまでの幅広い品揃えが可能になるとしている。

■芝浦メカトロニクス <6590>  8,570円  +320 円 (+3.9%)  11:30現在
 芝浦メカトロニクス<6590>は7連騰と上げ足を際立たせている。5日移動平均線をサポートラインとする急勾配の上昇トレンドを形成、日々の上げ幅は小さいものの陽線が多く、機関投資家とみられる継続的な実需買いが流入していることを示唆している。6月28日につけた上場来高値8560円奪回も視野に入り、青空圏突入が目前だ。半導体向けエッチング装置やチップボンダーなどが得意で、半導体メーカーの世界的な設備投資拡大の動きが追い風となっている。電気自動車(EV)の普及が進むなか、市場拡大が急となっているパワー半導体分野でも高い商品競争力を持つ。パワー半導体の裏面電極形成やUBM(Under Bump Metal)、多層膜形成に使われる半導体用スパッタリング装置などで実績が高い。22年3月期営業利益は前期比44%増の42億5000万円を見込んでおり、15倍前後のPERに割高感はない。

■明星工業 <1976>  654円  +24 円 (+3.8%)  11:30現在
 明星工業<1976>が3日ぶりに反発している。18日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。上限を150万株(発行済み株数の2.92%)、または12億円としており、取得期間は21年11月19日から22年6月30日まで。資本効率の向上と経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を図るとともに、株主への利益還元を充実させることが目的という。

■アイシン <7259>  4,465円  +155 円 (+3.6%)  11:30現在
 アイシン<7259>が7日続伸している。同社は18日の取引終了後、ESGに対する取り組みに関する説明会を初開催しており、電動化ユニット、熱マネジメントや回生協調ブレーキ、車体製品などこれまで培ってきた幅広い製品・技術による車両全体のエネルギーの効率化に取り組むことで、25年に電動車両のトータル電費を10%以上向上させるとしたことが好感されている。また、投資計画について、25年には電動化ユニットおよび回生協調ブレーキの生産体制を日本だけではなく米国、中国をはじめとするグローバルで構築し、今後5年間で2700億円の投資を計画しているほか、30年生産CO2排出量50%削減を確実に達成するために、今後10年間で累計1100億円の投資を計画しているという。

■マクニカ富士 <3132>  2,756円  +70 円 (+2.6%)  11:30現在
 マクニカ・富士エレホールディングス<3132>が4日ぶりに反発。子会社のマクニカは午前10時30分ごろ、大規模EC事業者を対象にしたAIサービスとして、品揃え拡大を支える商品管理支援AI「CrowdANALYTIX for EC」をリリースしたと発表しており、材料視されている。ECサイト担当者の業務は多岐にわたり、かつ品揃えを拡大する事業者が多いため、大量の商品管理や施策を行う人材は不足しているという課題がある。適切な商品管理をタイムリーに行うにあたり、新製品は商品登録業務の自動化や、顧客がどのように商品を検索しているかへの適切な対応が可能となるほか、競合サイトと遜色のない、優位性のある価格設定や需要予測もできるとしている。

■新晃工業 <6458>  1,980円  +29 円 (+1.5%)  11:30現在
 新晃工業<6458>は続伸している。18日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視されている。上限を25万株(発行済み株数の0.96%)、または5億7500万円としており、取得期間は11月19日から12月3日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するのが目的で、東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による買い付けを予定している。

■GSユアサ <6674>  2,372円  +20 円 (+0.9%)  11:30現在
 ジーエス・ユアサ コーポレーション<6674>が4日続伸している。同社は18日、高いイオン伝導度と優れた耐水性を兼ね備えた「窒素含有硫化物固体電解質」の開発に成功したと発表しており、これが好材料視されている。硫化物固体電解質は全固体電池を実用化するためのキーマテリアルであることから、同技術により全固体電池の実用化に大きく前進したほか、全固体電池の製造時のハンドリング性の向上や製造環境の維持コストの削減が期待できるとしている。同社では今後、この耐水性に優れた「窒素含有硫化物固体電解質」を更に改良し、次世代電池である全固体電池を2020年代に実用化することを目指すとしている。

■マーベラス <7844>  754円  +6 円 (+0.8%)  11:30現在
 マーベラス<7844>は反発。18日の取引終了後、19年10月に発売した家庭用ゲームソフト「牧場物語 再会のミネラルタウン」の世界累計出荷本数が100万本を突破し、今22年3月期3タイトル目のミリオンセールス達成となったと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。「牧場物語」シリーズは、96年に発売したコンシューマ(家庭用)ゲームソフト代表作のひとつ。自然がいっぱいの牧場で、作物づくりや動物の世話、街に住む人たちとの出会いと恋愛など、人生をまるごと楽しめる「ほのぼの生活ゲーム」。2月に発売した最新作「牧場物語 オリーブタウンと希望の大地」も出荷本数が10月に100万本の突破となるなど、グローバルで展開する人気シリーズとなっている。

■東レ <3402>  713.2円  +4.5 円 (+0.6%)  11:30現在
 東レ<3402>が3日ぶりに反発。同社は18日取引終了後、米国子会社のゾルテック社(セントルイス市)において、ラージトウ炭素繊維の生産設備増強を決定したと発表しており、材料視されている。ラージトウはフィラメント数が4万本以上の炭素繊維で、風力発電機翼、樹脂コンパウンド強化剤などの産業用途での要求特性を満たす、比較的低価格の製品として使用されている。今回の設備増強では、ゾルテック社のメキシコ工場(ハリスコ州)の生産能力を現行の年産1万3000トンから2万トンに増強する計画で、ハンガリー工場の1万5000トンの生産能力とあわせて、ゾルテック社全体で年産約3万5000トンの生産能力とする。設備投資額は約1億3000万ドル(約140億円)で、23年からの生産開始を予定。

■ウェルスナビ <7342>  3,200円  -260 円 (-7.5%)  11:30現在
 ウェルスナビ<7342>が大幅安。18日の取引終了後、海外募集による94万株の公募増資とSBIホールディングス<8473>による200万株の海外売り出しを実施すると発表しており、株式価値の希薄化や株式の需給悪化を懸念する売りが出ているようだ。発行価格は18日または19日までのいずれかの日に決定する予定で、調達資金28億7200万円は新規顧客獲得のための広告宣伝費や事業拡大に向けた人件費などに充てる。

■ソフトバンクグループ <9984>  6,885円  -101 円 (-1.5%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>は強弱観対立のなか、やや売りに押される展開。前日の米国株市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合指数が過去最高値を更新しており、同指数との株価連動性が高い同社株にはポジティブ材料。しかし、同社が出資する中国電子商取引最大手のアリババ集団<BABA>が前日に発表した21年4~9月期の決算は市場コンセンサスに届かず、前日の米株市場で11%を上回る下落をみせており、含み資産減少に対する思惑が株価にマイナスに作用している。一方、株式需給面では直近データで信用買い残が減少し20万株台を下回った。依然として大幅に買い長だが需給面の改善が意識されるほか、最大1兆円の自社株買いに対する思惑も株価の下値を支えている。

■マーケットE <3135>  866円  +150 円 (+21.0%) ストップ高   11:30現在
 マーケットエンタープライズ<3135>はストップ高。同社は18日取引終了後、グループ全体のマシナリー(中古農機具)ビジネスを加速させることを目的に、10月に開設した新拠点である北関東リユースセンター(茨城県結城市)から中古農機具の欧州連合(EU)向け輸出を開始したと発表しており、材料視されている。EUに輸出される中古農機具は植物検疫規則により土壌や植物残渣が付着していないものに限られており、屋内での保管が好ましいとされている。新拠点開設により、土壌や植物残渣を付着させずに屋内で保管ができる体制が整い、植物検疫上の条件を満たすと認められたため、直接EUへの輸出ができるようになったとしている。

●ストップ高銘柄
 ホープ <6195>  321円  +80 円 (+33.2%) ストップ高   11:30現在
 アスタリスク <6522>  21,050円  +4,000 円 (+23.5%) ストップ高   11:30現在
 東京ソワール <8040>  912円  +150 円 (+19.7%) ストップ高   11:30現在
 地域新聞社 <2164>  533円  +80 円 (+17.7%) ストップ高   11:30現在
 など、11銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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