【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:フロンテオ、チェンジ、テスHD
フロンテオ <日足> 「株探」多機能チャートより
FRONTEO<2158>がストップ高。同社は15日取引終了後、22年3月期連結業績予想について、売上高を108億円から112億円(前期比8.0%増)へ、営業利益を12億円から18億円(同3.5倍)へ、純利益を7億2500万円から11億円(同3.1倍)へ、年間配当予想を5円から7円(前期は無配)へ上方修正すると発表しており、材料視されている。あわせて発表した22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結営業利益は12億600万円(前年同期は1億6000万円の赤字)だった。リーガルテックAI事業が好調であり、特に日本・アジア地域においてAIレビューツール「KIBIT Automator」を活用した案件が想定以上に増加したことに加え、利益率の高い複数の大型案件を受注したことにより、売上高、利益の両面において業績に寄与した。上期実績を反映させるとともに、AIソリューション事業は下期に売上高や利益が増加する傾向があることも考慮し、通期見通しを引き上げたとしている。
■チェンジ <3962> 2,270円 +321 円 (+16.5%) 11:30現在 東証1部 上昇率トップ
チェンジ<3962>が寄り付き早々に高水準の商いをこなし急動意。同社はITソリューション事業を手掛け、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)投資需要を取り込み好調に業績を伸ばしており、ふるさと納税事業も収益に大きく貢献している。15日取引終了後に発表した21年9月期決算は最終利益が前の期比倍増となる41億400万円と急拡大、更に22年9月期も前期比10%増の45億2200万円予想と2ケタ成長を維持する見通しにあり、これを好感する形で買いを呼び込んでいる。株価は今年4月以降一貫して下値模索の動きが続き、前週11日に年初来安値をつけたばかりだったが、足もとでは動きが一変している。テクニカル的にも上値抵抗ラインとなっていた25日移動平均線をマドを開けてブレークする形となり、トレンド転換を示唆している。
■TOREX <6616> 3,280円 +383 円 (+13.2%) 11:30現在 東証1部 上昇率3位
トレックス・セミコンダクター<6616>は3連騰している。15日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を285億円から295億円(前期比24.4%増)へ、営業利益を25億円から27億円(同2.2倍)へ、純利益を17億5000万円から18億9000万円(同2.0倍)へ上方修正し、あわせて20円を予定していた期末配当予想を24円に引き上げたことが好感されている。電子化ニーズの高まりやライフスタイルの変化を背景に、産業機器関連市場やデジタル機器関連市場が引き続き好調に推移する見通しに加えて、為替も円安傾向にあることから、売上高・利益が想定を上回る見込み。なお、年間配当予想は44円となり、前期実績に対しては8円の増配となる予定だ。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高149億8300万円(前年同期比31.3%増)、営業利益17億8300万円(同6.8倍)、純利益12億7200万円(同8.1倍)だった。
■ジモティー <7082> 5,170円 +570 円 (+12.4%) 11:30現在
ジモティー<7082>が大幅に3日続伸し、年初来高値を更新。同社は15日取引終了後に21年12月期単独業績予想について、売上高を14億6700万円から17億円(前期比23.6%増)へ、営業利益を3億3500万円から3億6900万円(同19.7%増)へ、純利益を2億7900万円から3億600万円(同20.4%増)へ上方修正すると発表しており、材料視されている。あわせて発表した21年12月期第3四半期累計(1~9月)単独営業利益は3億500万円(前年同期比4.2%増)だった。新型コロナウイルス感染症の影響を受けながらも広告需要が想定よりも回復基調にあることに加え、20年より開始したユーザー利便性及び収益性向上を目的とした新機能の取り組みが大きく進捗した結果、当初の通期業績予想を上回る見込みになったとしている。
■テスホールディングス <5074> 2,874円 +284 円 (+11.0%) 11:30現在 東証1部 上昇率7位
テスホールディングス<5074>は大幅高で上場来高値を更新した。同社は再生可能エネルギー発電所の開発・設計から調達、施工、売電に至るまでワンストップで対応し、コージェネレーションシステムなども手掛ける。足もとの業績は好調に推移しており、15日取引終了後に発表した22年6月期第1四半期(7~9月)の営業利益は32億1700万円で、通期計画の49億500万円に対する進捗率は66%に達した。これを受け、通期業績の増額修正期待が膨らみ物色人気となった。
■セルソース <4880> 7,580円 +450 円 (+6.3%) 11:30現在
セルソース<4880>が3連騰している。午前10時ごろ、アシックス<7936>及びスマートシューズを開発するORPHE(東京都渋谷区)と、スマートシューズを用いた医療分野での共同研究を開始すると発表しており、これが好感されている。共同研究では、まずは潜在的患者数が多く、膝の痛みや歩行困難などで日常生活に支障をきたす恐れのある「変形性膝関節症」の改善に向け、治療を行う患者の歩容(歩行の特徴)を定量化することを目的とした共同研究を実施する。具体的には、アシックスとORPHEが共同開発したランニングスマートシューズ「EVORIDE ORPHE(エボライドオルフェ)」をベースとして、履いて歩くだけで患者のストライドやピッチ、接地の角度や着地衝撃などを計測することができる新たなシューズを開発。セルソースの提携医療機関で再生医療などの治療を行う変形性膝関節症の患者にシューズを履いてもらい、センサーを通じて得られた歩容データをアプリケーションにて記録・分析するという。これにより、再生医療などによる治療と歩容データのフィードバックを活用したリハビリを組み合わせた療法の可能性も検討するとしている。
■フジッコ <2908> 1,979円 +98 円 (+5.2%) 11:30現在
フジッコ<2908>は大幅続伸している。15日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を150万株(発行済み株数の9.98%)、または30億円としており、取得期間は21年11月16日から22年11月15日まで。株主還元の充実及び資本効率の向上が目的としている。また、自社株494万762株(発行済み株数の14.12%)を11月30日付で消却するとあわせて発表した。消却後の発行済み株数は3005万759株となる予定だ。
■日本工営 <1954> 3,660円 +140 円 (+4.0%) 11:30現在
日本工営<1954>が大幅反発し、年初来高値を更新。同社は15日取引終了後、22年6月期第1四半期(7~9月)連結営業損益が3億2000万円の赤字(前年同期は11億1200万円の赤字)だったと発表しており、赤字幅縮小が好感されているようだ。通期計画77億円(前期比8.0%増)は据え置かれた。第1四半期は全セグメントで増収となり、前年同期に渡航制限があったコンサルティング事業の海外案件が復調し、好調に推移した。コンサルティング事業の海外の好調及びエネルギー事業の一過性要因の解消により、上期における例年の季節要因である赤字幅は縮小したとしている。
■第一生命HD <8750> 2,401円 +59.5 円 (+2.5%) 11:30現在
第一生命ホールディングス<8750>、T&Dホールディングス<8795>など大手生保株の上昇が目立つ。保険セクターは業種別騰落率でも東証1部33業種中トップとなっている。ここ米国ではインフレ警戒ムードが漂うなか、米長期金利の上昇が顕著となっている。前日の米10年債利回りは終値ベースで1.621%と7営業日ぶりに1.6%台まで上昇した。また、超長期債である30年債利回りもここにきて上昇が顕著で、前日終値ベースで1.996%まで水準を切り上げ2%乗せが目前となっている。生保業界は資産の長期運用に特徴があり、米国の超長期金利の上昇を受け運用環境の改善に期待した買いを引き寄せている。
■OBARA GROUP <6877> 3,730円 +85 円 (+2.3%) 11:30現在
OBARA GROUP<6877>は反発。15日の取引終了後、上限を40万株(発行済み株数の2.49%)、または14億5800万円とする自社株を、16日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表しており、これが好感されている。なお、取得結果はまだ発表されていない。
■ヤーマン <6630> 1,203円 -263 円 (-17.9%) 一時ストップ安 11:30現在 東証1部 下落率トップ
ヤーマン<6630>は急反落している。15日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(5~10月)連結業績について、売上高が202億9900万円から209億700万円(前年同期比11.6%増)へ、営業利益が30億2400万円から39億2500万円(同2.5%減)へ、純利益が20億3100万円から27億9600万円(同18.7%増)へ上振れて着地したようだと発表したが、株価は11月に入って急上昇していただけに、目先の材料出尽くし感から売られているようだ。店販部門がレイボーテシリーズやミーゼシリーズを中心に売り上げを回復させたことや、中国のECによる販売が引き続き好調を維持したことが寄与した。また、第1四半期における全社的なブランディング広告などの効果も利益増に貢献した。
■ダブル・スコープ <6619> 877円 -63 円 (-6.7%) 11:30現在 東証1部 下落率6位
15日に決算を発表。「7-9月期(3Q)最終は赤字拡大、21年12月期最終を未定に変更」が嫌気された。
ダブル・スコープ <6619> が11月15日大引け後(15:00)に決算を発表。21年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結最終損益は34.8億円の赤字(前年同期は44億円の赤字)に赤字幅が縮小した。
⇒⇒ダブル・スコープの詳しい業績推移表を見る
■VTホールディングス <7593> 486円 -28 円 (-5.5%) 11:30現在 東証1部 下落率9位
15日に決算を発表。「7-9月期(2Q)最終は38%減益」が嫌気された。
VTホールディングス <7593> が11月15日大引け後(16:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。22年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結最終利益は前年同期比3.7倍の82.1億円に急拡大し、通期計画の108億円に対する進捗率は76.1%に達し、3年平均の70.0%も上回った。
⇒⇒VTホールディングスの詳しい業績推移表を見る
■リクルート <6098> 7,834円 -237 円 (-2.9%) 11:30現在
リクルートホールディングス<6098>は3日ぶり反落。ここ上場来高値更新を続けてきたが、足もと利益確定の売りが優勢となっている。15日取引終了後に発表した22年3月期上期(21年4~9月)の決算は売上収益が前年同期比31%増の1兆3659億700万円、営業利益が同3倍の2229億2800万円とトップライン、利益ともに大幅な伸びを示した。求人サイトのインディードを中心とするHRテック事業が好調で収益を押し上げている。株価は昨年4月以降、一貫した上昇トレンドを継続し時価総額は約1年半で3倍以上となった。足もとは、好決算発表も事前に織り込みが進んでいたこともあって、目先筋の利益確定売りを誘っている。
■日本情報クリエイト <4054> 1,374円 +300 円 (+27.9%) ストップ高 11:30現在
日本情報クリエイト<4054>が3連騰で上昇加速局面にある。同社は不動産業界向け業務管理ソフトを、クラウドを活用したサブスクリプション形式で提供し、業績成長を続けてきた。16年6月期以降、前21年6月期まで大幅増収増益路線をひた走る展開にあったが、22年6月期については増収基調は継続するものの、最終利益段階で前期比22%減の3億2500万円予想と減益を見込んだこともあって株価は低迷を余儀なくされていた。そうしたなか、15日取引終了後に発表した22年6月期第1四半期(7~9月)の決算で、最終利益が1億4900万円と前年同期比で4割強の増益を達成、対通期進捗率も46%に達した。これを手掛かりに底値圏からのリバウンドを狙う動きが顕在化した。
■リビン・テクノロジーズ <4445> 3,700円 +700 円 (+23.3%) ストップ高買い気配 11:30現在
リビン・テクノロジーズ<4445>がストップ高カイ気配。同社は15日取引終了後に22年9月期単独業績について、売上高34億5000万円(前期比6.4%増)、営業利益5億円(同3.6倍)、純利益2億7200万円(同3.1倍)との見通しを開示しており、意欲的な会社計画であると好感されているようだ。クライアント数の増大、サービスの拡充、M&A・事業提携を重点施策として掲げており、テレビCMなどの投資抑制によって利益確保を目指す。あわせて発表した21年9月期単独営業利益は1億3900万円(前の期比4.1倍)だった。コロナ禍においても主力サービス『リビンマッチ』のマッチング物件数及びクライアント数が順調に増加し、売上高は過去最高を更新したとしている。
●ストップ高銘柄
セレスポ <9625> 1,330円 +300 円 (+29.1%) ストップ高買い気配 11:30現在
セコニック <7758> 1,635円 +300 円 (+22.5%) ストップ高買い気配 11:30現在
中村超硬 <6166> 853円 +150 円 (+21.3%) ストップ高買い気配 11:30現在
エスユーエス <6554> 896円 +150 円 (+20.1%) ストップ高 11:30現在
など、12銘柄
●ストップ安銘柄
イー・ロジット <9327> 1,045円 -300 円 (-22.3%) ストップ安売り気配 11:30現在
以上、1銘柄
株探ニュース