【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:大平金、凸版、イーレックス
凸版 <日足> 「株探」多機能チャートより
トッパン・フォームズ<7862>はストップ高カイ気配。10日の取引終了後、凸版印刷<7911>が持株会社体制への移行を見据え、トッパンフォに対して完全子会社化を目的にTOBを実施すると発表した。TOB価格を1株1550円としており、これにサヤ寄せする格好となっている。凸版は現在、トッパンフォ株の60.74%を所有している。買い付け予定数は4357万7356株(下限657万8600株、上限設定なし)で、買い付け期間は11月11日から12月23日まで。なおTOB成立後、トッパンフォは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所はトッパンフォを10日付で監理銘柄(確認中)に指定している。
■サンアスタ <4053> 2,854円 +446 円 (+18.5%) 一時ストップ高 11:30現在
Sun Asterisk<4053>は急騰。10日の取引終了後、21年12月期の連結経常利益を従来予想の11億5300万円から13億4600万円へ上方修正すると発表。従来の5期連続での過去最高益予想を更に上乗せする形となり、これが好感されているようだ。売上高についても前回予想の66億800万円から80億8100万円へ引き上げた。主力のクリエイティブ&エンジニアリング部門が顧客単価の好調な推移を背景に拡大するほか、企業の採用ニーズの回復を受けてタレントプラットフォーム部門も伸びる見込みだ。同時に発表した1~9月期の経常利益は前年同期比67.2%増の12億600万円だった。
■大平洋金属 <5541> 2,332円 +302 円 (+14.9%) 11:30現在 東証1部 上昇率4位
大平洋金属<5541>はカイ気配スタートとなり3日ぶり急反発。前日に陰線で25日移動平均線を下に抜けたが、きょうは大きく切り返しに転じてきた。日本製鉄系の合金鉄メーカーでフェロニッケルでは業界最大手。非鉄市況上昇の恩恵を享受し足もとの業績は回復色が強い。同社が10日取引終了後に発表した、22年3月期第2四半期(21年4~9月)決算は営業損益が9億5200万円(前年同期は5300万円の赤字)の黒字となり、通期計画の2億1300万円の黒字を大幅超過した。これがポジティブサプライズとなり高水準の買いを呼び込む形となっている。また同日、旧村上ファンドの流れを汲む投資会社シティインデックスイレブンスが大平金の株式5%超保有(共同保有分含む)していることを開示、これも株高思惑を増幅させているもようだ。
■日本通信 <9424> 236円 +29 円 (+14.0%) 11:30現在 東証1部 上昇率5位
日本通信<9424>が急動意、大量の買い注文に気配値のまま株価水準を切り上げてきた。同社は仮想移動体通信事業者(MVNO)の草分けで、業績は前期まで営業赤字が続いていたが、22年3月期は第2四半期時点で5200万円の黒字となり通期予想でも黒字転換が有力視される状況にある。10日取引終了後、同社の子会社がスマートフォンに秘密鍵及び電子証明書を搭載する「my 電子証明書」サービスについて、電子署名法に基づく主務大臣の認定を取得したことを発表した。これが株価を強く刺激する材料となり、個人投資家を中心に短期資金を呼び込む格好となっている。
■凸版印刷 <7911> 1,961円 +174 円 (+9.7%) 11:30現在 東証1部 上昇率8位
凸版印刷<7911>が3日ぶりに急反発。10日の取引終了後、22年3月期の連結経常利益を従来予想の510億円から590億円へ上方修正し、一転して1.6%増益見通しとなったことが好感されているようだ。情報コミュニケーション事業でBPO関連が想定以上に増加するほか、生活・産業事業における建装材の海外を中心とした堅調な拡大、エレクトロニクス事業におけるフォトマスクなどの順調な拡大が継続することが要因。また、構造改革による収益力強化も上振れにつながる。同時に、トッパン・フォームズ<7862>に対して完全子会社化することを目的にTOB(株式公開買い付け)を実施することも明らかにしている。
■JTOWER <4485> 12,730円 +1,130 円 (+9.7%) 11:30現在
10日に決算を発表。「上期経常は13%増益・通期計画を超過」が好感された。
JTOWER <4485> [東証M] が11月10日大引け後(15:00)に決算を発表。22年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比12.6%増の1億9700万円に伸び、通期計画の1億8000万円に対する進捗率が109.4%とすでに上回り、さらに前年同期の98.3%も超えた。
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■近鉄エクスプレス <9375> 2,878円 +239 円 (+9.1%) 11:30現在 東証1部 上昇率9位
近鉄エクスプレス<9375>が急騰し5日ぶりに反発。22年3月期の連結経常利益を従来予想の307億円から510億円へ上方修正すると発表。従来の11.1%減益予想から一転して47.7%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが好材料視されている。世界経済の回復に伴う旺盛な輸送需要に加え、前期から続く航空・海上貨物輸送スペースの供給不足を背景とした運賃原価と販売価格の上昇で、上期業績が好調だったことが上振れの背景だ。あわせて、今期の年間配当を従来計画の50円から100円(前期は50円)に増額修正したことも好感されている。
■物語コーポレーション <3097> 7,450円 +510 円 (+7.4%) 11:30現在
10日に発表した「10月既存店売上高は2.2%増」が買い材料。
10月既存店売上高は2.2%増。
■昭和電工 <4004> 2,922円 +194 円 (+7.1%) 11:30現在
10日に決算を発表。「1-9月期(3Q累計)経常が黒字浮上で着地・7-9月期も黒字浮上」が好感された。
昭和電工 <4004> が11月10日大引け後(15:00)に決算を発表。21年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常損益は732億円の黒字(前年同期は492億円の赤字)に浮上し、通期計画の820億円に対する進捗率は89.4%に達し、5年平均の71.2%も上回った。
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■リゾートトラスト <4681> 2,195円 +138 円 (+6.7%) 11:30現在
リゾートトラスト<4681>は大幅続伸で年初来高値を更新。10日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、営業利益を70億円から80億円(前期比45.6%減)へ、純利益を47億円から70億円(前期102億1300万円の赤字)へ上方修正した。上期において新型コロナウイルス感染症の影響でホテルなどの稼働が低下し売上高は1582億円から1530億円(同8.7%減)へ下方修正した。ただ、ホテル会員権、メディカル会員権の販売が好調に推移しているほか、助成金など営業外収益の計上が見込まれることが利益を押し上げる。なお、第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高764億3000万円(前年同期比11.4%減)、営業利益51億3200万円(同48.6%減)、純利益54億800万円(同5.1%減)だった。
■イーレックス <9517> 2,529円 +149 円 (+6.3%) 11:30現在
イーレックス<9517>が大幅高で4日ぶりに反発している。きょう付の日本経済新聞朝刊で「2021年4~9月期の連結経常利益は、前年同期比4割増の65億円程度となったもようだ」と報じられており、これが好材料視されている。記事によると、島津製作所<7701>や上新電機<8173>などに、再生可能エネルギー由来の電力供給を始めたことが寄与したほか、電力小売りを手掛ける子会社エバーグリーン・マーケティングの販売電力量が伸びたという。なお、決算発表は11日を予定している。
■KNTCT <9726> 1,816円 +103 円 (+6.0%) 11:30現在
10日に決算を発表。「今期経常を赤字縮小に上方修正」が好感された。
KNT-CTホールディングス <9726> が11月10日大引け後(15:00)に決算を発表。22年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益は59.2億円の赤字(前年同期は157億円の赤字)に赤字幅が縮小した。同時に、従来未定としていた期末一括配当を見送る(前期は無配)とし、無配継続する方針とした。
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■アイフル <8515> 383円 +21 円 (+5.8%) 11:30現在
アイフル<8515>が3日ぶりに急反発している。10日の取引終了後に発表した22年3月期上期(4~9月)の連結決算で、営業利益が前年同期比5.9%増の99億3000万円となり、これを好感する買いが入っているようだ。営業貸付金利息や信用保証収益の増加により、売上高648億3700万円(前年同期比2.2%増)と増収を確保したことが寄与した。併せて、貸倒れ関連費用やポイント引当金などの減少を見込み、通期の営業利益予想を前回予想の237億円から241億円に上方修正している。
■ユーザーローカル <3984> 1,966円 +100 円 (+5.4%) 11:30現在
10日に決算を発表。「7-9月期(1Q)経常は22%増益で着地」が好感された。
ユーザーローカル <3984> が11月10日大引け後(15:00)に決算を発表。22年6月期第1四半期(7-9月)の経常利益(非連結)は前年同期比21.7%増の2.5億円に伸び、通期計画の9.8億円に対する進捗率は26.2%となり、4年平均の26.4%とほぼ同水準だった。
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■三越伊勢丹 <3099> 877円 +41 円 (+4.9%) 11:30現在
三越伊勢丹ホールディングス<3099>は大幅高で3日ぶりに反発している。10日の取引終了後、22年3月期の連結最終損益は30億円の黒字(前期は410億7800万円の赤字)になりそうだと発表。前回予想の10億円の黒字を大幅に上方修正する形となり、これが好材料視されている。4月以降の緊急事態宣言に伴う休業などの影響で売上高は計画を下回るものの、上期に更なる経費構造改革を進めたほか、関係会社株式売却益を特別利益に計上したことが最終利益を押し上げる。あわせて、25年3月期に最終利益280億円を目標とする中期経営計画を発表している。
■サイバー・バズ <7069> 1,776円 +300 円 (+20.3%) ストップ高買い気配 11:30現在
サイバー・バズ<7069>が300円高はストップ高となる1776円でカイ気配となっている。10日の取引終了後、22年9月期の連結業績予想を発表。売上高が43億5000万円(前期比37.1%増)、営業利益が1億3000万円(前期200万円)と大幅増収増益の見通しを示しており、これを好感した買いが膨らんでいるようだ。 広告市場が回復傾向にあることやインフルエンサーマーケティングの活用ニーズの高まりを追い風に、今後も成長加速に向けた投資を継続し中長期的な企業価値向上を目指す。なお、同時に発表した21年9月期決算は売上高31億7200万円(前の期比5.9%増)、営業利益200万円(同98.7%減)だった。
■天龍製鋸 <5945> 3,410円 +500 円 (+17.2%) ストップ高買い気配 11:30現在
天龍製鋸<5945>がストップ高の3410円水準でカイ気配となっている。10日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を120億円から130億円(前期比18.0%増)へ、営業利益を16億円から25億円(同61.3%増)へ、純利益を12億円から18億円(同49.7%増)へ上方修正し、あわせて未定としていた期末一括配当予想を120円(前期80円)としたことが好感されている。海外経済の回復を背景に金属用チップソーの販売が増加したことや住宅用チップソーの販売が好調に推移したことが牽引した。また、受注増加による工場操業度の大幅な改善や、自動・省人化設備による生産効率の向上なども寄与した。
■シダックス <4837> 554円 +80 円 (+16.9%) ストップ高買い気配 11:30現在
シダックス<4837>がストップ高カイ気配となっている。同社は10日取引終了後に、22年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。経常利益は前年同期比8.3倍の15億2800万円となり、通期計画の21億7700万円に対する進捗率は70.2%となった。売上高は同8.9%増の586億5600万円で着地。学童保育部門の積極的な営業による自治体からの受託クラス増効果で社会サービスの売り上げが伸びたほか、新型コロナウイルス感染症の影響が限定的だったことでフードサービス事業も堅調だった。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。
■バーチャレク <6193> 1,101円 +150 円 (+15.8%) ストップ高 11:30現在
バーチャレクス・ホールディングス<6193>がストップ高に買われている。10日の取引終了後に発表した22年3月期上期(4~9月)の連結決算は、売上高29億9900万円(前年同期比16.0%増)、経常損益は2億円の黒字(前年同期は1400万円の赤字)となり、これを好感する買いが入っている。IT&コンサルティング事業が昨年の新型コロナウイルス感染拡大の影響から回復し、大型コンサル案件など新規受注が順調に拡大したほか、プロジェクト利益率の向上も業績改善につながった。経常利益は10月4日に上方修正した予想値(1億7000万円)を上回る着地となり、通期業績の上振れ期待が高まっているようだ。
●ストップ高銘柄
サイバー・バズ <7069> 1,776円 +300 円 (+20.3%) ストップ高買い気配 11:30現在
など、5銘柄
●ストップ安銘柄
グレイステクノロジー <6541> 550円 -150 円 (-21.4%) ストップ安売り気配 11:30現在
ASB機械 <6284> 3,140円 -700 円 (-18.2%) ストップ安売り気配 11:30現在
以上、2銘柄
株探ニュース