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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 買い一巡後はこう着も2万9500円を支持線とした3万円とのレンジを想定


大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 29680 +60 (+0.20%)
TOPIX先物 2046.5 +11.0 (+0.54%)
シカゴ先物 29705 +85
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 5日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。10月の米雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比53万1000人増(予想は45万人増)と予想を上回ったことが好感された。また、失業率は4.6%と前月の4.8%から低下し、雇用市場への逆風が和らぎつつあるとして、景気敏感株を中心に買われた。また、主要な中央銀行では緩和的な金融政策が続くとの見方から長期金利が1.4%台に低下し、ハイテク株の一角も物色された。S&P500業種別指数は消費者サービス、資本財、エネルギーが上昇する一方で、医薬品・バイオテクノロジー、自動車・同部品、商業サービス・用品が下落。

 シカゴ日経平均先物清算値は日中大阪比85円高の2万9705円で取引を終えた。日経225先物のナイトセッションは日中比70円安の2万9550円で始まり、寄り付きを安値に持ち直し上昇に転じると、米国市場の取引開始時には一時2万9800円まで上昇幅を広げる場面があった。ただし、米国市場の取引時間中は利食い優勢となり、2万9650円~2万9700円の保ち合いを経て、2万9680円で取引を終えた。

 本日はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行の展開になりそうだ。今週は週を通じて1700社近い企業の決算発表を控えていることから、買い一巡後はこう着感が強まる展開が見込まれる。とはいえ、米国では長期金利低下を背景にアルファベット<GOOGL>が最高値を更新したほか、アマゾン・ドット・コム<AMZN>、メタ・プラットフォームズ<FB>など大型テック株が買われており、支援材料になろう。

 また、VIX指数は16.48と前日の15.44から上昇したものの、依然としてボトム圏での推移であるほか、上値抵抗線として意識されている25日、75日移動平均線を下回っていることから、積極的にショートを仕掛けてくる動きも考えづらい。

 本日は指数インパクトの大きいソフトバンクグループ<9984>の決算を控えて手掛けづらさはあろうが、政策期待による押し目買い意欲は強く、下値の堅さが意識されそうだ。2万9500円を支持線とした3万円とのレンジを想定しつつ、短期的な売り仕掛けに対しては、その後のリバウンドを狙ったロング対応になろう。

 5日のNT倍率は先物中心限月で14.55倍に上昇した。9月半ば以降の保ち合い水準まで上昇してきたことで、強弱感は対立するものの、10月以降のリバウンド基調は継続していることから、NTロングを想定したスタンスになろう。

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