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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 VIX指数が約2カ月ぶり水準に低下し、リスクオンのセンチメントが広がりやすい


大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 29350 +90 (+0.30%)
TOPIX先物 2033.0 +5.5 (+0.27%)
シカゴ先物 29390 +130
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 19日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックなど主要な株価指数が上昇。ジョンソン・エンド・ジョンソン<JNJ>など主要企業の好決算が相次ぎ、センチメント改善につながった。NYダウが終値で最高値をつけた8月16日以来の水準に上昇したほか、ナスダックは5営業日続伸で約1カ月ぶりの高値水準に浮上した。S&P500業種別指数は保険、医薬品・バイオテクノロジー、テクノロジー・ハード・機器が上昇する一方で、家庭用品・パーソナル用品、自動車・同部品、消費者サービスが下落。また、取引終了後に7-9月期決算を発表したネットフリックス<NFLX>は1株利益のほか、会員数の伸びが予想を上回ったことが材料視され、時間外で3%を超える上昇をみせている。

 シカゴ日経平均先物清算値は日中大阪比130円高の2万9390円で取引を終えた。日経225先物のナイトセッションは日中比20円安の2万9240円で始まり、2万9210円まで下落した後は上昇に転じ、米国市場の取引開始後には一時2万9400円まで上げ幅を広げた。引けにかけては2万9350円~2万9400円水準の高値圏で保ち合い、2万9350円で取引を終えた。

 本日はシカゴ先物にサヤ寄せする格好で、やや買い先行で始まることになろう。日経225先物はナイトセッションで25日移動平均線(2万9124円水準)を上回っての取引だったこともあり、同線が支持線として意識されやすい。また、5日線は2万9040円水準まで切り上がりをみせてきたことから、テクニカル面でのシグナル発生も近づいてきた。価格帯別出来高では2万9500円水準までは商いの薄い価格帯であるため、25日線を支持線にロングスタンスになりそうだ。なお、VIX指数は15.70に低下し、約2カ月ぶりの水準に到達してきており、リスクオンのセンチメントが広がりやすいだろう。

 また、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.43倍に上昇した。25日、75日線が位置する14.41~14.43倍を捉えており、9月相場で抵抗線として機能していた水準を突破してくるかが注目される。明確に上放れてくるようだと、次第にNTロングの動きが強まってくる可能性がありそうだ。

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