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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:アイドマHD、ココナラ、INPEX

アイドマHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■アイドマHD <7373>  6,030円  +1,000 円 (+19.9%) ストップ高   11:30現在
 アイドマ・ホールディングス<7373>がストップ高に買われている。法人向け営業戦略の立案・実行・検証などをワンストップで行うほか、クラウドワーカーに対応した就労支援サイトの運営も手掛ける。企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)投資意欲が活発化するなか収益機会を広げ、業績はコロナ禍にあっても絶好調だ。同社が前週末15日に発表した21年8月期決算は営業利益が前の期比約4倍となる8億2900万円と大変貌、続く22年8月期についても前期比45%増の12億円を見込んでいる。これが材料視され、高水準の投資マネーを呼び込む格好となった。

■ココナラ <4176>  1,856円  +277 円 (+17.5%)  11:30現在
 ココナラ<4176>が急反騰。前週末15日の取引終了後、22年8月期業績予想を発表し、営業損益は12億9000万円の赤字と前期から一転赤字に転落する見通しとなった。一方、営業収益は36億5000万円(前期比32.9%増)と引き続き大幅な伸びを見込むことから、中長期の成長を期待した買いを呼び込んでいるようだ。テレビCMなどのマーケティング投資を大幅に拡大するほか、人材への投資も継続していく。会社側では、中短期的には利益の計上を重視せず、効率的な財務構造や財務規律は維持しながらも流通高、営業収益の拡大を優先する方針としている。なお、同時に発表した21年8月期決算は、営業収益27億4600万円(前の期比54.7%増)、営業利益8900万円(前の期8000万円の赤字)だった。

■東邦亜鉛 <5707>  3,355円  +335 円 (+11.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 東邦亜鉛<5707>が急騰。株価は一時、前週末に比べ約12%の上昇となり年初来高値を更新した。足もとで亜鉛価格が急伸しており15日には、一時1トン3900ドル台と2007年以来、14年ぶりの高値圏の上昇したことが伝えられている。ベルギーの亜鉛大手、ニルスターは電力コストの高騰を要因に欧州の3つの精錬所での亜鉛生産を最大で50%減少させると発表。市場には、亜鉛の需給逼迫観測も出ており、これを受け東邦亜鉛に買いが集まっている。

■ENECHANGE <4169>  5,490円  +495 円 (+9.9%)  11:30現在
 ENECHANGE<4169>が急騰、一時685円高の5680円と値を飛ばした。消費者向けの電力・ガス切り替えプラットフォームを運営するほか、電力・ガス会社向けクラウド型デジタルトランスフォーメーション(DX)支援サービスを行っている。前週末15日取引終了後に電力事業と不動産事業を展開するオーベラス・ジャパン(東京都江東区)の全株式を取得し子会社化することを発表、これによる業容拡大効果を見込んだ投資資金の買いが集中した。

■ベクトル <6058>  1,284円  +109 円 (+9.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 ベクトル<6058>が急伸し一時、前週末比145円(13.2%)高の1330円に買われている。15日の取引終了後、22年2月期の連結業績予想について、営業利益を40億円から48億円(前期比2.1倍)、純利益を10億円から20億円(同4.1倍)へ上方修正し、あわせて4円を予定していた期末一括配当予想を8円(前期2円)に引き上げたことが好感されている。新規事業への投資が抑制されることから、売上高は477億円から455億円(同22.1%増)へ下方修正したものの、既存事業が堅調なことや、上期にダイレクトマーケティング事業における新規顧客獲得に向けた広告宣伝費の投下を一時的に抑えたことが寄与する。なお、第2四半期累計(3~8月)決算は、売上高219億3300万円(前年同期比24.2%増)、営業利益22億9900万円(同3.9倍)、純利益6億2200万円(前年同期11億8200万円の赤字)だった。

■INPEX <1605>  1,011円  +48 円 (+5.0%)  11:30現在
 INPEX<1605>が一時50円高の1013円に買われ20年2月以来1年8カ月ぶりとなる4ケタ大台復帰を果たした。このほか石油資源開発<1662>やENEOSホールディングス<5020>など資源開発関連や石油株の上昇が目立つ。引き続き原油市況高が顕著で世界の関心が集まっている。前週末にWTI原油先物価格は大幅続伸し終値ベースで1ドル近い上げをみせ、1バレル=82ドル28セントまで上昇した。14年9月以来7年ぶりの高値水準となっており、インフレ懸念を助長する材料ともなっている。東京市場でも企業コストの上昇につながりやすく、その点は警戒が必要だが、原油価格と株価連動性の高い資源・石油関連セクターには追い風となっている。

■北の達人 <2930>  447円  +16 円 (+3.7%)  11:30現在
 北の達人コーポレーション<2930>が商い増勢のなか3日続伸、一時27円高の458円まで上値を伸ばす場面があった。健康食品や化粧品などを自社企画し、製造をアウトソーシングするビジネスモデルで収益成長を続けてきたが、21年2月期は新型コロナウイルスの影響で5期ぶりの減益決算を強いられた。しかし、足もとでは業績回復色が強い。前週末15日取引終了後に発表した22年2月期上期(21年3~8月)決算は営業利益が9億8300万円だった。約7割を占める定期顧客の継続購入の動きが収益を支えている一方、新規獲得件数が前年同期から倍増している。なお、通期営業利益18億7100万円に対する進捗率は53%となった。

■JTOWER <4485>  9,170円  +200 円 (+2.2%)  11:30現在
 JTOWER<4485>は3日続伸、一時5.4%高の9450円まで上昇した。前週末15日の取引終了後、楽天モバイル(東京都世田谷区)と資本提携したと発表しており、これが材料視されているようだ。これにより、両社は4Gや5Gに関するネットワーク整備において、屋内外を対象に共用設備・共用タワーによるインフラシェアリングを推進していく。なお、楽天モバイルはJTOWER代表取締役社長の田中敦史氏から同社株式を一部取得する形で資本参加する。

■GAテクノ <3491>  1,058円  +19 円 (+1.8%)  11:30現在
 GA technologies<3491>が反落スタート後にプラスへ切り返す展開。同社はきょう、都心の中古マンションに特化したクラウドファンディングサービス「RENOSY クラウドファンディング」キャピタル重視型第25号ファンドを組成し、15時から出資の募集を開始すると発表しており、これを好感した買いが流入している。運用物件は東京都豊島区に所在する「ビバリーホームズ早稲田」で、出資総額2210万円、募集総額1989万円、募集口数1989口。過去の成約実績や類似マンションの相場情報などを学習したAIが物件を相対的にスコアリングした上で、同社のクラウドファンディング専門チームが物件を選定してファンドを組成したとしている。

■東京エレクトロン <8035>  49,660円  +110 円 (+0.2%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>が3日続伸、フシ目の5万円大台を取引時間中としては11営業日ぶりに回復した。前週後半に連日で大幅高となり2営業日で3800円の上昇をみせていたが、きょうもその余勢を駆って上値を指向している。前週末に米長期金利は再び上昇に転じたが、ハイテク系グロース株への売り圧力は限定的だった。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も小幅ながら3日続伸し中期波動の分水嶺である75日移動平均線とのマイナスカイ離をほぼ解消した。東京市場でも銘柄によって跛行色はあるものの、好業績株の多い半導体セクターへの買い意欲は旺盛だ。

■マネーフォワード <3994>  7,160円  -1,050 円 (-12.8%)  11:30現在  東証1部 下落率2位
 15日に決算を発表。「6-8月期(3Q)経常は赤字拡大」が嫌気された。
 マネーフォワード <3994> が10月15日大引け後(15:00)に決算を発表。21年11月期第3四半期累計(20年12月-21年8月)の連結経常損益は7.5億円の赤字(前年同期は16.6億円の赤字)に赤字幅が縮小した。
  ⇒⇒マネーフォワードの詳しい業績推移表を見る

■ベイカレント <6532>  43,200円  -5,700 円 (-11.7%)  11:30現在  東証1部 下落率4位
 ベイカレント・コンサルティング<6532>が反落。前週末15日の取引終了後、22年2月期上期(3~8月)の決算を発表し、売上収益が265億8400万円(前年同期比34.6%増)、営業利益が95億1000万円(同76.0%増)と大幅な増収増益で着地した。これを受けて朝方高く始まったものの、その後は材料出尽くしとの見方から目先利益確定売りが優勢となっている。前期に増員したコンサルタントの戦力化が進んだことに加え、引き続きデジタルトランスフォーメーション(DX)や事業戦略に関するプロジェクトの受注が順調だったことが業績を押し上げた。なお、通期の売上収益510億円(前期比19.0%増)、営業利益160億円(同18.1%増)の見通しは据え置いている。

■RPAホールディングス <6572>  521円  -62 円 (-10.6%)  11:30現在  東証1部 下落率6位
 15日に決算を発表。「今期最終を一転赤字に下方修正」が嫌気された。
 RPAホールディングス <6572> が10月15日大引け後(16:00)に決算を発表。22年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結最終損益は7億6900万円の赤字(前年同期は7100万円の黒字)に転落し、従来の7000万円の黒字予想から一転赤字で着地。併せて、通期の同損益を従来予想の2億7000万円の黒字→7億4000万円の赤字(前期は2100万円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。
  ⇒⇒RPAホールディングスの詳しい業績推移表を見る

■ビザスク <4490>  6,030円  -580 円 (-8.8%)  11:30現在
 15日に決算を発表。「上期経常は赤字転落で着地、22年2月期経常を未定に変更」が嫌気された。
 ビザスク <4490> [東証M] が10月15日大引け後(15:00)に決算を発表。22年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結経常損益は1億4800万円の赤字(前年同期は5100万円の黒字)に転落した。
  ⇒⇒ビザスクの詳しい業績推移表を見る

■パソナグループ <2168>  3,155円  -195 円 (-5.8%)  11:30現在  東証1部 下落率8位
 パソナグループ<2168>が大幅反落している。15日の取引終了後に発表した第1四半期(6~8月)連結決算が、売上高919億2700万円(前年同期比7.2%増)、営業利益57億円(同21.8%減)、純利益24億8100万円(同38.9%減)と大幅減益となったことが嫌気されている。企業及びパブリックセクターなどからBPO需要を継続的に獲得したことが売上高の増加につながった。ただ、BPOサービスで前期に増加した採算の良い期間限定案件が終了したことで粗利率が低下。また、事業拡大及びコロナ禍で抑制された事業活動が通常に戻りつつあるため関連費用が増加したことも響いた。なお、22年5月期通期業績予想は、売上高3500億円(前期比4.6%増)、営業利益200億円(同0.3%増)、純利益75億円(同10.6%増)の従来見通しを据え置いている。

■鉄人化計画 <2404>  415円  +80 円 (+23.9%) ストップ高   11:30現在
 鉄人化計画<2404>がストップ高。同社は首都圏でカラオケルームを運営するほか飲食事業を展開しており、昨年来新型コロナウイルスの影響で収益環境は逆風に晒されていた。しかし、足もとは改善傾向がみられる。前週末15日取引終了後に発表した21年8月期決算は営業損益が1億4400万円の赤字だった。前期は8億1500万円の赤字であったが、そこから6億円以上の損失幅縮小となった。新型コロナの感染第5波が収束したことで当面は集客数の増加が見込まれる。22年8月期業績見通しについては開示していないものの、決算内容の改善を受けて上値を見込んだ短期資金の攻勢や空売りの買い戻しを誘発している。

■市進ホールディングス <4645>  460円  +80 円 (+21.1%) ストップ高   11:30現在
 市進ホールディングス<4645>がストップ高に買われ、急勾配の5日移動平均線をマドを開けて上放れる格好となった。同社は首都圏で学習塾を展開するほか、日本語学校や介護事業などにも幅広く多角化を進めている。前週末15日取引終了後に発表した22年2月期上期(21年3~8月)の決算は最終損益が2億6500万円の黒字(前年同期は5億2600万円の赤字)と急改善、通期計画の2億1200万円も超過した。新型コロナウイルスの影響で経営環境には向かい風が強かったが、オンライン授業の強化などにより生徒数が増加した。また、M&A戦略を推進するなど力を入れている介護福祉サービス事業も好調で収益押し上げに寄与している。これがポジティブサプライズとなって投資資金が流入した。

■シー・エス・ランバー <7808>  2,382円  +400 円 (+20.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 シー・エス・ランバー<7808>はストップ高の2382円水準でカイ気配となっている。前週末15日の取引終了後、第2四半期累計(6~11月)連結業績予想について、売上高を89億円から112億6000万円(前年同期比51.4%増)へ、営業利益を6億4000万円から15億3000万円(同2.5倍)へ上方修正するとともに、未定としていた配当予想を期末一括80円(前期50円)にすると発表したことが好感されている。上期は、「ウッドショック」による木材価格の高騰・供給不足の影響があるものの、プレカットの出荷が引き続き堅調に推移していることに加えて、生産効率・配送効率の向上を更に進めたことが奏功する。また、未定としていた22年5月期通期業績予想については通期予想は木材価格の変動が激しくなっていることなどからレンジ予想とし、売上高220億~240億円(前期比35.2~47.5%増)、営業利益22億5000万~24億5000万円(同59.7~73.9%増)を見込む。


●ストップ高銘柄
 アスタリスク <6522>  7,060円  +1,000 円 (+16.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 EduLab <4427>  2,142円  -500 円 (-18.9%) ストップ安売り気配   11:30現在
 など、1銘柄

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