【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):コーテクHD、F-ブレイン、スタ・アリス
コーテクHD <日足> 「株探」多機能チャートより
スタジオアリス<2305>は8日続落。11日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3~8月)連結決算は、売上高175億5900万円(前年同期比28.8%増)、営業利益16億2400万円(前年同期5億6400万円の赤字)、最終利益8億4900万円(同9億8000万円の赤字)と営業損益が大幅に黒字転換し、これを受けて朝方は高く始まったものの、その後は材料出尽くし感からマイナスに転じている。前年同期は新型コロナウイルス感染症の拡大防止を目的とした緊急事態宣言の発出に伴う全店舗の臨時休業があったものの、今期は臨時休業が一部地域の店舗に限られたことや、営業可能店舗で七五三撮影や成人式撮影・振袖レンタルサービス「ふりホ」の予約獲得、前撮り撮影に注力したことが寄与した。なお、22年2月期通期業績予想は、売上高424億6000万円(前期比16.8%増)、営業利益50億円(同5.7%増)、最終利益26億5000万円(同8.9%増)の従来見通しを据え置いている。
■コーテクHD <3635> 5,010円 -80 円 (-1.6%) 本日終値
コーエーテクモホールディングス<3635>は底堅い動き。11日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が320億円から370億円(前年同期比59.9%増)へ、営業利益が120億円から160億円(同89.4%増)へ、純利益が150億円から180億円(同52.0%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これを好材料視した買いが下値に入ったようだ。パッケージゲームでリピート販売が堅調だったことや、スマートフォンゲームでサービス開始から1周年を迎えた「三國志 覇道」が引き続き好調に推移したことが貢献した。また、IP許諾によるロイヤルティー収入も引き続き高い水準で推移したとしている。
■ホクト <1379> 1,958円 -22 円 (-1.1%) 本日終値
ホクト<1379>は5日ぶりに反落。11日取引終了後に発表した9月の月次売上高(速報)が前年同月比1.7%減の45億5300万円と7カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。なお、計画の50億6900万円に対しては約1割下回った。
■富士ソフト <9749> 5,650円 -10 円 (-0.2%) 本日終値
富士ソフト<9749>は全体軟調相場のなかしっかり。同社はきょう、凸版印刷<7911>とデジタルマーケティング事業拡大とICT開発体制強化に向けて協業すると発表した。富士ソフトが持つICT分野での開発力やデジタルトランスフォーメーション(DX)のノウハウと、凸版印刷のデジタルマーケティング領域のソリューション提供におけるノウハウや顧客ネットワークを組み合わせ、デジタルマーケティング領域でのサービス開発や基盤整備を共同で推進していく。
■フーバーブレイン <3927> 1,079円 +150 円 (+16.2%) ストップ高 本日終値
フーバーブレイン<3927>がストップ高。11日の取引終了後に発表した9月度の月次売上高速報が前年同月比32.0%増となり、7カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。
■ベガコーポレーション <3542> 1,342円 +136 円 (+11.3%) 本日終値
ベガコーポレーション<3542>は大幅高で5日続伸。11日の取引終了後、9月の月次業績を発表しており、ECサイト「LOWYA(ロウヤ)事業」の旗艦店及びモール店による合算の売上高は前年同月比が6.8%増となり、6カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。前月に引き続いて旗艦店を中心に需要が順調に拡大したことが寄与した。なお、LOWYA旗艦店(自社サイト)の売上高は同16.8%増だった。
■ユークス <4334> 468円 +38 円 (+8.8%) 本日終値
ユークス<4334>が急伸。午前11時ごろ、DCコミックスのキャラクターをベースにしたオンライン・トレーディングカードゲーム「DCデュアルフォース」の製作を発表しており、これが好感された。「DCデュアルフォース」は、全世界で人気を誇るDCコミックスのキャラクターをテーマに、大人気スーパーヒーローやスーパーヴィラン(悪役)が登場するアメコミファン待望のオンライン・トレーディングカードゲーム。プラットフォームはパソコン、家庭用ゲーム機、スマートフォンなどを予定しており、22年秋にユークスから配信を予定している。なお、業績への影響は算定可能となった時点で速やかに反映させるという。
■OATアグリオ <4979> 2,149円 +171 円 (+8.7%) 本日終値 東証1部 上昇率2位
OATアグリオ<4979>が大幅続伸。きょう付けの化学工業日報で、「OATアグリオは、スマート農業の一環として、イチゴの生育状況を人工知能(AI)が判断する『生育診断システム』を開発した」と報じられており、これが材料視されたようだ。記事によると、このシステムに加えて肥料や農薬、栽培ノウハウをパッケージ化した月額料金による新サービスを生産者に提供していくといい、安心感を求める新規就農者の需要を取り込むという。また、環境に優しい「グリーン農薬」や植物の免疫力などを高める「バイオスティミュラント」のシェア拡大も狙うとしている。
●ストップ高銘柄
リベロ <9245> 1,592円 +300 円 (+23.2%) ストップ高 本日終値
スーパーバリュー <3094> 662円 +100 円 (+17.8%) ストップ高 本日終値
倉庫精練 <3578> 564円 +80 円 (+16.5%) ストップ高 本日終値
川崎地質 <4673> 5,640円 +700 円 (+14.2%) ストップ高 本日終値
など、6銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース