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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:Sansan、カーブスHD、パンパシHD

Sansan <日足> 「株探」多機能チャートより
■Sansan <4443>  11,710円  +1,330 円 (+12.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 Sansan<4443>が急騰。前週末8日の取引終了後、11月30日を基準日として1株を4株に株式分割すると発表しており、これを材料視した買いが入っているようだ。あわせて、22年5月期第1四半期(6~8月)の決算を発表。売上高は45億9700万円(前年同期比25.4%増)、営業損益は1億200万円の赤字(前年同期1億9300万円の黒字)だった。継続的な売上高の成長実現に向け、組織改編や人材採用の強化を図ったほか、自社サービスの広告宣伝活動や機能拡充などに取り組んだ。純利益については投資有価証券売却益の計上が寄与し、6億5200万円(前年同期比7.6倍)と大幅増で着地した。

■大紀アルミニウム工業所 <5702>  1,793円  +135 円 (+8.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 大紀アルミニウム工業所<5702>が続急伸。アルミニウム二次合金のトップメーカーであり、アルミ市況の高騰が株高思惑につながっている。中国やインドなどで電力不足問題が懸念されサプライチェーンリスクが浮き彫りとなっている。アルミニウム製造には大量の電力を必要とすることから、アルミの供給懸念にもリンクし価格の急上昇を招いている。そうしたなか、同社は22年3月期営業利益が前期比6割増の146億6000万円を予想。好調な業績を背景に株主還元も強化しており、年間配当は従来計画の36円から一気に50円に増額していることでマーケットでも注目度が高まっている。

■カーブスHD <7085>  952円  +64 円 (+7.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 カーブスホールディングス<7085>が大幅続伸している。前週末8日の取引終了後に発表した22年8月期の連結業績予想で、売上高265億5000万円(前期比7.6%増)、営業利益25億円(同54.1%増)、純利益15億9800万円(同41.5%増)と大幅増益を見込み、年間配当予想で前期比2円増の7円を予定していることが好感されている。今期は25店舗の新規出店を予定している一方、コロナショックの影響が大きいFC店の閉店・統合を50店舗予定しており、店舗数は25店舗純減の期末1933店舗となる予定。また、20年2月末83万2000人だった会員数は、コロナショックの影響により20年5月末に54万5000人(休会を除く実質会員数)まで減少したが、21年8月末69万3000人まで回復し、今期末には79万8000人(オンライン会員を含む)を予想しており、会員数増に応じた会員向け物販の契約数、販売数の増加を見込むという。なお、21年8月期決算は、売上高246億8100万円(前の期比1.6%減)、営業利益16億2200万円(同39.0%増)、純利益11億2900万円(同47.7%増)だった。

■パンパシHD <7532>  2,487円  +91 円 (+3.8%)  11:30現在
 パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>が3日続伸している。前週末8日の取引終了後に発表した9月度の月別販売高状況(速報)で、既存店売上高が前年同月比0.1%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。上旬は、8月に続き天候不順や低気温の影響による夏の季節商品の販売不振、新型コロナウイルスの感染拡大による人流抑制が影響したものの、中旬以降は新型コロナの新規感染者数が全国的に大きく減少したことで、人流及びそれに伴う売り上げが改善した。特にシルバーウィークは、全てのエリア、駅前・郊外、時間売り上げが改善し上旬の不振をカバーした。

■日経レバ <1570>  15,450円  +440 円 (+2.9%)  11:30現在
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>は一時560円高の1万5570円に買われ、中長期波動の判断目安となっている75日移動平均線とのマイナスカイ離をほぼ解消した状況にある。商いも活況で1000億円の売買代金は全市場を通じて断トツ。日経平均株価の動きに連動するように組成されたETFだが、価格変動率は日経平均の2倍に基本設定されておりボラティリティが高い。きょうの東京市場は朝方軟調な地合いだったが、朝方の売り一巡後は先物を絡めて日経平均が噴き上げる形となっており、日経レバもそれに合わせて上値指向を加速させた。中国や香港株市場などが上昇していることから投資家のセントメントが改善し、9月の米雇用統計を無難に通過したこともあって、空売り買い戻しが入る形で全体相場が押し上げられている。

■アウトソーシング <2427>  1,972円  +54 円 (+2.8%)  11:30現在
 アウトソーシング<2427>が3日続伸している。前週末8日の取引終了後、交通誘導警備請負業務や雑踏警備請負業務を展開するアーク警備システム(東京都渋谷区)及びアークミライズ(東京都千代田区)の2社の全株式を取得し子会社化したと発表しており、これが好材料視されている。アークグループ2社をグループに加えることで、国内警備請負事業のより一層の事業発展だけではなく、サービス系事業の業容拡大による業種分散を通じた業績平準化を図るのが狙い。また、アークグループ2社においても、アウトソシングループの採用力や営業力などの経営資源を活用することにより更なる業容拡大が期待できるとしている。

■トヨタ自動車 <7203>  1,973円  +50 円 (+2.6%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>、日産自動車<7201>、ホンダ<7267>など自動車株に買いが集まっている。テーパリング前倒しの思惑などを背景に米長期金利の上昇が顕著となっている。前週末時点で米10年債利回りは1.6%台を上回ってきたが、これに伴う日米金利差拡大がドル買い・円売りの動きを誘発し、足もとでは1ドル=112円台前半まで円安が進んでいる。これを受けて輸出採算向上が見込まれる自動車セクターの株価には追い風となっている。一方、半導体不足などによるサプライチェーンリスクや中国景気の減速懸念が重荷となっており、上値では戻り売り圧力も観測される。

■SBIホールディングス <8473>  2,791円  +70 円 (+2.6%)  11:30現在
 SBIホールディングス<8473>が4日続伸。前週末8日の取引終了後、持ち分法適用関連会社の住信SBIネット銀行が同日に東京証券取引所へ上場申請を行ったと発表しており、これが好感されているようだ。なお会社側では、同件について22年3月期連結業績に与える影響はないとしており、今後開示すべき事項が生じた場合は速やかに開示するという。

■平田機工 <6258>  6,830円  +170 円 (+2.6%)  11:30現在
 平田機工<6258>が続伸している。9日付の日本経済新聞朝刊で「台湾積体電路製造(TSMC)とソニーグループが、半導体の新工場を熊本県に共同建設する計画の大枠を固めた」と報じられたことを受けて、熊本県に本社を置く生産設備メーカーで、ソニーグループ<6758>などと取引のある同社に思惑的な買いが向かっているようだ。

■マークラインズ <3901>  3,065円  +68 円 (+2.3%)  11:30現在
 マークラインズ<3901>は3日続伸。前週末8日の取引終了後に発表した9月の「情報プラットフォーム」契約企業数が前月比31社増の4078社と、契約企業数が順調に積み上がっていることが好材料視されている。

■日本郵船 <9101>  7,540円  +150 円 (+2.0%)  11:30現在
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など大手をはじめ海運株が軒並み上昇。海運市況の高騰を背景に今期業績が様変わりとなったことで、株価も大きく居どころを変える銘柄が相次いだが、その反動で9月下旬以降は大幅反落する形を余儀なくされていた。しかし、低PERと高配当利回りが際立っていることで、目先は押し目買いの動きが優勢となっている。大手海運3社はいずれも75日移動平均線をサポートラインに戻りに転じる状況にある。

■三菱UFJ <8306>  662.4円  +11.6 円 (+1.8%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクや第一生命ホールディングス<8750>など生保株が高い。米国ではインフレ懸念が高まっており、足もと原油価格の上昇もあって米長期金利の上昇基調が強まっている。前週末は米10年債利回りが終値ベースでフシ目の1.6%台を上回ってきた。これを背景に、前週末の米国株市場ではNYダウなど主要株指数が軟調な動きをみせるなかにあって大手金融株が揃って頑強な値動きを示した。東京市場でも米国事業を展開するメガバンクや大手生保にとって、運用環境の改善をポジティブ視する買いが優勢となっている。

■アレンザHD <3546>  1,342円  +16 円 (+1.2%)  11:30現在
 アレンザホールディングス<3546>は小幅続伸している。前週末8日の取引終了後に発表した9月度の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比2.3%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。客数は同0.7%減(前月は10.4%減)、客単価が同3.0%増(前月は0.1%減)とともに前月から回復していることが寄与した。なお、全店売上高は同3.9%増だった。

■NSD <9759>  1,958円  +20 円 (+1.0%)  11:30現在
 NSD<9759>が3日続伸している。この日、タイで新型コロナウイルス感染症対策の支援ツールとして、同社の遠隔健康支援サービス「CAReNA(カレナ)」が活用されたと発表しており、これが好材料視されている。タイ保健省は7月中旬に無症状や軽症の感染者に自宅療養を要請するプログラム「Home Isolationプログラム」の導入を決定し、公的な保健機関の監督のもとに実施。NSDでは「CAReNA」のアプリを通じて、サムット・サコーン県を中心に複数の病院を運営するビシャイヴェート病院グループと連携し、タイ保健省や地方政府が実施するコロナ感染症対策を支援するとしている。

■天馬 <7958>  2,774円  +28 円 (+1.0%)  11:30現在
 天馬<7958>は朝安後にプラス圏浮上。前週末8日の取引終了後、22年3月期上期(4~9月)業績予想の下方修正を発表し、売上高を400億円から389億1600万円(前年同期比11.2%増)へ、営業利益を14億円から9億4500万円(同21.3%増)へ引き下げた。一方で通期見通しは据え置いており、売り一巡後に切り返す展開となっている。上期は、海外で新型コロナウイルス感染症再拡大による取引先の生産ライン停止や電子部品の不足による稼働率低下があり、国内ではハウスウエア合成樹脂製品分野や関連商品において前年同期の反動減の影響が長引いていることなどが響く。通期見通しについては、既に複数の海外拠点で上半期の生産停止に対するリカバリー需要が発生していることなどから、従来予想を据え置くとした。

■MSコンサル <6555>  712円  +100 円 (+16.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 MS&Consulting<6555>がストップ高カイ気配となっている。同社は8日取引終了後に、22年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結決算を発表。営業損益は5400万円の黒字(前年同期は2億9600万円の赤字)となり、従来予想の2700万円の赤字から上振れ着地した。売上収益は前年同期比63.7%増の7億8400万円(従来予想は8億3100万円)となった。緊急事態宣言などの影響で外食の顧客を中心に顧客満足度覆面調査「ミステリーショッピングリサーチ(MSR)」やコンサルティング・研修の延期・中止が発生したことから売上収益は予想を下回ったものの、利益面ではSaaSの受注が加速したことや各種費用を見直したことによるコストダウン効果などが寄与した。なお、通期業績予想については、新型コロナウイルスの収束時期が不透明だとして従来見通しを据え置いている。

●ストップ高銘柄
 アクアライン <6173>  736円  +100 円 (+15.7%) ストップ高   11:30現在
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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