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【市況】株価指数先物【引け後コメント】 リターンリバーサルの動きが顕著に、NT倍率は一時14.31倍まで上昇


 日経225先物(12月限)は前日比410円高の2万7820円で取引を終了。寄り付きは2万7650円と、買い先行ながらシカゴ日経平均先物清算値(2万7730円)には届かなかった。ただし、寄り付き直後につけた2万7620円を安値にリバウンドをみせると、前引け直後には一時2万8040円まで上昇幅を広げた。節目の2万8000円回復で目先的な達成感もあってか、後場に入ると上げ幅を縮めており、2万7630円~2万7840円水準での保ち合いを経て、2万7820円で取引を終えた。

 日経225先物はナイトセッションで一時2万7000円を割り込み、いったんは底打ちといった見方からリバランスの動きを強めた。香港市場でハンセン指数が3%近い上昇をみせていたことも、自律反発狙いの買いを誘った格好であろう。現物では足元で下げが目立っていたファーストリテイリング<9983>や東京エレクトロン<8035>など指数インパクトの大きい値がさ株のほか、郵船<9101>、商船三井<9104>など海運株が買われる一方、薬品や電鉄株、資源関連などが利食い優勢の動きとなった。

 直近の下落局面でのトレードに対するリターンリバーサルの動きが顕著にみられたことから、前日に14.11倍まで下落したNT倍率は、先物中心限月で一時14.31倍まで上昇した。国慶節明けの中国市場の動向が気掛かりであるほか、米雇用統計を控えて、引き続き短期的な売買に振らされてボラティリティの大きい状況が継続しそうである。まずは2万8000円水準を固めたいところであろう。

 手口面では、日経225先物はJPモルガンが1080枚、BofAが870枚、モルガンSが690枚、ゴールドマンが660枚程度の売り越しに対して、野村が2480枚、ABNアムロが1700枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はABNアムロが630枚、JPモルガンが620枚、ソジェンが570枚程度の売り越しに対して、ゴールドマンが2000枚程度の買い越し。なお、JPモルガンの売り越し基調が継続している一方で、ゴールドマンは連日でTOPIX先物を大幅に買い越している。

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