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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:BASE、ウエルシア、郵船

ウエルシア <日足> 「株探」多機能チャートより
■BASE <4477>  1,197円  +89 円 (+8.0%)  11:30現在
 BASE<4477>が急反発。6日の取引終了後、ネットショップ作成サービス「BASE」で拡張機能「Google商品連携・広告App」の提供を開始したと発表しており、これが好感されているようだ。「Google商品連携・広告App」は、3月にリリースした「Google商品連携App」をアップデートして名称変更した拡張機能。新たに広告出稿機能を追加しており、同機能内でGoogleショッピング広告「スマートショッピングキャンペーン」の出稿まで行うことができるようになったという。

■ウエルシア <3141>  4,150円  +260 円 (+6.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 ウエルシアホールディングス<3141>が急反発。株価は前日比10%高の4280円まで上値を伸ばし、年初来高値を更新している。6日の取引終了後に発表した22年2月期上期(3~8月)の連結最終利益は前年同期比10.3%減の155億2700万円と減益だったものの、従来予想の151億6000万円を上回っており、これが好材料視されているようだ。積極的な出店を継続したことで、売上高は前年同期比6.6%増の5082億9500万円と増収を確保した。部門別では化粧品がコロナ以前の状況には戻らず、また食品は前期の特需の反動で苦戦を強いられた。一方、調剤は薬価改定の影響があったものの、調剤併設店舗数の増加などを通じて処方箋受付枚数が増加し、全体の収益を下支えした。

■日本郵船 <9101>  7,830円  +460 円 (+6.2%)  11:30現在
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など大手をはじめ海運株が軒並み高に買われる状況となっている。業種別騰落では東証1部33業種中で2位以下を大きく引き離す断トツの上昇率となっている。海運市況の高騰を背景に各社の業績も様変わりし、株価も8月以降一斉に水準を切り上げる形となったが、10月に入ると中国景気の減速などを警戒して利益確定売りを急ぐ動きが顕在化、急落を余儀なくされていた。しかし、株価指標面では割安感が際立っており、きょうは目先筋の売りが一巡したとみて足もとではリバウンド狙いの買いが優勢となっている。

■アトラエ <6194>  2,398円  +132 円 (+5.8%)  11:30現在
 アトラエ<6194>は大幅高で9日ぶりに反発。6日の取引終了後、集計中の21年9月期連結業績について、売上高が37億円から44億5000万円へ、営業利益が5億円から9億4000万円へ、純利益が3億3000万円から6億4000万円へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。7~9月期において、成功報酬型求人メディア「Green」の競争優位性を生かし、エンゲージメント解析ツール「Wevox」の大手企業による導入が進んだことで、売上高は想定を上回って推移。加えて広告宣伝投資の一部を翌期にずらしたことも寄与した。なお、21年9月期から連結決算に移行したため、前の期との比較はない。

■マネーフォワード <3994>  7,810円  +380 円 (+5.1%)  11:30現在
 マネーフォワード<3994>が4日ぶりに急反発している。同社はきょう、自社が運営するマネーフォワードファンドを通じて、ベトナムで電子請求書受領管理サービスなどを提供するビジボッツ(シンガポール)に出資したと発表。これが材料視されているようだ。ベトナムは、22年7月に電子請求書の発行を義務化する法令が施行予定であるなど政府主導でデジタル化の取り組みが進む一方、電子請求書処理における課題(受領者側のペイン)を取り除くサービスはまだ少なく、成長のポテンシャルが高い市場となっている。今後同社は「マネーフォワード クラウド」事業で培ったノウハウを共有することで、ビジボッツがベトナム国内で電子請求書受領管理サービスを拡大し顧客企業の電子請求書対応を推進できるようサポートするという。

■イオンFS <8570>  1,510円  +73 円 (+5.1%)  11:30現在
 イオンフィナンシャルサービス<8570>は続伸。6日の取引終了後、22年2月期の連結業績予想について、営業利益を410億~460億円から460億~510億円(前期比13.2%~25.5%増)へ、純利益を190億~210億円から230億~260億円(同30.0%~46.9%増)へ上方修正しており、これが好感されている。売上高は従来予想の4900億~5200億円(同0.6%~6.7%増)を据え置いた。第1四半期半ば以降に日本及びタイ、マレーシアなどで新型コロナウイルスの感染拡大に伴い経済活動が制限され、カードショッピング取扱高や個品割賦の取扱高が伸び悩んだ。ただ、デジタル化による利便性及び生産性の向上に加えて、審査の精緻化や債権回収の強化に取り組み、貸倒関連費用を中心に抑制したことが利益を押し上げる。また、業績予想の修正に伴い、14円を予定していた中間配当を19円に引き上げるとあわせて発表した。期末配当予想を据え置いたことから年間では45円となり、前期実績に対しては11円の増配になる予定だ。なお、同時に発表した第2四半期累計(3~8月)決算は、売上高2379億6600万円(前年同期比3.2%増)、営業利益332億4000万円(同4.3倍)、最終利益181億5500万円(同12倍)だった。

■ウェザーニューズ <4825>  6,550円  +310 円 (+5.0%)  11:30現在
 ウェザーニューズ<4825>が5日ぶりに反発している。6日の取引終了後、22年5月期上期(6~11月)の連結経常利益を従来予想の6億円から8億円へ上方修正すると発表しており、これが好材料視されている。継続的な新コンテンツの投下や広告ビジネスの拡大を背景に、個人向けモバイル・インターネット気象の収益が想定より伸びる見通しとなった。なお、通期はソフトウェア開発のインハウス化・アジャイル型開発へのシフトの更なる推進に向けた投資促進を考慮し、従来計画の26億円を据え置いた。また、同時に発表した第1四半期(6~8月)の同利益は前年同期比94.7%増の5億1700万円だった。

■資生堂 <4911>  7,881円  +288 円 (+3.8%)  11:30現在
 資生堂<4911>が続伸で25日移動平均線とのマイナスカイ離を解消したほか、花王<4452>も続伸し5日移動平均線を上回り、目先底入れの兆しをみせている。新型コロナウイルスの新規感染者数が急減するなか9月末で緊急事態宣言が解除され、企業によっては従来のテレワークから出社に切り替える動きもみられるようになった。休日の人出も増勢となっており、巣ごもりからリベンジ消費へとシフトが進むなか、女性層の化粧品需要も高まるとの見方が強まっている。これを背景に改めて化粧品関連株が買い戻される流れにある。資生堂は信用取組も直近の信用倍率が0.9倍台と売り長で株式需給面からも買い戻しを誘発しやすい状況にある。

■東京エレクトロン <8035>  46,660円  +1,500 円 (+3.3%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>が反発。ここ半導体関連株への売り圧力が強く、その象徴株である同社株は前日まで8日続落となり、この間に9000円以上も水準を切り下げていた。海外投資家の売りが中心となっていると思われるが、下げ過ぎとみて目先自律反発狙いの買いが優勢に。前日の米国株市場では半導体銘柄が総じて高く、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も小幅ながら続伸しており、これも追い風となった。ただ、上値では戻り待ちの売りも厚く、上げ幅は限定的となっている。

■ディスコ <6146>  29,670円  +850 円 (+3.0%)  11:30現在
 ディスコ<6146>が大幅続伸。9月16日にマドを開けて急落して以降、大きく売り込まれる展開が続いていたが、目先反騰局面に移行している。半導体製造装置メーカーで切断装置などを主力展開している。半導体需給の逼迫を背景とした半導体メーカーの生産設備増強の動きを背景に業績は好調に推移している。6日取引終了後に発表した21年7~9月期の単体売上高は563億円と前年同期比で4割強の伸びを記録した。また、同期間の出荷額も498億円と4割を超える伸びを示していることで、これをポジティブ視した投資資金の流入を誘っている。

■ファーストリテイリング <9983>  72,550円  +1,960 円 (+2.8%)  11:30現在
 ファーストリテイリング<9983>が5日ぶりに反発。日経平均寄与度が際立って高く、ここ全体相場の波乱局面では日経平均の下げを同社株が増幅させている要素も強かった。きょうは全体相場が先物主導で買い戻されるなか、同社株にはインデックス買いが流入し株価が押し上げられている。「目先はオプションSQに絡む売り買いが活発で、同社株もその影響が株価に反映されやすい」(ネット証券アナリスト)と指摘されている。

■イオンディライト <9787>  3,500円  +75 円 (+2.2%)  11:30現在
 イオンディライト<9787>が3日ぶりに反発。6日の取引終了後に発表した22年2月期上期(3~8月)の連結業績は売上高1639億700万円(前年同期比9.5%増)、経常利益84億8900万円(同13.2%増)となり、これが好感されている。清掃事業で新型コロナウイルス感染拡大防止に向けたアルコールなどによる消毒清掃が拡大したほか、設備管理事業では新規顧客開拓や既存顧客における各種整備業務の受注が好調だった。また、建設施工事業は福島県沖地震の復旧関連工事やイオングループ外での改装工事の受託が増加したことなども寄与した。

■ソフトバンクグループ <9984>  6,012円  +110 円 (+1.9%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>は売り買い交錯。10月に入ってから再び下値模索の動きを強め、前日は終値で6000円台を割り込み連日の年初来安値更新となった。売買代金は連日1000億円を超えるなどマーケットの注目度が高い。前日の米国株市場では主要株指数が揃って上昇し、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も小幅ながら続伸した。米ハイテク株に積極投資する同社にとってナスダック市場が下げ止まっていることはプラス材料で自律反発を誘う要因となる。ただ一方で、中国景気の減速や中国当局のネット企業などに対する規制強化の動きは、アリババ<BABA>をはじめ複数の中国企業に出資する同社にとって引き続き重荷となっている。中国不動産大手の恒大集団の資金繰り懸念もネガティブ視され、足もとでは強弱観が対立している。

■丸善CHI <3159>  389円  +7 円 (+1.8%)  11:30現在
 丸善CHIホールディングス<3159>や三洋堂ホールディングス<3058>は小幅高。ノーベル文学賞は、日本時間の午後8時以降に発表される予定だ。村上春樹氏の受賞に期待が高まるほか、ドイツ在住の日本人作家である多和田葉子氏も候補に挙げられている。同文学賞を日本人が受賞した場合、文教堂グループホールディングス<9978>を含めた書店関連株などが物色されるとみられている。

■マクドナルド <2702>  5,160円  +10 円 (+0.2%)  11:30現在
 日本マクドナルドホールディングス<2702>は小幅反発。6日の取引終了後に発表した9月度の月次IRニュースで、既存店売上高が前年同月比14.7%増となり、15カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。ドライブスルーやデリバリーなど顧客の利便性を考えた施策に加えて、ディナー時間帯の強化やサムライマックといった新たなメニューの導入により販売チャネルごとの販売が着実に拡大した。また、季節商品として定番の「月見バーガー」「チーズ月見」のほか、新バーガー「濃厚とろ~り月見」などバーガー・マフィン、スイーツ、サイドメニュー、ドリンクの計8商品を販売したことなどが寄与した。なお、全店売上高は同15.8%増だった。

■霞ヶ関キャピタル <3498>  2,919円  +500 円 (+20.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 霞ヶ関キャピタル<3498>がストップ高カイ気配。6日の取引終了後、21年8月期決算を発表し、売上高は142億9500万円(前の期比78.5%増)、営業利益は13億2800万円(同4.1倍)だった。続く22年8月期業績予想は、売上高185億円(前期比29.4%増)、営業利益18億5000万円(同39.2%増)と売上高・営業利益ともに連続で過去最高を更新する見通しを示しており、これを好感した買いが膨らんでいるようだ。前期は、巣ごもり消費の増加やEC市場の拡大を背景とした需要増加に向けて物流施設開発を進めたほか、賃貸マンション・保育園の売却が収益に大きく寄与した。今期も物流関連市場の活況が継続すると見込んでおり、パートナー企業との合弁会社設立などの協業施策の戦略を活用し事業活動に注力していく。あわせて、26年8月期を最終年度とする中期経営計画を発表。最終年度に営業利益200億円とする目標を掲げた。

●ストップ高銘柄
 フーバーブレイン <3927>  882円  +150 円 (+20.5%) ストップ高   11:30現在
 かんなん丸 <7585>  892円  +150 円 (+20.2%) ストップ高   11:30現在
 ニッチツ <7021>  3,320円  +500 円 (+17.7%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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