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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ホトニクス、日本製鉄、神戸物産

ホトニクス <日足> 「株探」多機能チャートより
■浜松ホトニクス <6965>  7,110円  +70 円 (+1.0%)  本日終値
 浜松ホトニクス<6965>が続伸。前週末24日の取引終了後、21年9月期の連結業績予想について、売上高を1590億円から1672億円(前期比19.2%増)へ、営業利益を280億円から335億円(同54.0%増)へ、純利益を206億円から245億円(同48.3%増)へ上方修正し、あわせて20円を予定していた期末配当予想を28円に引き上げると発表。医用バイオ機器及び産業機器を中心に売り上げが順調に拡大していることに加えて、為替レートが想定より円安で推移していることが寄与する。なお、年間配当は48円(前期40円)になる予定だ。

■コニシ <4956>  1,842円  +15 円 (+0.8%)  本日終値
 コニシ<4956>は続伸で年初来高値を更新。前週末24日の取引終了後、22年3月期連結業績予想について、売上高を1095億円から1126億円(前期比4.5%増)へ、営業利益を72億円から77億円(同8.7%増)へ、純利益を49億4000万円から53億円(同7.5%増)へ上方修正した。前年の新型コロナウイルス感染症の影響からの反動もあり、上期でボンド事業での接着剤・シーリング材、化成品事業での自動車、電子電機分野に使用される商材が大きく回復したことが要因としている。

■BEENOS <3328>  3,175円  +25 円 (+0.8%)  本日終値
 BEENOS<3328>はしっかり。同社はきょう、グループ会社2社がJTB(東京都品川区)と業務提携したと発表した。これにより、越境EC支援やそのコンサルティング、インバウンド向けプロモーションのためのオンラインツアーの企画実施などを、JTBを通じて自治体や企業に販売していく。

■日本製鉄 <5401>  2,121.5円  +14.5 円 (+0.7%)  本日終値
 日本製鉄<5401>が売り物を吸収して続伸。今月16日にユーロ円建て新株予約権付社債の発行で3000億円を調達するファイナンスを発表、これが1株利益の希薄化や株式需給悪化を警戒する売りを呼び株価を急落させたが、75日移動平均線近辺で下げ止まり、その後は切り返す動きをみせた。その手掛かりとなったのが22年3月期業績の上振れ観測で、米国など海外事業の好調や自動車用鋼材の値上げが収益に反映され、8月初旬に続く期中2度目の上方修正に対する期待感が高まっている。目先の株式需給を嫌気した売りと、好調なファンダメンタルズを評価した買いの綱引きとなっている状況で、マーケットでもここからの株価の値動きに関心が寄せられている。

■神戸物産 <3038>  3,770円  -315 円 (-7.7%)  本日終値  東証1部 下落率7位
 神戸物産<3038>は急落。前週末24日の取引終了後に発表した8月度の単独業績で、営業利益が前年同月比6.8%増の17億1500万円と増益基調にあったが、3カ月ぶりに1ケタ台にとどまったことが嫌気された。業務スーパーの新規出店が4店舗あり、店舗数が前年同月に比べて71店舗増加したことが寄与し売上高は同11.5%増の300億8300万円となった。また、商品動向では引き続き利便性の高い冷凍果物や、天候不順による青果の高騰に対して価格の安定している冷凍野菜、冷凍デザート類が好調に推移した。ただ、8月中旬から下旬にかけて長雨の影響もあって、直轄エリア既存店への商品出荷実績は同2.9%増と前月の3.5%増から増加率が縮小した。

■新日本建設 <1879>  894円  -30 円 (-3.3%)  本日終値
 新日本建設<1879>が反落。前週末24日の取引終了後、22年3月期業績予想の下方修正を発表。売上高を1200億円から1100億円(前期比8.1%増)へ、営業利益を148億円から143億円(同2.8%増)へ減額した。首都圏を中心に総合建設業を手掛ける冨士工(東京都中央区)の子会社化に向けて株式譲渡契約を締結し手続きを進めていたが、これを合意解除することに伴い通期見通しを見直した。会社側では、冨士工を子会社化した後の経営方針及び営業展開など主要な点で相違点が顕在化したためとしている。

■ジーダット <3841>  1,471円  +300 円 (+25.6%) ストップ高   本日終値
 ジーダット<3841>はストップ高。前週末24日の取引終了後、海外企業から主力製品「SX-Meister」に関する大型案件を受注したと発表。今回受注した「SX-Meister」は、半導体やFPDなどの先端電子デバイスを設計するためのCADソフトウェア。受注金額は約7億9000万円で、売り上げ計上は5年にわたる期間按分を予定している。なお、22年3月期業績への影響は現在算出中としている。

■ヤマウホールディングス <5284>  754円  +79 円 (+11.7%) 一時ストップ高   本日終値
 ヤマウホールディングス<5284>が急騰。前週末24日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、売上高を73億5000万円から77億5000万円(前年同期比20.9%減)へ、営業利益を3000万円から3億6000万円(同8.0倍)へ、純利益を2000万円から2億6000万円(同23.6倍)へ上方修正した。コンクリート製品製造・販売事業で計画よりも製品の出荷が前倒しで推移したことに加えて、グループ全社で取り組んでいる生産性向上、コスト削減が奏功する。また、工事進行基準の計上方法見直しなども寄与する。

■長野計器 <7715>  1,297円  +125 円 (+10.7%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 長野計器<7715>が続急伸し年初来高値を更新。前週末24日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を496億6000万円から525億9000万円(前期比17.4%増)へ、営業利益を28億5000万円から33億9000万円(同2.4倍)へ、純利益を19億2000万円から23億4000万円(同2.7倍)へ上方修正した。上期において、圧力計事業及び圧力センサ事業での半導体業界向け、空圧機器業界向け、建設機械業界向けの旺盛な需要増加により、売上高が上振れる見通しであることが要因としている。

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