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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):日本製鉄、クロスキャト、インテM

日本製鉄 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本製鉄 <5401>  2,153円  -136.5 円 (-6.0%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 日本製鉄<5401>が急落。16日の取引終了後、2本立てのユーロ円建転換社債(CB)型新株予約権付社債を発行すると発表しており、CBの株式転換による1株当たり利益の希薄化を懸念する売りが出た。発行金額は合計3000億円。24年10月満期の3年債と26年10月満期の5年債の2本立てで、発行金額はそれぞれ1500億円ずつ。転換価格は3年債が2884円、5年債が3022円で決まった。調達資金は、設備投資や事業投資、研究開発費、借入金の返済などに充てる。

■JFE <5411>  1,834円  -44 円 (-2.3%)  本日終値
 ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>や神戸製鋼所<5406>が安い。日本製鉄<5401>が16日取引終了後に合計3000億円のユーロ円建転換社債(CB)型新株予約権付社債を発行し、調達資金を設備投資などに充てると発表した。これを受け、JFEや神戸鋼にファイナンス思惑からの連想売りが膨らんだ。

■クロスキャット <2307>  1,404円  +300 円 (+27.2%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 クロスキャット<2307>がストップ高。16日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、売上高を52億円から56億円(前年同期比30.2%増)へ、営業利益を1億8000万円から4億円(同3.1倍)へ、純利益を1億3000万円から2億7000万円(同2.9倍)へ上方修正した。官公庁、通信及び製造向けの案件が好調に推移していることに加えて、売上原価及び販管費の抑制を図ったことが寄与する見通しだ。

■ミアヘルサ <7688>  1,423円  +300 円 (+26.7%) ストップ高   本日終値
 ミアヘルサ<7688>がストップ高。16日の取引終了後、ヒノキヤグループ<1413>子会社のライフサポート(東京都渋谷区)株式の96%を10月20日付で取得し、子会社化すると発表。ライフサポートは都内を中心に54カ所の保育施設(認可・認証保育所、学童クラブなど)を運営する保育事業と、高齢者住宅などを運営する介護事業を展開している。今回の子会社化は、ライフサポートが事業展開しているエリアがミアヘルサ事業所との地理的な重なりが少ないことや、学童クラブなど多様な子育て支援ニーズへの対応が可能となることから、グループにおける保育事業の成長促進と子育て支援分野の拡充が可能になると判断したためという。取得価額は約17億8000万円。なお、業績への影響は明らかになった時点で開示するとしている。

■インテM <7072>  1,946円  +400 円 (+25.9%) ストップ高   本日終値
 インティメート・マージャー<7072>がストップ高。同社はきょう、LiveRamp Japan(東京都千代田区)とポストCookie領域における商品開発を目的とした戦略的パートナーシップを結び、協力体制を構築したと発表。LiveRamp Japanは、Cookieレスの広告配信を実現したピープル・ベースドマーケティング(複数のデバイスを跨いでも利用する個人を識別し、その個人に向けた訴求を可能にする考え方)を支援している企業。両社はこれまでも広告配信で連携を行ってきたが、ポストCookie時代に向けた対策が必要であるという考えや思いのもとポストCookie領域においても協力体制を構築し、商品開発・サービス提供をしていく予定だとしている。

■太洋物産 <9941>  1,081円  +150 円 (+16.1%) ストップ高   本日終値
 太洋物産<9941>がストップ高。中国商務省が16日、中国が環太平洋経済連携協定(TPP)への加盟を正式に申請したと発表したことを受けて、農畜産物を中心の商社である同社に思惑的な買いが殺到したようだ。

■エスクロAJ <6093>  250円  +27 円 (+12.1%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 エスクロー・エージェント・ジャパン<6093>が急動意、中長期の上値抵抗ラインとなっていた13週移動平均線をブレークし、底入れ反騰色を強めている。金融機関の業務請負や不動産関連の事務代行を行う。16日取引終了後、20年2月期上期(21年3~8月)業績予想の上方修正を発表、営業利益は1億3400万円から2億2800万円(前年同期比20%減)と従来予想から7割増の水準に増額修正しており、これを手掛かり材料に投資資金が流入した。クラウドシステムのリリースやオペレーションセンター開設が予定より遅れ、費用計上が抑制されたことが要因。なお、今後の経済環境の見通しが不透明であることを理由に通期見通しについては据え置いている。株価が200円台前半と値ごろ感があり、個人投資家を中心に上値を見込んだ短期資金の買いを誘導している。

■LAホールディングス <2986>  1,703円  +166 円 (+10.8%)  本日終値
 LAホールディングス<2986>が6日ぶり反発。16日の取引終了後、建設テックスタートアップのlog build(ログビルド、神奈川県藤沢市)への出資を決定したと発表。ログビルドは、リモート施工管理を実現するためのクラウドサービスや遠隔操作ロボットなど、建設業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)化に向けたサービスを手掛けている。

■アクリート <4395>  2,342円  +161 円 (+7.4%)  本日終値
 アクリート<4395>が6日ぶりに反発。同社は16日取引終了後に、SMS配信事業を手掛けるXoxzo(東京都台東区)の株式を取得し、子会社化すると発表。これによるシナジーなどが期待されているようだ。同社は国内網を用いたSMS配信事業を行っており、国際網を主としたSMS配信事業を展開するXoxzoをグループに加えることで、多様な顧客ニーズに対応可能となり、一定規模を持つ国際網SMS配信市場で更なる顧客拡大や新たな顧客層へのリーチを実現し、SMS配信市場全体でのシェアを高めるとしている。なお、取得株式数は201株(議決権所有割合は67.0%)で、取得価額(アドバイザリー費用などを含む)は約2億3300万円。株式譲渡実行日は10月7日を予定している。

■フィル・カンパニー <3267>  3,250円  +185 円 (+6.0%)  本日終値
 フィル・カンパニー<3267>が大幅反発。16日の取引終了後、21年11月期の連結業績予想について、売上高を50億円から51億5000万円(前期比29.7%増)へ、営業利益を5億2000万円から6億7600万円(同5.2倍)へ、純利益を2億4000万円から3億2000万円(同16.8倍)へ上方修正したことが好感された。同日付で販売用不動産である東京都大田区の土地・建物(空中店舗フィル・パーク)の売却契約を締結したと発表しており、販売額が計画を上回ったことが要因としている。

●ストップ高銘柄
 タンゴヤ <7126>  2,005円  +400 円 (+24.9%) ストップ高   本日終値
 玉井商船 <9127>  2,556円  +500 円 (+24.3%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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