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【市況】株価指数先物【引け後コメント】 中国不動産大手のデフォルトリスクを警戒も3万円キープ


大阪12月限
日経225先物 30200 -150 (-0.49%)
TOPIX先物 2080.0 -2.5 (-0.12%)

 日経225先物(12月限)は前日比150円安の3万0200円で取引を終了。米国株高を受けて買いがやや先行し、寄り付きは3万0420円とシカゴ日経平均先物清算値(3万0415円)にサヤ寄せして始まった。ただし、その直後につけた3万0460円を高値に、利食いに押される展開。中国恒大集団の本土不動産部門である恒大地産の売買停止が伝わったことで、中国リスクへの警戒感が高まったが、大台を割り込まなかったことから押し目買い意欲の強さが窺えた。引けにかけては短期筋のショートカバーを交えた買いで下げ渋り、3万0200円で取引を終えた。

 買い一巡後のこう着や中国リスクが重しとなることは事前に想定されたが、恒大地産が16日売買停止、17日に再開との報道により、いったん利益を確定させる動きが強まった。また、政策期待の高まりでロングに傾いているポジションに対して、若干ニュートラルに戻す動きもあったとみられる。

 中国恒大集団の利払い期限を23日に控えていることもあり、引き続き相場の重荷となりそうだが、17日の売買再開でひとまず方向性がみられるようであれば、ニュートラルにしたヘッジを緩める動きや、改めて押し目拾いへ向かわせよう。連休を控えて手掛けづらいところだが、17日の自民党総裁選告示を経て、来週からは政策期待が一段と高まりやすくなると考えられ、先高期待からショートカバーの動きも次第に強まろう。

 手口面では、日経225先物はモルガンSが1280枚、ABNアムロが1040枚、SBIが740枚程度の売り越しに対して、UBSが1250枚、バークレイズが740枚、ソジェンが460枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はソジェンが3640枚、ABNアムロが2210枚、ゴールマンが1090枚程度の売り越しに対して、BofAが2500枚、バークレイズが2200枚、JPモルガンが1450枚、みずほが1200枚、野村が1110枚程度の買い越しだった。TOPIX先物の買い方は前日とほぼ同じ顔ぶれ、クレディスイスは若干のショートカバーの動きに。

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