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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 3万円接近での押し目買い意欲の強さを確認


大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 30160 -240 (-0.78%)
TOPIX先物 2078.5 -20.5 (-0.97%)
シカゴ先物 30135 -265
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 14日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。朝方発表された8月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回ったことを受けて、インフレ圧力は低下しているとの見方から買い先行で始まった。ただし、新型コロナウイルス変異株(デルタ株)感染拡大に伴う景気減速懸念がくすぶるなか買いは続かず、その後は銀行株を中心に景気敏感株が売られ、主要な株価指数は下落に転じている。

 S&P500業種別指数はソフトウエア・サービス、ヘルスケア機器・サービス、自動車・同部品が上昇する一方で、銀行、エネルギー、運輸が下落。

 シカゴ日経平均先物清算値は日中大阪比265円安の3万0135円で取引を終えた。日経225先物のナイトセッションは日中比50円安の3万0350円で始まった後は、3万0300円を挟んだ保ち合いが継続。米国市場の取引開始前には一時3万0400円と日中比変わらずまで戻す場面もみられたが、米国市場が下落に転じると軟化し、3万0100円まで下落幅を広げた。引けにかけては3万0100円~3万円0200円のボトム圏での保ち合いが続き、3万0160円で取引を終えた。

 本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、ギャップダウンから始まることになりそうだ。ただし、前日に日経平均株価が約7カ月ぶりの高値を更新したことで目先の達成感が意識される一方で、急ピッチな上昇に対する警戒もあり、過熱を冷ます調整との見方が大勢であろう。センチメントは悪化せず、3万円接近での押し目買い意欲の強さを確認したいところだ。

 米国市場では銀行を中心に景気敏感株が売られており、SOX指数についても下落したものの小幅な下げにとどまっている。指数構成銘柄は値上がり、値下がり数は拮抗しており、半導体株の底堅い値動きは安心感につながろう。

 昨日のNT倍率は先物中心限月で14.48倍に低下した。朝方はインデックスに絡んだ売りによってNT倍率は低下するものの、25日移動平均線(14.38倍)に接近する場面では、NTショートのリバランスが意識されよう。なお、VIX指数は19.46に上昇しているものの、前日の価格水準であり、リスク不安は高まっていないとみられる。

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