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【市況】東京株式(大引け)=222円高、リスク選好の流れ続き31年ぶり高値

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 14日の東京株式市場は主力株中心に総じて買われる展開で、日経平均株価は一時350円近い上昇をみせ、終値でも200円以上の上昇で年初来高値を更新、31年ぶりの高値圏に浮上した。

 大引けの日経平均株価は前営業日比222円73銭高の3万670円10銭と3日続伸。東証1部の売買高概算は13億3901万株、売買代金概算は3兆3450億円。値上がり銘柄数は1707、対して値下がり銘柄数は380、変わらずは101銘柄だった。

 きょうの東京市場はリスク選好の流れが継続した。前日の米国株市場では新型コロナウイルス感染がピークアウトしたとの思惑から景気敏感株が買われNYダウが6日ぶりに切り返し、これがマーケット心理に安心感を与えた。東京市場ではここ短期間の急騰で反動も出やすいタイミングで、前引けにかけていったん急速に上げ幅を縮小する場面もあったが、後場に入って買い直された。今晩に予定される8月の米消費者物価指数(CPI)の結果を見極めたいとの思惑は、目先筋の利食いを誘発したものの、出遅れた機関投資家の買いがこれを吸収し強調展開を維持した。業種別では保険株や海運株などへの買いが目立った。値上がり銘柄数は1700を超え、東証1部全体の8割近い銘柄が上昇、売買代金も3兆3000億円台に膨らんだ。

 個別では、日本郵船<9101>が大商いをこなし堅調、商船三井<9104>も高く、NSユナイテッド海運<9110>は急騰するなど海運株の人気が続いている。レーザーテック<6920>も買いが優勢、トヨタ自動車<7203>も上昇した。昭和電工<4004>が出来高を膨らませ大幅高となり、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも上値指向となった。サインポスト<3996>がストップ高、シンシア<7782>も値を飛ばした。ダブル・スコープ<6619>も物色人気に。

 半面、任天堂<7974>が売られ、売買代金トップのソフトバンクグループ<9984>も冴えない。武田薬品工業<4502>もやや売りに押された。東京機械製作所<6335>は連日のストップ安、神戸物産<3038>が急落したほか、Hamee<3134>も大幅安。タマホーム<1419>、gumi<3903>も大きく下値を探った。アドウェイズ<2489>なども下落した。

出所:MINKABU PRESS

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