【注目】前週末10日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―
鎌倉新書 <日足> 「株探」多機能チャートより
■鎌倉新書 <6184> 1,006円 (-102円、-9.2%)
東証1部の下落率2位。鎌倉新書 <6184> が急反落。9日の取引終了後に発表した第2四半期累計(2-7月)連結決算は、売上高17億9200万円(前年同期比29.3%増)、営業利益2億7300万円(前年同期8100万円の赤字)、最終利益1億8400万円(同7800万円の赤字)と営業損益が黒字転換したものの、目先の材料出尽くし感から売られたようだ。度重なる緊急事態宣言の発動などで一部事業にコロナ禍の影響は残るものの、「遺産相続ガイド」の買収などでWeb集客の強化を行ったことが寄与し相続事業が好調に推移した。また、大手企業とのアライアンスとして第一生命、SMBCとの終活事業への取り組みが順調に進捗したことや、官民協働事業で80自治体と提携したことも寄与した。なお、22年1月期通期業績予想は、売上高40億9000万円(前期比26.3%増)、営業利益7億2000万円(同2.7倍)、最終利益5億円(同2.8倍)の従来見通しを据え置いている。
■シーイーシー <9692> 1,428円 (-133円、-8.5%)
東証1部の下落率4位。シーイーシー <9692> が続急落。9日の取引終了後に発表した第2四半期累計(2-7月)連結決算が、売上高224億4200万円(前年同期比8.6%減)、営業利益22億2000万円(同16.9%減)、純利益15億3600万円(同35.0%減)と2ケタ営業減益となった。デジタルトランスフォーメーション(DX)やIoT、クラウド分野における需要が活性化し受注残高は改善しているものの、前期における特需案件剥落の反動減の影響や、一部の事業領域でICT投資が回復途上にあることが響いた。また、一部顧客で発生した不採算案件も影響した。なお、22年1月期通期業績予想は、売上高500億円(前期比4.2%増)、営業利益52億円(同3.0%増)、純利益35億5000万円(同12.0%減)の従来見通しを据え置いている。
■ニプロ <8086> 1,200円 (-100円、-7.7%)
東証1部の下落率6位。ニプロ <8086> が続急落。同社が9日、300億円のユーロ円建て新株予約権付社債(転換社債=CB)を発行すると発表したことが売り材料視された。
■ラウンドワン <4680> 1,367円 (-71円、-4.9%)
東証1部の下落率10位。ラウンドワン <4680> が大幅続落。9日の取引終了後に発表した8月度売上高(速報)は既存店平常時(一昨年)対比37.6%減となった。緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置の拡大により通常営業店舗数が減少したことが響いた。なお、9月に入って7日までの1週間の既存店売上高も軟調に推移しているという。
※10日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース