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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 3万円回復で目先達成感も押し目狙いのスタンスに


大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 29930 +30 (+0.10%)
TOPIX先物 2071.0 +7.5 (+0.36%)
シカゴ先物 29965 +65
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 7日の米国市場はNYダウ、 S&P500が下落する一方、ナスダックは上昇。ゴールドマン・サックスが新型コロナウイルス変異株(デルタ株)の感染拡大や財政支援の終了などを背景に成長見通しを引き下げたことを受けて、景気敏感株を中心に利益確定の売りが優勢となった。一方で、ハイテク株の一角は買われており、ナスダックは連日で史上最高値を更新している。S&P500業種別指数は自動車・同部品、テクノロジー・ハード・機器、メディアが上昇する半面、資本財、商業サービス・用品、食品・飲料・タバコが下落。

 シカゴ先物清算値は日中大阪比65円高の2万9965円で取引を終えた。日経225先物のナイトセッションは日中比10円高の2万9910円で始まった後は軟化し、一時2万9590円まで下落する場面がみられた。しかし、その後は買い直されプラスに転じると、取引終了間際には3万0020円まで上昇し、2万9930円で取引を終えた。

 本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、小じっかりで始まることになるだろう。レイバーデー明け後の米国市場は利食い優勢でNYダウは269ドル安だったほか、前日の日経平均株価は一時3万円の大台を回復したこともあり、いったんは利食いの動きが出やすいと考えられる。また、9月限の先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を週末に控えていることから、12月限へのロールオーバー中心の売買となる。

 とはいえ、市場の関心は総裁選を巡る政策期待に集まっており、3万円回復による目先達成感から売りを仕掛けてくる動きは考えづらい面がある。2万9590円まで売られた後に一時3万円を回復したナイトセッションでの動きを見ても、押し目買い意欲の強さが窺える。日中はこう着感の強い値動きとなる公算だが、押し目狙いのスタンスとなろう。

 昨日のNT倍率は先物中心限月で14.48倍に低下した。日経平均の定期入れ替え発表で新規採用となった銘柄が大幅に上昇しTOPIXを押し上げた影響が大きかった。本日も同様の動きを見せてくる可能性があるため、引き続き注目する必要はあるだろう。なお、VIX指数は18.14に上昇しており、ボトム圏ながらも25日、75日移動平均線を上回っており、やや慎重姿勢に。

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