【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:弁護士COM、JTOWER、日本製鉄
日本製鉄 <日足> 「株探」多機能チャートより
関西スーパーマーケット<9919>が急騰。きょう朝方、エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>子会社のイズミヤ、阪急オアシスの2社と株式交換の方式により経営統合すると発表しており、これを好感した買いが入っているようだ。これに伴い、H2Oリテイの関西スーパ株持ち分は現在の10.66%から58.00%となり、関西スーパはH2Oリテイの連結子会社となる見込み。同株式交換の効力発生日は12月1日の予定。あわせて、関西スーパは来年2月をメドに持ち株会社体制に移行する。
■LITALICO <7366> 5,610円 +480 円 (+9.4%) 11:30現在 東証1部 上昇率4位
LITALICO<7366>が大幅高で3日続伸している。30日の取引終了後、9月30日を基準日として1株を2株へ株式分割すると発表したことが好感されている。1株当たりの投資金額を引き下げて株式の流動性を図ることが目的という。効力発生日は10月1日。
■中山製鋼所 <5408> 512円 +43 円 (+9.2%) 11:30現在 東証1部 上昇率5位
中山製鋼所<5408>の上げ足に勢いがついている。きょうは8%を超える大幅続伸で500円台に乗せ、3カ月半ぶりに年初来高値を更新した。鋼板や棒鋼、コイル製品など鉄鋼メーカーの老舗で熱延技術に強みを持っているが、独自技術で製造するNFG(微細粒熱延鋼板)はスーパーメタルとして注目度が高い。22年3月期は営業利益倍増で増配も計画するが、PBRが0.3倍台前半と解散価値の3分の1水準にあることで、依然として割安感が強く意識されている。過去に特定資金の攻勢に伴う大相場を経験し、1990年2月に修正後株価で2万2400円という最高値をつけたことでも知られる。
■弁護士ドットコム <6027> 6,850円 +460 円 (+7.2%) 11:30現在
弁護士ドットコム<6027>が大幅高で3日続伸している。30日の取引終了後、富士キメラ総研(東京都中央区)が刊行した市場調査レポート「ソフトウェアビジネス新市場2021年版」で、Web完結型クラウド契約サービス「クラウドサイン」が、有償プランでの導入企業数となる市場占有率(数量)で電子契約ツールのシェア首位を獲得したと発表しており、これが好感されているようだ。
■DyDo <2590> 5,680円 +370 円 (+7.0%) 11:30現在
ダイドーグループホールディングス<2590>が大幅反発。30日の取引終了後、22年1月期上期(1月21日~7月20日)の決算を発表し、純利益は17億7100万円(前年同期比36.1%増)だった。前年同期に投資有価証券評価損や新型コロナウイルス感染症の影響による特別損失を計上した反動で大幅な最終増益となり、これが好感されているようだ。売上高は799億2200万円(同2.8%増)、営業利益は27億4300万円(同1.2%減)だった。自販機設置台数の増加を背景に販売が伸びたほか、サプリメントなどの通信販売が大きく伸長したことから増収を確保した。一方、営業利益は広告・販促費や自販機にかかる減価償却費など販管費が増加したことが響いた。
■JTOWER <4485> 9,010円 +550 円 (+6.5%) 11:30現在
JTOWER<4485>が大幅に4日続伸となっている。同社は30日、東京都交通局と都営地下鉄大江戸線の都庁前駅構内における第5世代移動通信システム(5G)の試行整備、検証などに関する協定を締結したと発表。これが材料視されているようだ。この事業は、東京都交通局が大江戸線都庁前駅構内でアンテナなどの必要機器の整備、検証などを行う協力事業者の募集を行っていたもので、同社が当該協力事業者に選定。同社は、インフラシェアリング(共用設備)を活用した5G電波環境の整備、検証、運用を担い、東京都が推進するデジタル化に貢献するとしている。なお、地下鉄構内でのインフラシェアリングによる5G電波環境整備は国内初の試みとなるという。
■日本製鉄 <5401> 2,248円 +79.5 円 (+3.7%) 11:30現在
日本製鉄<5401>が全体地合い悪に抗して続伸。前週23日を境にトレンドを一変させ上値追い態勢を強めている。PER5倍台、PBR0.6倍台と割安感が強く、配当利回りも5%近い。海運株人気を引き継いで、業績回復色の強い市況関連株の象徴として物色人気化している。鋼材価格の値上げに加え、秋の総選挙に絡み経済対策に伴うインフラ需要創出で鋼材需要が高まるとの期待もある。直近では個人投資家の買いも観測され、信用買い残は8月20日現在まで3週連続で増加、1300万株まで拡大している。海運株とは異なり、年初来高値水準にはまだ届かず、上値の伸びしろが大きいとの思惑も働きやすい。
■レーザーテック <6920> 23,690円 +820 円 (+3.6%) 11:30現在
レーザーテック<6920>が7日続伸と気を吐いている。前日の米国株市場では米長期金利低下を背景に半導体などのハイテク系グロース株に買いが目立ち、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は続伸し3446.441まで上昇、今月初旬につけた過去最高値3436.895を上回り過去最高値を約3週間ぶりに更新した。これを受けて東京市場でも関連株には追い風が意識される。ただ、ここ戻り足をみせていた銘柄が多く、きょうは全体地合い悪もあって利益確定売りに押される銘柄も目立つ。
■マクアケ <4479> 5,540円 +180 円 (+3.4%) 11:30現在
マクアケ<4479>が4日続伸している。午前11時ごろ、運営するクラウドファンディングサービス「Makuake」が、海外から応援購入を受け付けるグローバル展開機能「Makuake Global」の提供を開始したと発表しており、これが好感されている。同機能は、「Makuake」を実施中の実行者が、プロジェクト期間中に国内だけではなく海外から応援購入を受け付けることができる機能。海外展開を目指す実行者に向けて、アジア圏やヨーロッパ圏など海外消費者向けのページ作成から決済、配送、CS(カスタマーサポート)まで一貫した支援を行うとしている。
■日本郵船 <9101> 8,810円 +240 円 (+2.8%) 11:30現在
日本郵船<9101>を筆頭とする海運株人気が止まらない状況にある。日本郵船は目先利益確定売りをこなしながら、約13年ぶりの高値圏で強調展開を続けている。背景にあるのは業績の急拡大で、営業利益は21年3月期の85%増益に続き、22年3月期は前期比2.1倍の1500億円を見込む。業績面で底となった19年3月期の営業利益は110億8500万円であり、そこからわずか3年で13倍以上に大変貌したことになる。チャート的には急騰の反動が警戒されやすいものの、PER3倍前後で配当利回りが8%前後とファンダメンタルズとの比較で、依然として超割安圏にあり、下値では買いが厚い。また、売買代金も高水準で8月の月間ベースで同社の売買代金は、これまで不動の1位であったソフトバンクグループ<9984>を1年7カ月ぶりに上回ることが確実となっている。
■JMDC <4483> 7,360円 +200 円 (+2.8%) 11:30現在
JMDC<4483>が大幅高で3日続伸し年初来高値を更新している。この日寄り前に、子会社ユニケソフトウェアリサーチが人工知能(AI)を活用した保険薬局の在庫適正化サービスの実用化にあたり、複数の薬局チェーンにおける効果検証に着手すると発表しており、これが好材料視されている。ユニケが開発した需要予測サービスは、複数の薬局の在庫データを元に検証を行った結果、欠品回数、発注・納入回数、毎月末の在庫金額を削減できることを確認しており、今回の効果検証では特定の病院やクリニックの処方箋を集中的に受けるタイプや不特定多数の医療機関の処方箋を受け付けるタイプなどさまざまな特性を持つ保険薬局でその効果を検証するという。ユニケではこのAI需要予測による発注数量の自動抽出に加え、指定した日付で発注を行う予約機能、AI需要予測のなかから薬剤師に発注数の判断を仰ぐ医薬品のリスト化機能などを今秋、「在庫適正化サービス」として提供する予定という。
■フリー <4478> 8,710円 +210 円 (+2.5%) 11:30現在
フリー<4478>、JMDC<4483>、JTOWER<4485>、弁護士ドットコム<6027>などマザーズに上場する時価総額上位の銘柄に買いが目立つ展開でマザーズ指数を押し上げている。ここにきてマザーズ市場の個人投資家の評価損益率が改善傾向を強めている。マザーズ指数は7月から8月中旬にかけて調整色を強め、一部個人投資家の追い証回避目的の投げを誘う場面もあったが、8月18日に大陽線をつけて目先底入れを明示。以降は陽線の連続で戻り足を強めている。5日・25日移動平均線がゴールデンクロスを示現し、マザーズ指数自体も75日移動平均線との下方カイ離を埋める形でトレンド転換を印象づけている。
■エーザイ <4523> 9,016円 +61 円 (+0.7%) 11:30現在
エーザイ<4523>が5日ぶりに反発している。この日、富士薬品(さいたま市大宮区)が創出した痛風・ 高尿酸血症治療剤「ドチヌラド」についてインドネシア、 マレーシア、ミャンマー、フィリピン、タイにおける開発・販売に関するライセンス契約を締結したと発表しており、これが好材料視されている。両社は、20年2月にドチヌラドの中国における開発・販売に関するライセンス契約を締結しており、今回の契約締結は東南アジアへの提携の拡大となる。今回のライセンス契約により、エーザイは富士薬品から該当する国々におけるドチヌラドの独占的開発権・販売権を獲得することになり、エーザイは富士薬品に対して契約一時金と販売マイルストンを支払うとともに、新薬承認申請を担当することになる。なお、製剤は富士薬品が生産する。
■ゆうちょ銀行 <7182> 962円 +4 円 (+0.4%) 11:30現在
ゆうちょ銀行<7182>がしっかり。30日の取引終了後、9月15日付で7億5045万4980株(発行済み株数の16.67%)の自社株を消却すると発表したことが好材料視されている。なお、消却後の発行済み株数は37億4954万5020株となる予定だ。
■ネクソン <3659> 1,977円 -100 円 (-4.8%) 11:30現在 東証1部 下落率2位
ネクソン<3659>が大幅反落している。中国でメディアやゲーム産業を管轄する国家新聞出版署が30日、未成年者のネットゲームの利用を厳しく制限する方針を発表したことを受けて、中国向けオンラインゲーム大手である同社にもその影響を警戒した売りが出ているようだ。国家新聞出版署の通知では、オンラインゲーム企業に対して、未成年者へのサービス提供を金曜、土曜、日曜、法定休日の毎日午後8時から9時までの1時間までとするよう求めている。また、今回の規制強化により、前日の米国株式市場でも網易(ネットイーズ)ADR<NTES>など中国ゲーム会社が下落しており、これも同社に対するネガティブな材料となっている。
■ダイコク電機 <6430> 1,065円 +150 円 (+16.4%) ストップ高買い気配 11:30現在
ダイコク電機<6430>がストップ高の1065円水準でカイ気配となっている。30日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、営業利益を2億円から6億5000万円(前年同期2億2400万円の赤字)へ、純利益を1億7500万円から4億5000万円(同4800万円の赤字)へ上方修正し、あわせて10円を予定していた中間配当を25円に引き上げると発表したことが好感されている。売上高は120億円(前年同期比8.5%増)の従来予想通り進捗しているものの、グループ全社を挙げたコスト削減への取り組みと働き方の見直しを含めた業務改善や効率化の推進により、利益は計画を上回る見通しとしている。なお、年間配当は55円(従来予想40円)となり、前期実績に対して15円の増配になる予定だ。また、21年3月期に廃止した株主優待制度を再開すると発表しており、これも好材料視されている。毎年9月末時点で1単元(100株)以上を保有する株主に対して、保有株数と保有期間に応じてクオカードを1000円分から5000円分贈呈するとしている。
●ストップ高銘柄
鈴与シンワート <9360> 2,880円 +500 円 (+21.0%) ストップ高 11:30現在
グローバルウェイ <3936> 6,240円 +1,000 円 (+19.1%) ストップ高 11:30現在
イーエムネットジャパン <7036> 7,130円 +1,000 円 (+16.3%) ストップ高 11:30現在
INCLUSIVE <7078> 1,093円 +150 円 (+15.9%) ストップ高 11:30現在
など、5銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース