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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 引き続きクレディスイスによるショートカバーのトレードを見極め


大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 27790 +50 (+0.18%)
TOPIX先物 1939.0 +4.0 (+0.20%)
シカゴ先物 27800 +60
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 25日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。利食い優勢で始まったものの、新型コロナウイルスのワクチン接種を義務化する動きが企業で増えており、ワクチン普及によって経済活動の正常化が進むとの見方から次第に買い優勢の展開に。また、米下院が3兆5000億ドルの予算決議案を可決したことで、財政支出による景気拡大への期待も高まった。S&P500業種別指数は銀行、各種金融、消費者サービスが上昇する一方、テクノロジー・ハード・機器、家庭用品・パーソナル用品、電気通信サービスが下落。

 シカゴ先物清算値は日中大阪比60円高の2万7800円で取引を終えた。日経225先物のナイトセッションは日中比30円高の2万7770円で始まり、2万7700円~2万7750円水準で底堅い値動きが続いた。米国市場の取引開始後にレンジを切り上げると、一時2万7830円まで上昇。2万7800円を挟んだ高値保ち合いを経て、2万7790円で取引を終えた。

 本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや買い先行で始まろう。米国市場では長期金利の上昇を受けて金融株が買われているほか、半導体株が物色されてナスダックが5営業日続伸となるなか、底堅い値動きにつながりそうだ。ただし、東証1部の売買高は連日で10億株を下回る薄商いが続いていることもあり、買い一巡後は次第にこう着感が強まる可能性がある。

 薄商いのなか、先物主導によるインデックス売買の影響を受けやすくなるが、引き続きクレディスイスの動向に関心が集まることになる。昨日のクレディスイスは、日経225先物を若干売り越したが、TOPIX先物でショートカバーの動きを見せていた。オプションでは2万7750円の権利行使価格水準で底堅さが見られるなか、コール、プットいずれも2万8000円の行使価格で建玉が積み上がってきているため、2万8000円を捉えてくるかが注目される。

 なお、NT倍率は先物中心限月で14.33倍と横ばいでの推移が続いている。スプレッド狙いのポジションは取りづらいが、切り下がる25日移動平均線(14.36倍)が上値抵抗線として機能していることから、NTショートに向かいやすいところか。VIX指数は16.79に低下しており、リスク選好姿勢に向かわせよう。

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