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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

ケイアイ不 <日足> 「株探」多機能チャートより

■ケイアイ不 <3465>  5,130円 (-730円、-12.5%)

 東証1部の下落率トップ。ケイアイスター不動産 <3465> が急反落。23日の取引終了後、国内外で140万株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限21万株の第三者割当増資を実施すると発表しており、一株利益の希薄化や需給悪化を懸念した売りが出たようだ。発行価格は9月1日から6日までのいずれかの日に決定する予定で、調達資金91億2100万円は分譲住宅事業の土地仕入れ・建築などに当てるという。

■昭電工 <4004>  2,506円 (-267円、-9.6%)

 東証1部の下落率2位。昭和電工 <4004> が急反落。23日の取引終了後、国内外で3266万5500株の公募増資を実施すると発表した。また上限252万4500株のオーバーアロットメントによる売り出しも実施する。これを受け、1株利益の希薄化を警戒する売りが膨らんだ。調達資金は約1093億円で、半導体材料の生産能力増強などに充てる。この公募増資に伴い発行済み株式数は最大で約23%増える見通し。発行価格は9月6日から8日までのいずれかの日に決定する。

■BASE <4477>  1,075円 (-55円、-4.9%)

 BASE <4477> [東証M]が大幅反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が23日付で、投資判断「ニュートラル」を継続し、目標株価を1780円から1100円へ引き下げた。BASE事業のテイクレート(=売上高/決済金額)を保守的に修正したことで、現在の株価水準は中長期の業績拡大期待を織り込んだ水準であると指摘。また、21年12月期の営業損益予想を4億円の赤字から12億円の赤字へ、22年12月期を同11億円の黒字から15億円の赤字へ下方修正している。

■しまむら <8227>  9,820円 (-190円、-1.9%)

 しまむら <8227> が反落。23日の取引終了後に発表した8月度(7月21日~8月20日)の月次売上速報で、既存店売上高が前年同月比5.7%減と2ヵ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。婦人衣料で「HK WORKS LONDON」などのサプライヤー共同開発ブランドやインフルエンサー企画の秋物が順調に立ち上がったほか、ベビー・子供衣料では、前年より2週間早く開催したベビーフェアで秋物や初冬物の新作商品を打ち出し、好調な売れ行きとなった。ただ、月度下旬に雨や気温の低い日が多く、また、新型コロナウイルスの感染急拡大による外出自粛の影響も加わり、アウター・実用商品ともに夏物の売れ行きが不振に終わった。なお、全店売上高は同6.0%減だった。

■西松屋チェ <7545>  1,325円 (-13円、-1.0%)

 西松屋チェーン <7545> が反落。23日の取引終了後に発表した8月度(7月21日~8月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比3.7%減と4ヵ月連続で前年実績を下回った。ベビーフードやウェットシート、調乳・衛生用品の売り上げが好調に推移したほか、台風や大雨の影響で気温が低下し、秋物衣料が立ち上がったものの、夏物衣料の売り上げが前年を下回った。なお、全店売上高は同1.6%減だった。

※24日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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