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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

JCRファ <日足> 「株探」多機能チャートより

■JCRファ <4552>  2,986円 (+87円、+3.0%)

 JCRファーマ <4552> が大幅続伸。同社は遺伝子組み換え技術に強みを有し、製薬会社としての収益力とバイオベンチャーとしての新薬開発力を併せ持つ。業績は天然型ヒト成長ホルモン製剤「グロウジェクト」や間葉系幹細胞を使った細胞医薬品「テムセル」などを原動力に売上高、利益ともに急成長トレンドにある。22年3月期営業利益は前期比2.3倍の187億円を予想している。また、英アストラゼネカの新型コロナウイルスワクチン原液の国内製造を受託しており、新型コロナウイルスの感染拡大が再加速するなか、関連有力株の一角として再び光が当たり始めている。

■クラウドW <3900>  1,445円 (+40円、+2.9%)

 クラウドワークス <3900> [東証M]が続伸。19日午前11時ごろ、クラウド型プロジェクト管理サービス「クラウドログ」が、経済産業省が推進する「IT導入補助金2021」の補助対象ツールに認定されたと発表。IT導入補助金は、中小企業・小規模事業者などがITツール(ソフトウェア、サービスなど)を導入する経費の一部を補助することで、業務効率化や売り上げアップのサポートを行うもの。今回、「クラウドログ」が対象ツールに認定されたことで、導入時費用に対して最大150万円を補助金として申請・交付することが可能となり、導入障壁が下がることによる商機拡大が期待されたようだ。

■Fスターズ <3687>  731円 (+20円、+2.8%)

 フィックスターズ <3687> が3日続伸。18日の取引終了後、量子コンピューターを使ったアプリケーション開発及びシステム運用を実現するためのクラウドサービス「Fixstars Amplify」の提供を行う子会社を設立すると発表しており、同事業の事業推進を期待した買いが入った。なお、同件が21年9月期業績に与える影響は軽微としている。

■ビザスク <4490>  3,955円 (+85円、+2.2%)

 ビザスク <4490> [東証M]が続伸。18日の取引終了後、同業の米コールマン・リサーチ・グループの全株式を取得し子会社化すると発表しており、これによる業容拡大を期待した買いが入ったようだ。買収額は約1億200万ドル(約112億円)。この買収により、同社の国内や東南アジアにおける事業基盤とコールマンの欧米や香港の事業基盤が一体運営されることになり、ナレッジプラットフォーム市場における新たなグローバルプレイヤーとしての位置づけの確立などを目指す。なお、コールマンの直近20年12月期業績は、売上高が約46億7400万円、営業利益が約1億2400万円。

■GMO-GS <3788>  4,075円 (+75円、+1.9%)

 GMOグローバルサイン・ホールディングス <3788> が続伸。19日、高知県と電子契約サービス「電子印鑑GMOサイン(旧GMO電子印鑑Agree)」を活用した実証実験を実施すると発表しており、これが好材料視された。実証実験では、GMO-GSが提供する「電子印鑑GMOサイン」の官公庁・自治体向け固定料金プラン「電子印鑑GMOサイン for 行革DX」を利用し、自治体業務の効率化を検証するという。なお、「電子印鑑GMOサイン」を用いた実証実験は、高知県内では初となる。

■NESIC <1973>  1,989円 (+35円、+1.8%)

 NECネッツエスアイ <1973> が続伸。同社は19日、自社のセキュリティーオペレーションセンター(SOC)と、トレンドマイクロ <4704> の産業制御システム向けセキュリティーソリューションを組み合わせたセキュリティー運用サービスの提供を開始すると発表。このサービスは、工場ネットワークで課題となっている産業制御システムの脆弱性保護のために開発された「トレンドマイクロEdgeFire/EdgeIPS」とNESICのSOCを組み合わせて顧客の課題解決を行うもの。セキュリティー運用負担を増やすことなく、工場ネットワークをサイバー攻撃から守ることができるとしている。

■伊藤忠テクノ <4739>  3,320円 (+45円、+1.4%)

 伊藤忠テクノソリューションズ <4739> が続伸。19日、障害者雇用を推進する特例子会社CTCひなり(東京都港区)と共同で、AIデータ分析の事前準備を専門に行うデータ準備(Data Preparation、以下DP)サービスの提供を開始したと発表。同サービスは、CTCが金融業を中心とした顧客から受注したAIやデータ分析などの案件で、ひなりがデータの表記揺れや誤記などを整えるDP作業を実施。AIの推進でハードルとなるDPを専門的に請け負うことで、顧客のAI活用に貢献するとともに、AIを含めたIT分野での障害者の新たな職域の開拓を図るとしている。

■住友林業 <1911>  1,999円 (+27円、+1.4%)

 住友林業 <1911> が続伸。SMBC日興証券が18日付で、投資評価「1」を継続し、目標株価を3000円から3100円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。米国住宅販売が好調に推移していることや、木材価格上昇が一段落しつつあること、更に第2四半期決算などを踏まえて、21年12月期営業利益予想を916億4000万円から923億4000万円へ、22年12月期を同780億4000万円から927億4000万円へ引き上げた。6月発表の増資もあり、株価は弱含みで推移しているが、来年初発表予定の新中計で、明確かつ具体的な成長戦略が発表されると期待したいという。

■あいHD <3076>  2,111円 (+26円、+1.3%)

 あい ホールディングス <3076> が続伸。同社は18日取引終了後に、22年6月期通期の連結業績予想を公表。営業利益見通しを前期比6.9%増の101億円としていることや、年間配当計画を前期比5円増配の50円としていることが好感されたようだ。売上高は同3.0%増の476億円を予想。新型コロナウイルス感染症など不確実性リスクに対応しながら、相乗効果を得られる業務提携を積極的に進め、販路拡大に注力し、営業体制の強化・整備をするとともに、採算性を考慮した事業運営を行い、業績向上に努めるとしている。なお、あわせて発表した21年6月期通期の連結決算は、売上高が前の期比7.0%増の462億1900万円、営業利益が同24.4%増の94億4700万円で着地した。

■リンナイ <5947>  11,010円 (+120円、+1.1%)

 リンナイ <5947> が反発。18日の取引終了後、上限を200万株(発行済み株数の3.89%)、または217億8000万円とする自社株を19日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表。資本効率の向上を通じ、株主への利益還元の充実を図るためという。

■インフォMT <2492>  874円 (+9円、+1.0%)

 インフォマート <2492> が続伸。19日午後1時ごろ、おいしい一皿が集まるグルメコミュニティーサービス「SARAH」を運営するSARAH(東京都台東区)に出資したと発表。SARAHは、レストランやカフェの検索サイトでは見つけにくい、「今、食べたい一品」ごとに簡単に検索ができるサイトグルメコミュニティーサービス「SARAH」と、同社で蓄積されたビッグデータをベースに、食に関係する企業の商品開発やマーケティングに活用する外食ビックデータサービス「FoodData Bank」を運営している。今回の出資により、インフォMTが持つ飲食店のメニュー・レシピデータと、SARAHが持つメニューごとの口コミデータにおいて、今後の連携の可能性やデータ共有のシナジーを期待しているという。

※19日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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