【材料】リネットジャパングループ---3Q増収増益、営業利益・経常利益が過去最高を達成
リネットJ <日足> 「株探」多機能チャートより
リネットジャパングループ<3556>は13日、2021年9月期第3四半期(20年10月-21年6月)連結決算を発表した。営業収益は前年同期比11.5%増の58.34億円、営業利益は同148.2%増の4.21億円、経常利益は同72.8%増の4.00億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同38.2%減の0.91億円となった。第3四半期累計期間で営業利益・経常利益が過去最高を達成した。
国内Re事業の営業収益は前年同期比39.2%増の51.09億円、セグメント利益は同63.7%増の10.11億円となった。リユースビジネスでは、NETOFFブランドで自社サイトを開設し、インターネットを通じてユーザーから多様な商品の買取申込を受け付け、対象商品を宅配便で集荷後、査定額を指定口座に支払う宅配買取と、自社運営のインターネット中古書店等を通じてインターネット販売を行う、宅配便を活用した利便性の高い、かつ、インターネットに特化した非対面・非リアルの宅配買取・販売サービスを顧客に提供している。同社はリユース業界において、同社が取り扱うメディア・ホビー商材のカテゴリーはインターネットによる買取・購入形態への移行が急激に加速しており、インターネット市場は今後も成長が続いていく見通しにあると見ている。また、リサイクルビジネスでは、使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律の認定事業者免許をインターネットと宅配便を活用した回収スキームにて同社は唯一取得しており、また、全国453の自治体(2021年8月2日現在)と提携のうえ、行政サービスの一環としてサービスを提供する独自の事業モデルとなっている。リサイクル業界においてはパソコンの買い替え等が進んでおり、自治体との連携拡大を加速させ、住民に対して「パソコンの処分方法」として宅配回収サービスの周知を強化した。また、回収したパソコンを丁寧に分解・選別して再資源化事業者へ売却し、回収1件あたりの収益性の向上にも取り組んだ。
海外金融・HR事業の営業収益は前年同期比53.5%減の7.25億円、セグメント損失は1.84億円(前年同期は0.06億円の利益)となった。車両販売・リースは新型コロナウイルスの影響により、短期的な市場回復は見込めないことから、引き続き新規営業は凍結し債権回収を進めた。一方でマイクロファイナンスはポートフォリオを分散することにより、貸出残高を伸長させながらも延滞率を業界水準より安定的に推移させ、カンボジアの貧困層の生活再建に貢献しつつカンボジアの金融事業をけん引した。
2021年9月期通期の連結業績予想については、営業収益は前期比14.2%増の78.07億円、営業利益は同65.8%増の3.55億円、経常利益は同28.3%増の3.10億円、親会社株主に帰属する当期純利益は2.49億円とする期初計画を据え置いている。
《ST》
提供:フィスコ