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【市況】【↓】日経平均 大引け| 大幅に3日続落、円高進行でリスクオフの売り優勢 (8月16日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  27806.11
高値  27833.21(09:00)
安値  27427.38(12:33)
大引け 27523.19(前日比 -453.96 、 -1.62% )

売買高  10億3655万株 (東証1部概算)
売買代金  2兆3230億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は前日比453円安と急落、一時2万7400円台に下落
 2.13日のNYダウは小幅に4日続伸し最高値、米景気に不透明感も
 3.為替は1ドル=109円30銭台への急激なドル安・円高が進行
 4.トヨタやソニーG、任天堂など主力株は軟調な値動きが続く
 5.郵船や商船三井、川崎汽など海運株への物色意欲は強く上昇継続

■東京市場概況

 前週末の米国市場ではNYダウは前日比15ドル高と小幅に4日続伸した。米長期金利の低下でハイテク株の一角が買われたほか、前日に好決算を発表したウォルトディズニー<DIS>が上昇し指数を押し上げた。

 週明けの東京市場では、日経平均株価は大幅に3日続落。為替の円高が進行するなか日経平均は一時500円を超す下落となった。

 前週末13日の米株式市場では、NYダウが小幅に4日続伸し最高値を更新した。ただ、米景気の先行き不透明感から長期金利が低下した。これを受けた週明け16日の東京市場では、為替は一時1ドル=109円30銭台へ急激なドル安・円高が進行。アフガニスタン情勢の緊迫化で地政学リスクが台頭したほか、この日発表された中国景気指標もさえない内容だったことから、東京株式市場ではリスクオフによる売りが強まる展開となり日経平均は一時2万7400円台まで下落した。ただ、下値には値頃感からの買いも入り引けにかけやや値を戻して取引を終えた。

 個別銘柄では、トヨタ自動車<7203>や任天堂<7974>、ソニーグループ<6758>といった主力株が安く、ソフトバンクグループ<9984>やレーザーテック<6920>、ファーストリテイリング<9983>が値を下げた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>といった銀行株が安く、ファナック<6954>やキーエンス<6861>、安川電機<6506>が値を下げた。メルカリ<4385>や日本通運<9062>が売られた。
 半面、日本郵船<9101>や商船三井<9104>、川崎汽船<9107>といった海運株が引き続き人気で上昇。富士フイルムホールディングス<4901>が大幅高となり東芝<6502>や第一三共<4568>が値を上げた。スノーピーク<7816>や荏原<6361>、すかいらーくホールディングス<3197>が買われた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は富士フイルム <4901> 、東エレク <8035> 、第一三共 <4568> 、NTTデータ <9613> 、荏原 <6361> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約44円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、リクルート <6098> 、SBG <9984> 、ファナック <6954> 、エムスリー <2413> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約182円。

 東証33業種のうち上昇は海運業、空運業の2業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)精密機器、(2)医薬品、(3)食料品、(4)電気・ガス業、(5)鉄鋼。一方、下落率の大きかった5業種は(1)パルプ・紙、(2)倉庫運輸関連、(3)サービス業、(4)その他金融業、(5)非鉄金属。

■個別材料株

△ダブスタ <3925>
 今期経常を6%上方修正・最高益予想を上乗せ。
△ラキール <4074> [東証M]
 上期は実質79%営業増益。
△Mipox <5381> [JQ]
 22年3月期営業2.2倍増益に上方修正。
△トレンダ <6069> [東証M]
 第1四半期営業利益2.2倍。
△フリークHD <6094> [東証M]
 21年9月期業績予想を上方修正。
△フェローテク <6890> [JQ]
 22年3月期見通し上方修正と特別配当実施も。
△セルム <7367> [JQ]
 上期経常を4.4倍上方修正、通期も増額。
△ブシロード <7803> [東証M]
 1→2の株式分割と自社株買い及び優待制度の新設を発表。
△壽屋 <7809> [JQ]
 22年6月期は22%営業増益で10円増配見込む。
△オプティマス <9268> [東証2]
 22年3月期業績予想を上方修正。

▼ソースネクス <4344>
 22年3月期業績及び配当予想を下方修正。
▼チャットW <4448> [東証M]
 非開示だった今期最終は赤字転落へ。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ダブスタ <3925> 、(2)クロスマーケ <3675> 、(3)恵和 <4251> 、(4)宮越HD <6620> 、(5)ファイバーG <9450> 、(6)国際紙パルプ <9274> 、(7)シチズン <7762> 、(8)東洋エンジ <6330> 、(9)スノーピーク <7816> 、(10)アセチレン <4093> 。
 値下がり率上位10傑は(1)エフオン <9514> 、(2)ブイキューブ <3681> 、(3)ソースネクス <4344> 、(4)マーケットE <3135> 、(5)ピアラ <7044> 、(6)アイピーエス <4390> 、(7)アジア投資 <8518> 、(8)日通 <9062> 、(9)Fスターズ <3687> 、(10)東京機 <6335> 。

【大引け】

 日経平均は前日比453.96円(1.62%)安の2万7523.19円。TOPIXは前日比31.41(1.61%)安の1924.98。出来高は概算で10億3655万株。東証1部の値上がり銘柄数は196、値下がり銘柄数は1944となった。日経ジャスダック平均は3939.23円(20.83円安)。

[2021年8月16日]


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