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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):フェローテク、ブシロード、富士フイルム

フェローテク <日足> 「株探」多機能チャートより
■ダブルスタンダード <3925>  6,230円  +1,000 円 (+19.1%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 ダブルスタンダード<3925>がストップ高。前週末13日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を54億円から64億円(前期比45.1%増)へ、営業利益を16億円から17億円(同53.3%増)へ、純利益を10億7000万円から11億3700万円(同52.2%増)へ上方修正したことが好感された。足もとで既存・新規顧客からの受託案件が拡大していることに加えて、従来予想策定時に不確定だった見込み案件が順調に進捗していることが要因としている。なお、第1四半期(4~6月)決算は、売上高23億1100万円(前年同期比2.6倍)、営業利益4億6700万円(同2.5倍)、純利益3億1000万円(同2.8倍)だった。

■フェローテク <6890>  3,190円  +504 円 (+18.8%) ストップ高   本日終値
 フェローテックホールディングス<6890>がストップ高。前週末13日の取引終了後、22年3月期業績予想の上方修正を発表し、売上高を1050億円から1150億円(前期比25.9%増)へ、営業利益を150億円から200億円(同2.1倍)へ増額しており、これを好感した買いが膨らんだ。あわせて、通期で18円の特別配当(中間・期末それぞれ9円)を実施することも発表しており、年間配当予想は46円(前期30円)となる見通し。半導体製造装置向けの真空部品や各種マテリアル製品の販売、精密再生洗浄サービスが堅調なほか、主力のサーモモジュールも5G通信システム機器向けや医療検査機器向けを中心に引き続き堅調に推移した。なお、同時に発表した第1四半期(4~6月)の決算は、売上高276億5900万円(前年同期比34.8%増)、営業利益48億1700万円(同3.1倍)だった。

■ブシロード <7803>  2,627円  +353 円 (+15.5%)  本日終値
 ブシロード<7803>が続急騰。前週末13日の取引終了後、9月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表。あわせて上限を80万株(発行済み株数の4.89%)、または20億円とする自社株買いを8月16日~11月30日に実施すると発表しており、これらが好感された。また、21年12月末時点の株主から株主優待制度を新設すると発表しており、これも好材料視された。毎年12月31日時点で3単元(300株)以上を保有する株主を対象に、ECサイト「ブシロード オンラインストア」で利用できるポイントを保有株数に応じて3000~2万ポイント贈呈する。なお、同時に発表した21年6月期連結決算は11カ月の変則決算であり、売上高325億6900万円、営業利益3億4400万円、最終損益2億8400万円の赤字だった。22年6月期業績予想は売上高367億円、営業利益13億円、最終利益7億円を見込んでいる。

■恵和 <4251>  3,840円  +440 円 (+12.9%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 恵和<4251>が急反騰。一時、前週末比16.2%高の3950円に買われ年初来高値を更新。13日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、売上高を148億7400万円から158億8600万円(前期比7.8%増)へ、営業利益を13億4400万円から20億800万円(同82.1%増)へ、純利益を9億9400万円から14億6400万円(同97.7%増)へ上方修正したことが好感された。上期において、リモートワークに必要なノートパソコンなどの光学フィルム関連製品の需要が引き続き高まっていることや、鉄鋼向け防錆包装紙の需要回復を受けて、業績が予想を上回っていることが要因。また、想定為替レートを1ドル=107円と7円円安に見直したことも寄与する。業績予想の修正を受けて、従来10円を予定していた期末配当で特別配当5円を実施すると発表しており、これも好材料視された。これにより今期配当予想は15円となり、前期実績の13円50銭に対しては1円50銭の増配になる予定だ。なお、第2四半期累計(1~6月)決算は、売上高77億8900万円(前年同期比9.1%増)、営業利益9億2700万円(同72.3%増)、純利益7億7700万円(同71.5%増)だった。

■フリークHD <6094>  1,757円  +182 円 (+11.6%)  本日終値
 フリークアウト・ホールディングス<6094>が急伸。前週末13日の取引終了後、21年9月期の連結業績予想について、売上高を270億円から290億円(前期比16.6%増)へ、営業利益を2億円から9億円(同4.3倍)へ上方修正したことが好感された。国内でコネクテッドテレビや動画領域を中心とする事業が好調なことに加えて、海外で米子会社プレイワイヤー社が計画を大きく上回る水準で成長していることが要因としている。なお、第3四半期累計(20年10月~21年6月)決算は、売上高218億8600万円(前年同期比17.2%増)、営業利益8億6100万円(同7.7倍)だった。

■ファイバーゲート <9450>  1,545円  +154 円 (+11.1%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 ファイバーゲート<9450>が急伸し一時、前週末比231円(16.6%)高の1622円に買われた。前週末13日の取引終了後、22年6月期の連結業績予想を発表し、売上高107億5000万円(前期比26.6%増)、営業利益17億7000万円(同13.5%増)、純利益11億8000万円(同15.8%増)と2ケタ営業増益を見込むことが好感された。リモートワーク定着に伴い、レジデンスWi-Fi累積契約戸数が前期比10万戸超の増加となる47万7000戸になると想定しており、ホームユース事業が今期も業績を牽引する見通し。一方のビジネスユース事業も新規需要先の開拓進捗を見込み、増収増益へ転換を見込む。なお、21年6月期決算は、売上高84億9100万円(前の期比14.4%増)、営業利益15億5900万円(同26.3%増)、純利益10億1900万円(同41.0%増)だった。

■シチズン時計 <7762>  481円  +43 円 (+9.8%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 シチズン時計<7762>が年初来高値更新。前週末13日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を2600億円から2680億円(前期比29.7%増)へ、営業利益を100億円から138億円(前期95億5100万円の赤字)へ、最終利益を90億円から115億円(同251億7300万円の赤字)へ上方修正し、あわせて中間・期末各7円の年14円を予定していた配当予想を中間・期末各9円の年18円に引き上げたことが好感された。時計事業で北米及び中国市場のEC販売が好調に推移していることに加えて、ムーブメント販売で高付加価値アナログクオーツムーブメントが回復していることが要因。また、中国及び欧州市場で工作機械の需要が想定以上に回復していることも寄与する。なお、第1四半期(4~6月)決算は、売上高657億5900万円(前年同期比78.4%増)、営業利益42億3200万円(前年同期56億5100万円の赤字)、最終利益43億9600万円(同67億5500万円の赤字)だった。

■富士フイルム <4901>  8,517円  +541 円 (+6.8%)  本日終値
 富士フイルムホールディングス<4901>は大幅続伸し年初来高値を更新した。前週末13日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を2兆4400億円から2兆5000億円(前期比14.0%増)へ、営業利益を1800億円から2000億円(同20.9%増)へ、純利益を1300億円から1600億円(同11.7%減)へ上方修正したことが好感された。3月末に日立製作所<6501>から画像診断関連事業の買収を完了したことで、メディカルシステム事業が伸長していることに加えて、バイオ医薬品のプロセス開発受託及び製造受託が好調に推移するなどヘルスケア事業が好調なことが要因としている。なお、第1四半期(4~6月)決算は、売上高5826億5300万円(前年同期比27.7%増)、営業利益563億1800万円(同2.8倍)、純利益573億700万円(同2.1倍)だった。

■ガンホー <3765>  2,205円  +135 円 (+6.5%)  本日終値
 ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が大幅高で3日続伸。前週末13日の取引終了後、21年12月期上期(1~6月)の決算を発表し、売上高が前年同期比21.0%増の510億3600万円、営業利益が同39.5%増の172億2500万円で着地したことが好感されたようだ。「パズル&ドラゴンズ」のMAU(月に1回以上ゲームにログインしている利用者)が引き続き堅調に推移したほか、ニンテンドースイッチ向け対戦ゲーム「ニンジャラ」のユーザー層拡大に取り組んだことなどが奏功した。あわせて、上限を310万株(発行済み株数の4.57%)、または50億円とする自社株買いの実施を発表した。取得期間は8月16日から9月22日まで。

■バイセル <7685>  4,580円  +255 円 (+5.9%)  本日終値
 BuySell Technologies<7685>が急反発。13日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、営業利益を15億8000万円から22億3000万円(前期比2.3倍)へ、純利益を9億6100万円から12億3000万円(同2.2倍)へ上方修正したことが好感された。売上高は253億4500万円から252億円(同70.7%増)へやや下方修正したものの、買い取り量の増加やtoC販売比率の向上により、主力の出張訪問買取サービス「バイセル」の出張訪問あたり変動利益が大幅に改善していることが利益を押し上げる。また、20年10月に子会社化したタイムレスとのシナジーを想定よりも早期に生み出せたことも寄与する。なお、第2四半期累計(1~6月)決算は、売上高117億600万円、営業利益13億3000万円、純利益6億9000万円だった。

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