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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):チャームケア、ロランドDG、フルヤ金属

チャームケア <日足> 「株探」多機能チャートより
■チャームケア <6062>  1,379円  +300 円 (+27.8%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 チャーム・ケア・コーポレーション<6062>がストップ高。前週末6日の取引終了後、22年6月期の連結業績予想を発表し、売上高は300億円(前期229億8400万円)、純利益は30億円(同15億3500万円)だった。会計基準の変更により単純比較はできないものの大幅な増収増益見通しとなったことから、これを好感した買いが膨らんでいる。介護事業では既存施設の入居率が高い水準を維持しており、今期は新たに8ホームの開設を予定している。また、子会社が手掛ける人材派遣などの事業エリア拡大や業務提携しているシップヘルスケアホールディングス<3360>との連携強化を図るほか、新事業である介護施設向けの不動産開発事業などが収益に寄与する見込み。

■ロランドDG <6789>  3,155円  +500 円 (+18.8%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位
 ローランド ディー.ジー.<6789>は急騰、500円高はストップ高となる3155円まで買われた。前週末6日の取引終了後、21年12月期業績予想の上方修正を発表し、純利益を20億円から34億円(前期2億5100万円)へ増額しており、これを好感した買いが入ったようだ。売上高見通しも424億円から438億円(前期比25.9%増)へ引き上げた。設備投資需要の回復を追い風に北米向けの販売が予想を上回ったほか、増産体制を整えたことで受注残の解消が想定以上に進んだことが業績押し上げ要因となる。なお、同時に発表した上期(1~6月)決算は、売上高218億4600万円(前年同期比38.5%増)、純利益15億8000万円(前年同期13億2400万円の赤字)だった。

■フルヤ金属 <7826>  7,340円  +1,000 円 (+15.8%) ストップ高   本日終値
 フルヤ金属<7826>がストップ高。6日の取引終了後に発表した22年6月期連結業績予想で、売上高423億円(前期比25.0%増)、営業利益118億円(同12.9%増)、純利益78億円(同13.2%増)と営業利益が2ケタ増益で連続最高益更新を見込むことが好感された。SAWフィルターや医療用の単結晶育成用ルツボの改鋳、HD向けルテニウムターゲット、半導体製造装置用センサーの受注が引続き底堅く推移する見通しのほか、有機EL向け化合物、電極向け貴金属化合物、精製・回収(リサイクル)の拡大が見込まれることが寄与する。なお、21年6月期決算は、売上高338億4000万円(前の期比48.3%増)、営業利益104億5200万円(同2.8倍)、純利益68億8900万円(同2.7倍)だった。

■サン電子 <6736>  3,270円  +430 円 (+15.1%)  本日終値
 6日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は黒字浮上で着地」が好感された。
 サン電子 <6736> [JQ] が8月6日大引け後(17:20)に決算を発表。22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は4.4億円の黒字(前年同期は10.6億円の赤字)に浮上して着地した。
  ⇒⇒サン電子の詳しい業績推移表を見る

■日本ピラー工業 <6490>  2,622円  +337 円 (+14.8%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 日本ピラー工業<6490>に物色人気集中、気配値のまま株価を上昇させ高値圏もみ合いを上放れ、6月17日につけた上場来高値2389円奪回が意識される状況にある。半導体製造装置向け継ぎ手やメカニカルシールなどを主力展開し高水準の受注を獲得している。前週末6日取引終了後、21年4~6月期決算を発表、営業利益段階で前年同期比2.2倍の23億1300万円と倍増した。これを受けて会社側では22年3月期予想も大幅増額、同利益は従来予想の60億円から80億円(前期比65%増)に修正しており、これがサプライズを呼んだ。更に年間配当についても従来計画の60円から70円に10円上乗せ(前期実績は50円)しており、これも人気を増幅させた。

■小野建 <7414>  1,550円  +177 円 (+12.9%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率8位
 小野建<7414>は一時ストップ高。独立系の鉄鋼商社で鋼材や建設機材などを取り扱うが、足もとの収益好調で会社側の想定を大きく上回って推移しており、6日取引終了後に22年3月期の業績予想を大幅に増額修正、これが投資資金の食指を動かした。営業利益は従来予想の58億9100万円から93億5500万円(前期比43.7%増)と急拡大、減益予想から一転して4割を超える大幅増益見通しに変わった。しかも17期ぶりの過去最高益更新となる。好業績を背景に年間配当も従来計画の60円に32円も上乗せし92円(前期実績は65円)にすることを発表、PER5倍台、PBR0.4倍台、配当利回り5.5%は超割安といえるだけに買い人気が盛り上がった。

■ミダック <6564>  5,030円  +555 円 (+12.4%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 6日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は24%増益で着地」が好感された。
 ミダック <6564> が8月6日大引け後(15:30)に決算を発表。22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比24.0%増の6.4億円に伸び、4-9月期(上期)計画の10.3億円に対する進捗率は62.6%に達し、3年平均の58.9%も上回った。
  ⇒⇒ミダックの詳しい業績推移表を見る

■大建工業 <7905>  2,426円  +267 円 (+12.4%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 大建工業<7905>が大幅続伸し、年初来高値を更新。同社は6日取引終了後に、22年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しを前期比51.5%増の133億円(従来予想は100億円)に引き上げたことなどが好感されたようだ。売上高の見通しも同5.4%増の2100億円(従来予想は2040億円)に上方修正。国内で新築住宅及びリフォーム市場における需要が想定を上回っているほか、米国でLVL(単板積層材)などの市況価格が高水準で推移していることが主な要因だとしている。また、あわせて中間配当と期末配当をそれぞれ従来計画比5円増額の45円とする方針も発表。この結果、年間配当は従来計画比10円増額の90円(前期は70円)となる。

■カルタHD <3688>  2,150円  +231 円 (+12.0%)  本日終値
 CARTA HOLDINGS<3688>が続急伸し年初来高値を更新。6日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、売上高を245億円から250億円(前期比11.2%増)へ、営業利益を38億円から45億円(同29.9%増)へ、純利益を24億円から31億2000万円(同75.2%増)へ上方修正したことが好感された。パートナーセールス事業で、前年はコロナ禍で抑制されていたブランド広告の出稿需要が好調に推移したことが要因としている。また、売上高ミックスが変化し利益率が向上したことも寄与する。同時に発表した第2四半期累計(1~6月)決算は、売上高126億2900万円(前年同期比13.6%増)、営業利益29億4000万円(同47.6%増)、純利益22億1500万円(同2.2倍)だった。

■芝浦電子 <6957>  5,700円  +570 円 (+11.1%)  本日終値
 芝浦電子<6957>が急反発し、年初来高値を更新した。同社は6日取引終了後に、22年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比3.1倍の13億8800万円となり、上半期計画20億5000万円に対する進捗率は67.7%となった。売上高は同34.3%増の77億900万円で着地。新型コロナウイルスワクチン接種の進展による世界経済の回復傾向を追い風に、ホームアプライアンス分野やオートモーティブ分野などが伸長した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

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