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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:NISSHA、フジクラ、ニコン

NISSHA <日足> 「株探」多機能チャートより
■NISSHA <7915>  1,923円  +321 円 (+20.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 NISSHA<7915>が急騰。5日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、売上高を1725億円から1865億円(前期比3.6%増)へ、営業利益を105億円から170億円(同2.3倍)へ、最終利益を87億円から152億円(同2.2倍)へ上方修正したことが好感されている。産業資材事業のモビリティー(自動車・輸送機器)向けや蒸着紙、ディバイス事業のIT機器向けなどの製品需要が前回の想定を上回って推移する見通しという。なお、第2四半期累計(1~6月)決算は、売上高975億8400万円(前年同期比26.5%増)、営業利益108億3000万円(前年同期5億5000万円の赤字)、最終利益105億8000万円(前年同期比22.0倍)だった。

■神鋼環境ソリューション <6299>  3,205円  +502 円 (+18.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 神鋼環境ソリューション<6299>が朝方から気配値を切り上げる展開となり、ストップ高の3205円水準でカイ気配となっている。5日の取引終了後、親会社の神戸製鋼所<5406>が株式交換により完全子会社化すると発表しており、株式交換比率による理論株価(5日終値時点で3657円)にサヤ寄せする格好となっている。完全子会社化により、KOBELCOグループでの新規事業創出の加速やグループ全体でのカーボンニュートラル達成に向けた取り組み加速、グループ総合力の活用による神鋼環境事業の拡大、上場維持コストの削減などを図るのが狙い。11月1日を効力発生日として神鋼環境株1株に対し、神戸鋼株4.85株を割り当てるとしている。

■アルペン <3028>  3,490円  +490 円 (+16.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 5日に決算を発表。「今期経常は11%増で2期連続最高益、5円増配へ」が好感された。
 アルペン <3028> が8月5日大引け後(15:30)に決算を発表。21年6月期の連結経常利益は前の期比2.9倍の168億円に急拡大し、22年6月期も前期比11.3%増の187億円に伸びを見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。3期連続増益になる。
  ⇒⇒アルペンの詳しい業績推移表を見る

■ヘリオス <4593>  1,852円  +247 円 (+15.4%)  11:30現在
 ヘリオス<4593>が急反騰。きょう朝方、米アサーシス<ATHX>とこれまで締結していたライセンス契約に関する内容を変更し、商用化に向けた新たなライセンス権などを取得するとともに、今後アサーシスへの更なる戦略的投資を可能にする新株予約権を引き受ける契約を締結したと発表しており、これが材料視されているようだ。あわせて、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)を対象疾患とした体性幹細胞再生医薬品「HLCM051」の治験に関し、有効性や安全性について良好な結果が示されたと発表しており、これも好感されているようだ。HLCM051は、国内における体性幹細胞再生医薬品の開発パイプラインで、2016年にアサーシスとライセンス契約を締結し導入したもの。

■フジクラ <5803>  634円  +82 円 (+14.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 フジクラ<5803>が4日ぶり反発、25日移動平均線を足場にリバウンドに転じている。同社は5日取引終了後に22年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の200億円から295億円(前期比21%増)に大幅増額した。従来予想では18%減益の見通しであったことから、ポジティブサプライズとなり株価を強く刺激している。フレキシブルプリント基板(FPC)でトップ級の販売シェアを有するが、スマートフォン向け需要が旺盛で業績を押し上げ、合理化努力による生産性向上も寄与する。株価指標面でも割安で水準訂正期待が膨らんでいる。

■Appier <4180>  1,487円  +189 円 (+14.6%) 一時ストップ高   11:30現在
 Appier Group<4180>が急反騰、一時ストップ高となる前日比300円高の1598円まで上昇した。同社は今年3月に東証マザーズに新規上場した直近IPO銘柄で、人工知能(AI)を活用したマーケティング支援サービスなどを手掛ける台湾発のAIベンチャー。5日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、売上収益を109億4300万円から116億6100万円(前期比30.0%増)、最終損益を16億7400万円の赤字から14億2500万円の赤字(前期14億5400万円の赤字)へ上方修正すると発表しており、これが好感され買われている。新規顧客の獲得や既存顧客の拡大が業績押し上げに寄与する。なお、同時に発表した上期(1~6月)決算は、売上収益55億5000万円(前年同期比37.7%増)、最終損益8億5800万円の赤字(前年同期9億5700万円の赤字)だった。

■KHネオケム <4189>  2,829円  +229 円 (+8.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 KHネオケム<4189>が急反発している。5日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、売上高を1040億円から1120億円(前期比44.8%増)へ、営業利益を118億円から155億円(同2.7倍)へ、純利益を84億円から110億円(同2.7倍)へ上方修正し、あわせて30円を予定していた期末配当予想を35円に引き上げると発表したことが好感されている。上期において需要回復により販売数量が増加したほか、ナフサ価格の上昇や需給バランスのタイト化などにより一部製品の海外市況が高騰するなか、販売価格の見直しを行ったことなどが要因としている。なお、年間配当は65円となり、前期実績に対しては5円の増配になる予定だ。また、同時に発表した第2四半期累計(1~6月)決算は、売上高523億6000万円(前年同期比40.6%増)、営業利益78億円(同3.3倍)、純利益56億4200万円(同3.3倍)だった。

■ニコン <7731>  1,142円  +88 円 (+8.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 5日に決算を発表。「上期税引き前を69%上方修正、通期も増額」が好感された。
 ニコン <7731> が8月5日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。22年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前損益は211億円の黒字(前年同期は192億円の赤字)に浮上して着地した。併せて、4-9月期(上期)の同損益を従来予想の160億円の黒字→270億円の黒字(前年同期は388億円の赤字)に68.8%上方修正した。
  ⇒⇒ニコンの詳しい業績推移表を見る

■新電元工業 <6844>  4,835円  +360 円 (+8.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 新電元工業<6844>が大幅高。5日の取引終了後、22年3月期業績予想の上方修正を発表。売上高を879億円から946億円(前期比17.6%増)へ、純利益を39億円から58億円(前期55億6100万円の赤字)へ増額しており、これを好感した買いが入っているようだ。自動車市場や産業機器市場での半導体需要が底堅いことなどが業績の押し上げに貢献する。なお、同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高224億9900万円(前年同期比17.9%増)、純利益17億4100万円(前年同期7億3300万円の赤字)だった。

■三櫻工業 <6584>  1,320円  +95 円 (+7.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位
 5日に決算を発表。「上期経常を37%上方修正、通期も増額」が好感された。
 三櫻工業 <6584> が8月5日大引け後(15:00)に決算を発表。22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は21.8億円の黒字(前年同期は11.1億円の赤字)に浮上して着地した。併せて、4-9月期(上期)の同損益を従来予想の27億円の黒字→37億円の黒字(前年同期は23.8億円の赤字)に37.0%上方修正した。
  ⇒⇒三櫻工業の詳しい業績推移表を見る

■マネーフォワード <3994>  7,270円  +480 円 (+7.1%) 一時ストップ高   11:30現在
 マネーフォワード<3994>が一時ストップ高。同社が2日の取引終了後に発表した500万株の海外公募の発行価格は5日に6586円で決まった。5日終値に比べ3.0%のディスカウントとなった。手取り調達金額は約313億円で、受渡日は18日。この発行価格決定を受け、空売りをかけていた向きの買い戻しが入り株価は急騰した様子だ。

■日本触媒 <4114>  5,690円  +370 円 (+7.0%)  11:30現在
 日本触媒<4114>が急伸。5日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を3000億円から3250億円(前期比19.0%増)へ、営業利益を130億円から220億円(前期159億2100万円の赤字)へ、純利益を100億円から160億円(同108億9900万円の赤字)へ上方修正し、あわせて50円を予定していた中間配当予想を80円にすると発表したことが好感されている。原料価格上昇に伴い販売価格が想定よりも高く推移していることや、アクリル酸及びアクリル酸エステルの海外市況が上昇していること、販売数量がアクリル酸及びアクリル酸エステルをはじめ、特殊エステルやセカンダリーアルコールエトキシレートなどで計画を上回ることなどが要因としている。なお、年間配当は130円(従来予想100円)となり、前期実績に対しては40円の増配になる予定だ。また、同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高860億5700万円(前年同期比36.7%増)、営業利益66億5900万円(同4.5倍)、純利益56億4300万円(同3.6倍)だった。

■エア・ウォーター <4088>  1,807円  +102 円 (+6.0%)  11:30現在
 エア・ウォーター<4088>は大幅続伸している。5日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を8800億円から8900億円(前期比10.3%増)へ、営業利益を580億円から630億円(同23.0%増)へ、純利益を360億円から410億円(同49.8%増)へ上方修正したことが好感されている。半導体関連向けの製品需要が増加するとともに、新型コロナの感染再拡大による影響を懸念していたインドでの事業が順調に推移していることが要因。また、医療関連事業における病院向けビジネスの需要回復に加えて、ケミカル関連事業における製品市況の好転や農業・食品分野における生産・物流コストの改善が進展していることも寄与する。なお、第1四半期(4~6月)決算は、売上高2064億円(前年同期比14.5%増)、営業利益161億1400万円(同84.8%増)、純利益106億5600万円(同2.4倍)だった。

■コナミホールディングス <9766>  6,290円  +350 円 (+5.9%)  11:30現在
 5日に決算を発表。「4-6月期(1Q)税引き前は3倍増益で着地」が好感された。
 コナミホールディングス <9766> が8月5日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。22年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益は前年同期比3.0倍の191億円に急拡大した。
  ⇒⇒コナミホールディングスの詳しい業績推移表を見る

■フォースタートアップス <7089>  1,910円  +400 円 (+26.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 フォースタートアップス<7089>がストップ高カイ気配。同社は5日取引終了後に、22年3月期通期の単独業績予想を修正。営業利益見通しを前期比2.8倍の4億5000万円(従来予想は1億8000万円)に引き上げたことが好感されているようだ。売上高の見通しも同72.8%増の22億円(従来予想は17億8500万円)に上方修正。スタートアップ企業向けの人材紹介を中心とした人材支援サービスであるタレントエージェンシーの受注高が当初予測を上回る水準で推移しており、その傾向が今後も続くとみている。

■ユニバンス <7254>  415円  +80 円 (+23.9%) ストップ高   11:30現在
 ユニバンス<7254>がストップ高まで買われている。同社は5日取引終了後に、22年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績予想を修正。営業利益見通しは従来予想の8億円から17億円(今期から収益認識に関する会計基準等を適用していることから前期との比較なし)に引き上げた。第2四半期累計の売上高見通しも、従来の235億円から245億円に上方修正。北米市場の回復を追い風に四輪駆動装置及び農機ユニットの売り上げが当初予測を上回って推移しているほか、事業構造改善の効果などが利益を押し上げる見通しだとしている。通期業績予想については、新型コロナウイルス感染症の影響や半導体の供給不足の懸念があることから、売上高見通しを従来通り480億円で据え置いた。一方、営業利益見通しは利益改善効果を踏まえ、従来予想の20億円から30億円に引き上げた。

■カーディナル <7855>  673円  +100 円 (+17.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 カーディナル<7855>は朝方から気配値を切り上げる展開で、ストップ高の673円水準でカイ気配となっている。5日の取引終了後、MBOの一環として山田弘直社長が代表を務める山田マーケティング(大阪市城東区)が、同社株に対してTOBを実施すると発表しており、TOB価格851円にサヤ寄せする展開となっている。株式を非公開化することで、中長期的な企業価値の向上につながる施策への戦略的投資を積極的かつ迅速に行い、事業の構造改革を断行するのが狙い。買付予定数は131万5755株(下限67万5878株、上限設定なし)で、買付期間は8月6日から9月21日まで。TOB成立後、カーディナルは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、この発表を受けて東京証券取引所は、同社株式を8月5日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

■オリコン <4800>  1,041円  +150 円 (+16.8%) ストップ高   11:30現在
 オリコン<4800>は急反発しストップ高の1041円に買われている。5日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高11億300万円(前年同期比14.3%増)、営業利益3億5600万円(同69.3%増)、純利益2億5500万円(同9.7%増)となり、営業利益が四半期ベースで過去最高となったことが好感されている。商標利用契約・デジタルプロモーション・データ販売の各ビジネスが好調に推移した顧客満足度調査事業が大幅に拡大した。また、外部メディア向けコンテンツ提供で動画が拡大したほか、自社メディアでセッション数が増加したニュース配信・PV事業も伸長し業績を牽引した。同時に上限を10万株(発行済み株数の0.73%)、または1億5000万円とする自社株買いを実施すると発表した。

●ストップ高銘柄
 フォースタートアップス <7089>  1,910円  +400 円 (+26.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 シンバイオ製薬 <4582>  1,191円  -400 円 (-25.1%) ストップ安   11:30現在
 アイビー化粧品 <4918>  824円  -150 円 (-15.4%) ストップ安売り気配   11:30現在
 元旦ビューティ工業 <5935>  5,660円  -1,000 円 (-15.0%) ストップ安   11:30現在
 以上、3銘柄

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