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【注目】前週末30日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

神鋼商 <日足> 「株探」多機能チャートより

■神鋼商事 <8075>  2,958円 (+500円、+20.3%) ストップ高

 東証1部の上昇率トップ。神鋼商事 <8075> がストップ高に買われ、年初来高値を一気に更新。30日午後1時ごろ、22年3月期の連結業績予想について、売上高を4080億円から4830億円へ、営業利益を51億円から78億円(前期比75.1%増)へ、純利益を30億円から51億円(同2.3倍)へ上方修正し、あわせて中間・期末各50円の年100円を予定していた配当予想を中間・期末各85円の年170円に引き上げたことが好感された。上期において、自動車業界や半導体業界向けの取り扱いが好調であり、また原材料価格も高値推移するなどの好条件に支えられていることに加えて、中国・米国を中心とした海外子会社の業績が順調に推移する見込みであることが要因という。また、販管費も想定より大幅に縮小する見込みとしている。同時に発表した第1四半期(4-6月)決算は、売上高1139億4400万円、営業利益20億8300万円(同3.7倍)、純利益17億9600万円(同28.5倍)だった。なお、会計基準の変更に伴い売上高の前期及び前年同期との比較はない。

■TOWA <6315>  2,388円 (+346円、+16.9%)

 東証1部の上昇率2位。TOWA <6315> が続急騰。29日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を380億円から460億円(前期比54.9%増)へ、営業利益を50億円から91億円(同2.5倍)へ、純利益を35億円から63億5000万円(同2.4倍)へ上方修正したことが好感された。5Gの普及やコロナ禍における巣ごもり需要、自動車需要の急回復を背景とした半導体需要の増加などで半導体製造装置市場は活況な市場環境が続いており、同社のモールディング装置に関する引き合いも強いことが要因。また、今後も高い受注水準が継続する見通しであることに加えて、売上高の増加により工場稼働率が改善されることも寄与する。

■トーメンデバ <2737>  5,060円 (+700円、+16.1%) ストップ高

 東証1部の上昇率3位。トーメンデバイス <2737> が買い人気集中、ストップ高に買われた。半導体商社で韓国サムスン電子の製品に特化している。世界的に旺盛な半導体需要を背景に収益環境に吹く追い風が強まっている。29日取引終了後に発表した21年4-6月期決算は売上高が前年同期比46%増の982億7100万円と大幅な伸びを示し、営業利益は同2.9倍の31億4500万円と急拡大した。営業利益については第1四半期時点での対通期進捗率が73%に達しており、増額修正期待が膨らんでいる。株価指標面もPERが前日終値ベースで10倍を下回るなど割安感が強く、株価の水準訂正必至とみた投資資金の流入を誘った。

■高砂鉄 <5458>  779円 (+100円、+14.7%) ストップ高

 高砂鐵工 <5458> [東証2]がストップ高の779円に買われた。30日午後2時ごろ、未定としていた22年3月期の業績予想を発表しており、売上高103億円(前期比18.0%増)、営業利益4億4000万円(同7.3倍)、最終利益3億7000万円(同2.8倍)と大幅増益を見込むことが好感された。主要ユーザーである自動車部品向けにおいて、新型コロナウイルス感染拡大の影響により低迷していた受注数量が前年下期から回復しており、第2四半期以降も継続すると見込まれることが牽引する。また、引き続き市場開拓による売り上げの拡大とコスト低減などの収益改善策に取り組んでいることも奏功する。なお、同時に発表した第1四半期(4-6月)決算は、売上高26億800万円(前年同期比42.3%増)、営業利益1億4500万円(前年同期8200万円の赤字)、最終利益1億4700万円(同9000万円の赤字)だった。

■愛知銀 <8527>  3,210円 (+402円、+14.3%)

 東証1部の上昇率4位。愛知銀行 <8527> が急反騰。29日の取引終了後、22年3月期業績予想の上方修正を発表、純利益を43億円から66億円(前期比54.7%増)へ増額した。あわせて、通期の年間配当予想を100円から180円(前期120円)へ引き上げており、これを好感した買いが入ったようだ。銀行単体において貸出金利息や役務収益が当初予想を上回る見込みとなったことに加え、与信費用が想定を下回る見通しとなったことが業績押し上げ要因となる。

■商船三井 <9104>  5,650円 (+620円、+12.3%)

 東証1部の上昇率5位。商船三井 <9104> が続急騰。30日正午ごろ、22年3月期の連結業績予想について、売上高を1兆800億円から1兆1000億円(前期比11.0%増)へ、営業利益を280億円から350億円(同53億300万円の赤字)へ、純利益を2100億円から3350億円(前期比3.7倍)へ上方修正し、あわせて中間70円・期末80円の年150円としていた配当予想を中間300円・期末250円の年550円としたことが好感された。コンテナ船事業を運営している持ち分法適用会社オーシャン・ネットワーク・エクスプレス社において、荷動きとスポット賃率がいずれも想定を上回るレベルで推移していることに加えて、好調に推移しているドライバルク船市況の影響などを織り込んだとしている。なお、第1四半期(4-6月)決算は、売上高2888億7400万円(前年同期比14.9%増)、営業利益80億4200万円(前年同期51億2600万円の赤字)、純利益1041億4700万円(前年同期比19.0倍)だった。

■菊水電子 <6912>  1,052円 (+101円、+10.6%) 一時ストップ高

 菊水電子工業 <6912> [JQ]が続急騰。一時ストップ高の1101円に買われ、18年8月以来の高値となった。29日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を84億円から90億円へ、営業利益を5億円から7億4000万円へ、純利益を3億6000万円から5億4000万円へ上方修正したことが好感された。重点市場である航空宇宙、電池、自動車のCASE、サーバー・ICT関連、半導体市場、5G関連市場などの需要がグローバルで回復が進んでいることが要因。特に、グリーンエネルギー政策により需要が拡大している米国や、自動車のEV化加速とインフラ需要旺盛な中国を中心に海外売上高が大きく伸長していることが寄与するとしている。同時に発表した第1四半期(4-6月)決算は、売上高22億1400万円、営業利益2億6300万円、純利益1億9800万円だった。なお、会計基準変更のため、前期及び前年同期との比較はない。

■デクセリ <4980>  2,515円 (+196円、+8.5%)

 東証1部の上昇率6位。デクセリアルズ <4980> が4日ぶり急反発、25日移動平均線を足場に大きくリバウンドに転じた。同社はスマートフォンなど精密機器向けに異方性導電膜(ACF)や接着剤、反射防止フィルムなどの電子部材を手掛けており、足もとの業績は絶好調に推移している。29日取引終了後に発表した21年4-6月期決算は売上高が前年同期比47%増の203億4700万円、営業利益が同3.9倍の49億700万円と急変貌した。これを評価材料に投資資金が攻勢をかけた。同社株は今月16日に2438円の上場来高値を形成した後調整を入れていたが、30日は再び最高値圏突入が意識される状況にある。

■ZOZO <3092>  3,725円 (+280円、+8.1%)

 東証1部の上昇率7位。ZOZO <3092> が続急伸。29日の取引終了後に発表した第1四半期(4-6月)連結決算が、売上高388億6600万円(前年同期比15.4%増)、営業利益125億9100万円(同20.8%増)、純利益87億3100万円(同19.3%増)と大幅営業増益となったことが好感された。テレビCMなどの集客施策が奏功しPayPayモールが好調に推移したことが牽引役となった。また、商品取扱高の増加や広告事業の成長に伴う粗利の増加や、物流関連費や代金回収手数料などのコスト低減も寄与した。なお、22年3月期通期業績予想は、売上高1626億円(前期比10.3%増)、営業利益478億円(同8.3%増)、純利益333億円(同7.7%増)の従来見通しを据え置いている。

■日本精化 <4362>  1,763円 (+93円、+5.6%)

 日精化 <4362> が続急伸。同社は29日取引終了後に、22年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しは前期比6.6%増の42億円(従来予想は39億円)に引き上げた。売上高の見通しは同3.2%増の315億円(従来予想は310億円)に上方修正。工業用製品事業で、ラノリン・コレステロール及び医薬用リン脂質等の販売が好調に推移していることが主な要因だとしている。また、あわせて中間配当を19円(従来計画は17円50銭)、期末配当を19円(従来計画は17円50銭)とする方針を表明。この結果、年間配当は38円(前期は35円)となる。

■邦チタ <5727>  1,188円 (+60円、+5.3%)

 東邦チタニウム <5727> が続急伸し年初来高値を更新。29日の取引終了後、22年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結業績予想について、売上高を252億円から256億円(前年同期比54.3%増)へ、営業利益を14億円から18億円(同67.4%増)へ、純利益を7億円から10億円(前年同期2億9000万円の赤字)へ上方修正しており、これが好感された。化学品事業の主要製品であるニッケル粉の販売が伸長しているほか、為替が円安傾向で推移していることなどが要因としている。なお、第1四半期(4-6月)決算は、売上高118億1000万円(前年同期比48.1%増)、営業利益12億4700万円(同3.7倍)、最終損益7億8400万円の黒字(前年同期4億200万円の赤字)だった。

■キーエンス <6861>  60,740円 (+2,750円、+4.7%)

 キーエンス <6861> が大幅続伸で上場来高値を更新。同社は29日の取引終了後に22年3月期第1四半期(3月21日-6月20日)の決算を発表。売上高は1699億6300万円(前年同期比54.5%増)、純利益は675億6800万円(同85.1%増)と大幅増収増益で着地しており、これが好感され買われた。製造業を中心とした世界的な設備投資の回復基調が追い風となった。今四半期の純利益は四半期ベースで過去最高益を達成しており、直前四半期に続いて好調。通期見通しは引き続き非開示とした。

■山陽鋼 <5481>  1,826円 (+80円、+4.6%)

 山陽特殊製鋼 <5481> が大幅反発。30日午後1時ごろ、22年3月期の連結業績予想について、売上高を3150億円から3450億円(前期比63.7%増)へ、営業利益を73億円から109億円(前期54億9300万円の赤字)へ、最終利益を35億円から71億円(同68億7000万円の赤字)へ上方修正し、あわせて中間20円・期末16円の年36円を予定していた配当予想を中間45円・期末10円の年55円に引き上げたことが好感された。自動車や産業機械など主要需要業界全体の特殊鋼需要が回復し、売り上げ数量が想定を上回るとみられることが要因という。また、鉄スクラップや合金鉄価格が想定よりも大幅に上昇している影響や、スウェーデン子会社オバコの損益改善なども織り込んだとしている。なお、第1四半期(4-6月)決算は、売上高1106億500万円(前年同期比2.1倍)、営業利益84億7100万円(前年同期11億5600万円の赤字)、最終利益60億8100万円(同14億6500万円の赤字)だった。

■田岡化 <4113>  12,440円 (+440円、+3.7%)

 田岡化学工業 <4113> [東証2]が大幅続伸。同社は29日取引終了後に、22年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比6.0%増の8億1900万円となり、上半期計画14億円に対する進捗率が58.5%となったことが買い安心感につながったようだ。売上高は同13.8%増の89億1700万円で着地。樹脂原料や農薬中間体、電子材料の出荷が増加したほか、接着剤、ゴム薬品、ワニスなどの売り上げも伸長した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■デンソー <6902>  7,482円 (+215円、+3.0%)

 デンソー <6902> が大幅続伸。30日午前11時20分ごろ、22年3月期の連結業績予想について、売上高を5兆4600億円から5兆5400億円(前期比12.2%増)へ、営業利益を4130億円から4400億円(同2.8倍)へ、最終利益を3170億円から3360億円(同2.7倍)へ上方修正したことが好感された。第1四半期に車両の生産・販売回復により全ての地域で増収増益となったことに加えて、それに伴う操業度差益や体質変革の効果による固定費の低減などが寄与する。想定為替レートは1ドル=106円、1ユーロ=127円としている。なお、第1四半期(4-6月)決算は、売上高1兆3568億円(前年同期比77.3%増)、営業利益1071億8100万円(前年同期1066億1600万円の赤字)、最終利益1949億7900万円(同113億100万円の赤字)だった。同時に、上限を1200万株(発行済み株数の1.55%)、または1000億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視された。取得期間は21年8月2日から22年1月31日までで、資本コストを意識した株主還元及び効率性と安全性のバランスがとれた資本構成の実現を図るためとしている。

■オムロン <6645>  9,320円 (+210円、+2.3%)

 オムロン <6645> が続伸。29日の取引終了後に発表した第1四半期(4-6月)連結決算が、売上高1881億9300万円(前年同期比28.5%増)、営業利益258億3700万円(同2.1倍)、純利益201億7800万円(同2.1倍)と大幅増益となったことが好感された。半導体や二次電池業界などの設備投資需要拡大を背景に、制御機器事業が中国・アジアで伸長した。また、グローバルで血圧計の需要拡大が継続しヘルスケア事業も好調に推移した。なお、22年3月期通期業績予想は、売上高7000億円(前期比6.8%増)、営業利益700億円(同12.0%増)、純利益480億円(同10.8%増)の従来見通しを据え置いている。

■不二家 <2211>  2,261円 (+32円、+1.4%)

 不二家 <2211> が続伸。29日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、売上高を1010億円から1035億円(前期比4.5%増)へ、営業利益を28億円から42億円(同68.2%増)へ、純利益を13億円から24億円(同2.3倍)へ上方修正したことが好感された。上期において洋菓子、製菓両事業の売り上げが好調に推移したほか、中国子会社で人気のポップキャンディの販売が好調に推移したことが要因。また、売り上げ好調で生産性が向上したことや、販売管理費の抑制を図ったことも寄与する。また、業績予想の修正に伴い、15円を予定していた期末一括配当を30円に引き上げるとあわせて発表した。普通配当を25円に引き上げるとともに、創立111周年記念の記念配当5円を実施するとしている。

※30日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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