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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ミライトHD、オイシックス、直近IPO銘柄

ミライトHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■ミライトHD <1417>  2,050円  +91 円 (+4.7%)  11:30現在
 ミライト・ホールディングス<1417>が反発し、年初来高値を更新した。同社は1日、グループ会社のコトネットエンジニアリングが、京都市が進めている「太陽光発電及び蓄電池システムの共同購入支援事業」の販売施工事業者に採択されたと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。コトネットエンジニアリングは京都市民に対し、説明会や現地調査を経て、太陽光発電及び蓄電池システムを提供するとしている。

■オイシックス・ラ・大地 <3182>  4,265円  +175 円 (+4.3%)  11:30現在
 オイシックス・ラ・大地<3182>が6日続伸し年初来高値を更新している。1日の取引終了後、植物肉の研究開発を行うグリーンカルチャー(東京都葛飾区)と資本・業務提携すると発表しており、これが好感されている。今回の提携は、事業ポートフォリオの中に植物肉の開発及びマーケティング事業を組み込み、新たにフードテックカンパニーとしての価値を確立することが狙い。また今後、運営する食品宅配事業で植物肉商品の取り扱いの充実や、ヴィーガン関連事業「Purple Carrot(パープルキャロット)」との連携による商品力の強化などを行うとしている。

■インソース <6200>  2,402円  +90 円 (+3.9%)  11:30現在
 インソース<6200>が反発している。1日の取引終了後、Webプロモーションやサイト製作を手掛けるマリンロード(栃木県宇都宮市)の全株式を取得し子会社化したと発表しており、これが好感されている。マリンロードの持つ高いWebプロモーション力や開発ノウハウと、インソースのWebマーケティング力やコンテンツ力、プラットフォーム力を融合することで、Webマーケティングの強化・サービス提供が可能となり、相乗効果が期待できると判断したという。取得価額は非開示。なお、21年9月期業績への影響は軽微としている。

■科研製薬 <4521>  4,950円  +165 円 (+3.5%)  11:30現在
 科研製薬<4521>が大幅続伸し、年初来高値を更新した。同社は1日取引終了後に、スペインの製薬会社であるアルミラル(バルセロナ市)と爪白癬治療剤「クレナフィン」の欧州での独占的ライセンス実施許諾及び供給契約を締結したと発表。これが材料視されているようだ。同剤は、科研薬が創製した新規トリアゾール系化合物で、爪の中や爪の下の皮膚に浸透することにより爪白癬に優れた臨床効果を発揮する。国内では同社が2014年9月から販売しているほか、海外では米国、カナダ、韓国、台湾、香港・マカオで導出先企業が販売している。なお、同社は今回の契約により、アルミラルから契約一時金、マイルストン及び販売額に応じたロイヤルティを受領する。

■KeePer技研 <6036>  2,916円  +80 円 (+2.8%)  11:30現在
 KeePer技研<6036>は4日ぶりに反発。1日の取引終了後に発表した6月度の月次速報で、既存店売上高は前年同月比35.2%増の大幅な増収となり、14カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。SNSなどを通じてKeePerの評価が上がり、コーティング施工台数が増加しているほか、高価格帯の「EXキーパー」や「クリスタルキーパー」などの施工が大幅に増加していることが要因。また、新車ディーラーへの営業活動が進み販路拡大していることも寄与した。なお、全店の売上高は同40.5%増だった。

■SHIFT <3697>  17,410円  +470 円 (+2.8%)  11:30現在
 SHIFT<3697>が反発している。1日の取引終了後、小売業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するフェズ(東京都千代田区)と資本・業務提携すると発表しており、これが好材料視されている。フェズが第三者割当で発行するC種優先株式(潜在ベースの持ち分比率2.4%)を引き受ける。今回の提携は、今後拡大する市場で急成長が期待されるフェズを支援することで小売業界のDX化を連携して推進するのが狙い。また、フェズの持つ小売業界の取引先基盤にアクセスすることで、SHIFTの新規顧客開拓や既存顧客との関係性の強化、それによる取引の拡大にも取り組むとしている。

■三越伊勢丹 <3099>  803円  +19 円 (+2.4%)  11:30現在
 三越伊勢丹ホールディングス<3099>や高島屋<8233>、J.フロント リテイリング<3086>、エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>など大手百貨店が高い。1日の取引終了後に発表した6月の売上高は、三越伊勢丹が前年同月比7.3%増、高島屋が同2.6%増と各社とも前年実績を上回っており、これが好感されている。営業制限が緩和されたことに加えて、宝飾品や時計など高級品が堅調だった。

■INPEX <1605>  854円  +19 円 (+2.3%)  11:30現在
 INPEX<1605>やENEOSホールディングス<5020>、出光興産<5019>が高い。1日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の8月限が前日比1.76ドル高の1バレル=75.23ドルに上昇。一時、76.22ドルと18年10月以来、2年9カ月ぶり高値をつけた。1日に開催された石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟国による「OPECプラス」では、協調減産の縮小幅が予想より小さくなるとの報道が伝わり、需給引き締まりへの期待から原油先物は上昇した。ただ、アラブ首長国連邦(UAE)の反対により、決定は2日に持ち越された。

■アウトソーシング <2427>  2,142円  +47 円 (+2.2%)  11:30現在
 アウトソーシング<2427>が3日続伸している。1日の取引終了後、子会社アメリカンエンジニアコーポレイションが、米インテグリティー・ネットワークス社(ワシントン州)の全株式を取得し子会社化したと発表しており、これが好材料視されている。インテグリティー社はITや弱電設備のシステム構築などを手掛けており、米国内の民間企業や公共企業、米国政府機関への豊富な実績を有している。今回の子会社化によりアウトソシンでは、中期経営計画にて成長戦略の重点施策である公共系アウトソーシング事業拡大に資するシナジーが期待できるとしている。なお、同件による21年12月期業績への影響は軽微としている。

■西尾レントオール <9699>  3,165円  +65 円 (+2.1%)  11:30現在
 西尾レントオール<9699>が高い。1日の取引終了後、木造構造物の設計・販売を手掛けるATA(富山県滑川市)の全株式を取得し子会社化したと発表しており、これが好材料視されている。ATAは、一般流通材のみを用いて最大スパン(柱間距離)40メートルの木造の中大規模空間を実現するATAハイブリッド構法の開発を行う企業。西尾レントは、仮設構造物のレンタル分野で大型テントに注力してきたが、木造をラインアップに加えることで、同分野の更なる強化に取り組むほか、ATAハイブリッド構法を活用して25年の大阪・関西万博で「SDGsに適合した繰り返し転用可能なパビリオン」を提案するとしている。

■バイセル <7685>  4,560円  +80 円 (+1.8%)  11:30現在
 BuySell Technologies<7685>が反発している。1日の取引終了後、子会社タイムレスが、オンラインで査定を行う買い取りサポート事業「タイムレスエクスプレス」を開始し、カーコンビニ倶楽部に提供を開始したと発表しており、これが好材料視されている。タイムレスでは、古物商向けオークション「タイムレスオークション」を運営し、全国の買取店・質屋など同業種に対しオンラインでの遠隔査定・買い取りを行っているが、同オンライン査定システムを活用し、既存のリユース業以外の企業でもリユース品の査定・買い取り業務を支援する目的で、新たに買い取りサポート事業「タイムレスエクスプレス」のサービスをローンチしたという。今回、カーコンビニ倶楽部がブランド品・時計・ジュエリーなどの買い取り事業へ参入することから、「タイムレスエクスプレス」を導入することになったという。

■ソフトバンクグループ <9984>  7,841円  +115 円 (+1.5%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>は強弱観対立の中で売り買いを錯綜させている。MSCIの指数イベント絡みで5月中旬に急落した後も次第安の展開となっていたが、6月21日の7500円割れで底値を確認しリバウンドに転じた。自社株買いなどの株主還元策への期待が反転の足掛かりとなった。しかし、依然として上値の重い展開が続いている。直近では6月末に同社がビジョンファンドを通じて出資する中国配車最大手滴滴出行(ディディ)が米国株市場に新規上場し、時価総額は上場初日終値ベースで日本円にして約7兆3700億円と巨額でマーケットの注目を集めた。ビジョンファンドは同社株式の2割を握るとされ、その含み益が期待されるところだが、今のところソフトバンクGの株価へのポジティブインパクトは限定的となっている。

■清水建設 <1803>  867円  +11 円 (+1.3%)  11:30現在
 清水建設<1803>が続伸している。きょう付けの日刊工業新聞で「人工知能(AI)を活用することで、シールドマシンによるトンネル工事の掘進計画の策定から施工操作までの作業を自動化した」と報じられており、これが好材料視されている。記事によると、同社が開発した次世代型トンネル構築システム「シミズ・シールドAI」は、AIの支援でシールド掘進の計画策定から操作までを自動化・無人化した世界で初めての技術という。今秋、関西の雨水放水路シールド工事で初めて適用するとしており、省人化への貢献が期待されている。

■三菱UFJ <8306>  605.9円  +6 円 (+1.0%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが頑強な値動き。ここ米長期金利が低下基調にあるが、日米の大手金融株は強さを発揮している。前日は米10年債利回りが終値ベースで1.45%台まで低下し、6月18日以来の低い水準となったが米国株市場ではJPモルガン・チェース<JPM>やバンク・オブ・アメリカ<BAC>、シティグループ<C>などの大手銀行株は堅調だった。東京市場でも米国事業を展開するメガバンクは、米長期金利低下による運用利ザヤの縮小がマイナス材料となるが、株価的には織り込みが進み連動しにくくなっている。足もとでは配当利回りの高さなどに着目して押し目を拾う動きがやや優勢となっている。

■トヨタ自動車 <7203>  9,780円  +90 円 (+0.9%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>が5日ぶり反発。6月15日に初の1万円大台に乗せ市場の注目を集めたが、その後は大台で値固めに移行することなく再び9000円台に押し戻された。ただ、9000円台後半では押し目買いの動きも旺盛で下値抵抗力を発揮している。足もと半導体不足に伴う生産調整が緩和されているほか、外国為替市場では1ドル=111円台後半までドル高・円安に振れていることで、輸出採算改善メリットも期待されている。また、日本の大手自動車メーカー6社から前日発表された4~6月の米国新車販売台数は前年同期比64%増と大幅に増加。そのなか同社は73%増と大幅な伸びを達成し、わずかながら米ゼネラル・モーターズ<GM>の販売台数を上回った。GMが四半期ベースで米販売首位を明け渡すのは23年ぶりということもあって、これも買いの手掛かり材料となっている。

■ベイシス <4068>  6,500円  +1,000 円 (+18.2%) ストップ高   11:30現在
 日本電解<5759>やベイシス<4068>、アイ・パートナーズフィナンシャル<7345>、アイドマ・ホールディングス<7373>といった直近IPO銘柄が高い。全体相場が手掛かり材料難で上値の重い展開が続くなか、新鮮味のある直近IPO銘柄に買い資金が流入している様子だ。日本電解は一時、前日に比べ14%超高と連日の急騰。車載リチウムイオン電池用銅箔などを製造し電気自動車(EV)としても注目されている。先月25日の新規上場日につけた初値は公開価格と同値の1900円だったが、この日は一時3400円台まで上昇と7割強上昇している。ベイシスはストップ高。通信インフラのエンジニアリングサービス会社で25日につけた初値は公開価格比で2.5倍と人気化し、その後、調整していたが新高値に切り返した。IFA(独立系資産運用アドバイザー)による金融サービスを提供しているAIPFは初値が公開価格比で3.2倍と急騰後、調整していたが、この日は急反発。中小企業の法人営業の支援を主としたワーク・イノベーション事業を手掛けるアイドマHDも大幅続伸している。

●ストップ高銘柄
 カルナバイオサイエンス <4572>  1,678円  +300 円 (+21.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 イーエムネットジャパン <7036>  5,090円  +705 円 (+16.1%) ストップ高   11:30現在
 アイビー化粧品 <4918>  1,125円  +150 円 (+15.4%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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