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【市況】21日の米国市場ダイジェスト:NYダウ586ドル高、成長期待が再燃

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:NYダウ586ドル高、成長期待が再燃

米国株式市場は反発。ダウ平均は586.89ドル高の33876.97ドル、ナスダックは111.10ポイント高の14141.48で取引を終了した。原油高や成長期待が再燃し、寄り付き後、上昇した。景気循環株に再び買いが向かい終日堅調に推移。NY連銀のウィリアムズ総裁が経済の強さが金融政策を修正するにはまだ不十分であるとの見解を示すと引けにかけて、上げ幅を拡大した。10年債利回りが依然1.5%割れで安定しているためハイテク株も買われた。セクター別では、エネルギーや銀行が上昇。

フードデリバリーサービスを提供するドア・ダッシュ(DASH)はスーパーマーケットチェーンのアルバートソンズ(ACI)と、食料品の同日配達でパートナーシップ契約したとの報道が好感され、上昇。石油会社のエクソンモービル(XOM)やシェブロン(CHV)は原油高を受けてそれぞれ上昇した。また、スポーツ用品メーカーのナイキ(NKE)や求人サイトのジップリクルーター(ZIP)はアナリストの投資判断引き上げを受けて上昇。一方、中国のマイニング規制強化によりビットコインが急落したため、暗号通貨取引プラットフォームを供給するコインベース(COIN)や、半導体メーカーで、マイニング用の半導体も製造するエヌビディア(NVDA)がそれぞれ売られた。

オンライン小売のアマゾン(AMZN)は年に1度の有料会員(プライム会員)向けセールイベント「プライムデー」を21日と22日に開催している。

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■NY為替:欧米株高を意識して円売り優勢

21日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円08銭から110円35銭まで上昇して110円32銭で引けた。ブラード米セントルイス連銀総裁やカプラン米ダラス連銀総裁のタカ派発言を受けて、長期金利上昇に伴うドル買いが優勢となった。

ユーロ・ドルは1.1885ドルから1.1921ドルまで上昇して、1.1918ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁が欧米経済の相違に言及、「必要なら利下げの余地がある」と慎重な姿勢を見せたため上値は抑制された。ユーロ・円は130円87銭から131円50銭まで上昇。リスク選好の円売りが優勢となった。ポンド・ドルは1.3867ドルから1.3937ドルまで上昇した。英中央銀行金融政策委員会(MPC)メンバーでチーフエコノミスト、タカ派のホールデン委員が辞任前最後となるこの会合で、タカ派色を強めるとの見方がポンド買いに繋がった。ドル・スイスは0.9217フランから0.9176フランまで下落した。


■NY原油:続伸で73.12ドル、欧米株高を意識した買いが入る

NY原油先物8月限は続伸(NYMEX原油8月限終値:73.12 ↑1.83)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は、前営業日比+1.83ドルの73.12ドルで通常取引終了。時間外取引を含めた取引レンジは70.78ドル-73.28ドル。アジア市場で72.05まで買われた後、ニューヨーク市場の序盤にかけて70.78ドルまで下落したが、欧米株高を意識した買いが入り、原油先物は73.28ドルまで反発。時間外取引では73ドルを挟んだ水準で推移した。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 39.75ドル +0.97ドル(+2.50%)
モルガン・スタンレー(MS) 85.94ドル +1.85ドル(+2.20%)
ゴールドマン・サックス(GS)357.54ドル +8.71ドル(+2.50%)
インテル(INTC) 55.87ドル +0.20ドル(+0.36%)
アップル(AAPL) 132.30ドル +1.84ドル(+1.41%)
アルファベット(GOOG) 2529.10ドル +17.75ドル(+0.71%)
フェイスブック(FB) 332.29ドル +2.63ドル(+0.80%)
キャタピラー(CAT) 213.21ドル +4.35ドル(+2.08%)
アルコア(AA) 33.09ドル +1.01ドル(+3.15%)
ウォルマート(WMT) 136.40ドル +1.23ドル(+0.91%)
《ST》

 提供:フィスコ

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