米株
【市況】ダウ平均は一時４００ドル超下落 米国債利回り低下でＩＴ・ハイテク株は買い＝米国株概況
NY株式17日（NY時間16:21）
ダウ平均 33823.45（-210.22 -0.62%）
S&P500 4221.86（-1.84 -0.04%）
ナスダック 14161.35（+121.67 +0.87%）
CME日経平均先物 29165（大証終比：+165 +0.57%）
きょうのＮＹ株式市場でダウ平均は４日続落。前日のＦＯＭＣが若干タカ派へシフトしたことで、株式市場は売りが強まっていたが、きょうもその流れが続いた。ダウ平均は一時４００ドル超下落する場面がみられた。一方、前日急上昇した米国債利回りが急低下したことから、ＩＴ・ハイテク株は買われた。
前日のＦＯＭＣはややタカ派よりのサプライズとなった。２０２３年に２回の利上げを見込み、市場が注目していた資産購入ペース縮小についても議論開始を示唆している。ただ、２回の利上げは別にして、資産購入ペース縮小の議論開始については予想範囲内だったようにも思われる。むしろ、パウエルＦＲＢ議長は「ドット・プロットは割り引いて見るべき」「インフレ上昇は一時的」「会合で議論することを議論」などと、慎重姿勢は引き続き強調していた印象もある。また、前日の市場の動きはやや行き過ぎとの見方もあるようだ。
市場では９月に資産購入ペース縮小の議論開始、来年序盤に購入ペース縮小を開始するとのシナリオも出ているようだ。
米雇用指標の改善が続くか次第というところもありそうだが、前日のＦＯＭＣでＦＲＢがタカ派にシフトしたとの見方から、これまで市場が享受してきた適温相場（コルディロックス相場）が後退するのではとの警戒感が出ているのかもしれない。
エネルギーや銀行、産業株が下落した一方、ＩＴ・ハイテクへの買いが下値をサポート。
きょうもフリーポートなど鉱物資源株が引き続き下落。先物市場で銅先物が続落したことや、前日のＦＯＭＣでＦＲＢの出口戦略への期待が強まったことを嫌気。また、中国がインフレ懸念を緩和させるために、コモディティ価格の上昇を厳重に監視していることも圧迫している模様。
ダウ採用銘柄ではキャタピラーやシェブロン、ＪＰモルガン、ゴールドマンが下落。アメックスやＩＢＭも売られた。一方、マイクロソフトやアップルが上昇したほか、アムジェン、メルクも買われた。
ナスダックは大幅高。主力のＩＴ・ハイテク株は揃って買われた。エヌビディアやＡＭＤが上昇しているほか、アマゾン、テスラ、アップルも上昇。
ＡＭＤ<AMD>が３日ぶりに反発。同業のザイリンクス<XLNX>の買収について、欧州委員会からの懸念は何も出ていないと伝わった。
パーソナルケア用品のオンライン販売を手掛けるオネスト<HNST>が下落。上場後初の１－３月期決算（第１四半期）を発表した。売上高は予想を上回ったものの、１株損益は予想以上の赤字となった。また、ガイダンスの公表を見送っている。
太陽光発電など再生可能エネルギーのｉサン<ISUN>が大幅高。太陽光発電による電気自動車用の充電ステーションの設計および展開をその分野で重要な２つの事業体から受注したことを発表した。
工業製品を手掛けるダナハー<DHR>が買われた。生物学的製剤を手掛ける非公開のアルデブロン社を９６億ドルで買収することで合意したと発表した。
保険ブローカーのエーオン<AON>が続落。同社は同業の英ウィリス・タワーズワトソン<WLTW>の買収に米司法省の反トラスト局が、公正な競争が阻害され、企業や従業員、退職者に悪影響が及ぶとして、買収を差し止めるようワシントンの連邦裁判所に提訴した。
ＡＭＤ 84.56（+4.45 +5.55%）
ザイリンクス 132.34（+6.16 +4.88%）
オネスト 16.35（-1.30 -7.37%）
ｉサン 11.84（+1.69 +16.65%）
ダナハー 257.08（+12.34 +5.04%）
エーオン 232.84（-11.26 -4.61%）
ウィリス・タワーズ 232.19（-4.95 -2.09%）
アルファベット（C） 2527.42（+13.49 +0.54%）
フェイスブック 336.51（+5.43 +1.64%）
ネットフリックス 498.34（+5.93 +1.20%）
テスラ 616.60（+11.73 +1.94%）
アマゾン 3489.24（+73.99 +2.17%）
エヌビディア 746.29（+33.88 +4.76%）
ツイッター 60.71（+0.78 +1.30%）
ダウ採用銘柄
ユナイテッドヘルス 397.35（+0.10 +0.03%）
メルク 77.23（+0.62 +0.81%）
マクドナルド 233.88（-1.70 -0.72%）
マイクロソフト 260.90（+3.52 +1.37%）
ホームデポ 303.12（+0.34 +0.11%）
ボーイング 239.22（-3.05 -1.26%）
ベライゾン 56.53（-0.11 -0.19%）
ビザ 232.15（+2.55 +1.11%）
ハネウェル 216.25（-2.75 -1.26%）
ナイキ 128.92（-1.48 -1.13%）
トラベラーズ 148.87（-3.92 -2.57%）
ディズニー 174.65（-0.01 -0.01%）
ダウ・インク 63.54（-2.05 -3.13%）
セールスフォース 244.43（+2.04 +0.84%）
シスコシステムズ 53.13（-0.34 -0.64%）
シェブロン 107.07（-2.60 -2.37%）
コカ・コーラ 54.95（+0.28 +0.51%）
ゴールドマン 361.50（-9.50 -2.56%）
キャタピラー 209.45（-7.71 -3.55%）
ウォルマート 137.72（+0.57 +0.42%）
ウォルグリーン 52.81（-0.48 -0.90%）
インテル 57.18（-0.04 -0.07%）
アメックス 162.13（-2.55 -1.55%）
アムジェン 240.65（+0.95 +0.40%）
アップル 131.79（+1.64 +1.26%）
Ｐ＆Ｇ 133.99（+1.21 +0.91%）
ＪＰモルガン 151.76（-4.51 -2.89%）
Ｊ＆Ｊ 165.22（+0.79 +0.48%）
ＩＢＭ 145.60（-2.23 -1.51%）
３Ｍ 195.14（-1.77 -0.90%）
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 33823.45（-210.22 -0.62%）
S&P500 4221.86（-1.84 -0.04%）
ナスダック 14161.35（+121.67 +0.87%）
CME日経平均先物 29165（大証終比：+165 +0.57%）
きょうのＮＹ株式市場でダウ平均は４日続落。前日のＦＯＭＣが若干タカ派へシフトしたことで、株式市場は売りが強まっていたが、きょうもその流れが続いた。ダウ平均は一時４００ドル超下落する場面がみられた。一方、前日急上昇した米国債利回りが急低下したことから、ＩＴ・ハイテク株は買われた。
前日のＦＯＭＣはややタカ派よりのサプライズとなった。２０２３年に２回の利上げを見込み、市場が注目していた資産購入ペース縮小についても議論開始を示唆している。ただ、２回の利上げは別にして、資産購入ペース縮小の議論開始については予想範囲内だったようにも思われる。むしろ、パウエルＦＲＢ議長は「ドット・プロットは割り引いて見るべき」「インフレ上昇は一時的」「会合で議論することを議論」などと、慎重姿勢は引き続き強調していた印象もある。また、前日の市場の動きはやや行き過ぎとの見方もあるようだ。
市場では９月に資産購入ペース縮小の議論開始、来年序盤に購入ペース縮小を開始するとのシナリオも出ているようだ。
米雇用指標の改善が続くか次第というところもありそうだが、前日のＦＯＭＣでＦＲＢがタカ派にシフトしたとの見方から、これまで市場が享受してきた適温相場（コルディロックス相場）が後退するのではとの警戒感が出ているのかもしれない。
エネルギーや銀行、産業株が下落した一方、ＩＴ・ハイテクへの買いが下値をサポート。
きょうもフリーポートなど鉱物資源株が引き続き下落。先物市場で銅先物が続落したことや、前日のＦＯＭＣでＦＲＢの出口戦略への期待が強まったことを嫌気。また、中国がインフレ懸念を緩和させるために、コモディティ価格の上昇を厳重に監視していることも圧迫している模様。
ダウ採用銘柄ではキャタピラーやシェブロン、ＪＰモルガン、ゴールドマンが下落。アメックスやＩＢＭも売られた。一方、マイクロソフトやアップルが上昇したほか、アムジェン、メルクも買われた。
ナスダックは大幅高。主力のＩＴ・ハイテク株は揃って買われた。エヌビディアやＡＭＤが上昇しているほか、アマゾン、テスラ、アップルも上昇。
ＡＭＤ<AMD>が３日ぶりに反発。同業のザイリンクス<XLNX>の買収について、欧州委員会からの懸念は何も出ていないと伝わった。
パーソナルケア用品のオンライン販売を手掛けるオネスト<HNST>が下落。上場後初の１－３月期決算（第１四半期）を発表した。売上高は予想を上回ったものの、１株損益は予想以上の赤字となった。また、ガイダンスの公表を見送っている。
太陽光発電など再生可能エネルギーのｉサン<ISUN>が大幅高。太陽光発電による電気自動車用の充電ステーションの設計および展開をその分野で重要な２つの事業体から受注したことを発表した。
工業製品を手掛けるダナハー<DHR>が買われた。生物学的製剤を手掛ける非公開のアルデブロン社を９６億ドルで買収することで合意したと発表した。
保険ブローカーのエーオン<AON>が続落。同社は同業の英ウィリス・タワーズワトソン<WLTW>の買収に米司法省の反トラスト局が、公正な競争が阻害され、企業や従業員、退職者に悪影響が及ぶとして、買収を差し止めるようワシントンの連邦裁判所に提訴した。
ＡＭＤ 84.56（+4.45 +5.55%）
ザイリンクス 132.34（+6.16 +4.88%）
オネスト 16.35（-1.30 -7.37%）
ｉサン 11.84（+1.69 +16.65%）
ダナハー 257.08（+12.34 +5.04%）
エーオン 232.84（-11.26 -4.61%）
ウィリス・タワーズ 232.19（-4.95 -2.09%）
アルファベット（C） 2527.42（+13.49 +0.54%）
フェイスブック 336.51（+5.43 +1.64%）
ネットフリックス 498.34（+5.93 +1.20%）
テスラ 616.60（+11.73 +1.94%）
アマゾン 3489.24（+73.99 +2.17%）
エヌビディア 746.29（+33.88 +4.76%）
ツイッター 60.71（+0.78 +1.30%）
ダウ採用銘柄
ユナイテッドヘルス 397.35（+0.10 +0.03%）
メルク 77.23（+0.62 +0.81%）
マクドナルド 233.88（-1.70 -0.72%）
マイクロソフト 260.90（+3.52 +1.37%）
ホームデポ 303.12（+0.34 +0.11%）
ボーイング 239.22（-3.05 -1.26%）
ベライゾン 56.53（-0.11 -0.19%）
ビザ 232.15（+2.55 +1.11%）
ハネウェル 216.25（-2.75 -1.26%）
ナイキ 128.92（-1.48 -1.13%）
トラベラーズ 148.87（-3.92 -2.57%）
ディズニー 174.65（-0.01 -0.01%）
ダウ・インク 63.54（-2.05 -3.13%）
セールスフォース 244.43（+2.04 +0.84%）
シスコシステムズ 53.13（-0.34 -0.64%）
シェブロン 107.07（-2.60 -2.37%）
コカ・コーラ 54.95（+0.28 +0.51%）
ゴールドマン 361.50（-9.50 -2.56%）
キャタピラー 209.45（-7.71 -3.55%）
ウォルマート 137.72（+0.57 +0.42%）
ウォルグリーン 52.81（-0.48 -0.90%）
インテル 57.18（-0.04 -0.07%）
アメックス 162.13（-2.55 -1.55%）
アムジェン 240.65（+0.95 +0.40%）
アップル 131.79（+1.64 +1.26%）
Ｐ＆Ｇ 133.99（+1.21 +0.91%）
ＪＰモルガン 151.76（-4.51 -2.89%）
Ｊ＆Ｊ 165.22（+0.79 +0.48%）
ＩＢＭ 145.60（-2.23 -1.51%）
３Ｍ 195.14（-1.77 -0.90%）
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
