【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ナイガイ、プリントN、アートSHD
ナイガイ <日足> 「株探」多機能チャートより
ナイガイ<8013>が大幅続伸。同社は11日取引終了後に、22年1月期第1四半期(2~4月)の連結決算を発表。営業損益が5500万円の黒字(前年同期は5億9000万円の赤字)に浮上したことが好感されたようだ。売上高は前年同期比39.7%増の29億2100万円で着地。コロナ禍の生活スタイルの変化に対応した商品の販売に注力したほか、購買利便性を向上させる新たな販売手法に着手するなど売り上げ拡大に取り組んだことが功を奏した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。
■プリントネット <7805> 753円 +82 円 (+12.2%) 一時ストップ高 本日終値
プリントネット<7805>が一時ストップ高。午後2時ごろに発表した第2四半期累計(20年11月~21年4月)単独決算が、売上高44億7300万円(前年同期比3.8%増)、営業利益1億3700万円(前年同期1700万円の赤字)、最終利益6800万円(同4000万円の赤字)と黒字転換し、通期予想の営業利益を上回ったことが好感された。パートナー企業向け売り上げが好調に推移し、売上高が四半期として過去最高となったことに加えて、生産拠点集約化効果も利益を押し上げた。なお、21年8月期通期業績予想は、決算期変更に伴う10カ月決算のため前年同期との比較はないが、売上高68億8500万円、営業利益1700万円、最終利益2700万円の従来見通しを据え置いている。また、21年8月期の期末配当は従来無配を予定していたが、初配当となる10円を実施するとあわせて発表しており、これも好材料視されたようだ。同時に、5月の月次売上高を発表しており、前年同月比35.3%増の6億2000万円となった。新型コロナウイルス感染症の影響により落ち込んでいた印刷需要が回復基調にあり、5月としては過去最高の月次売上高となったとしている。
■アートSHD <3663> 3,465円 +290 円 (+9.1%) 本日終値
アートスパークホールディングス<3663>は急反騰。午前11時30分に発表した5月度月次事業進捗レポートで、マンガ・イラスト・アニメーション制作ソフト「CLIP STUDIO PAINT」の累計出荷本数が前月比48万本増の1302万台となり、出荷本数が順調に積み上がっていることが好感された。アジア圏を中心に、上旬の日本のゴールデンウイークや韓国のこどもの日などにあわせ、各種セールスプロモーション施策を行ったことが奏功した。
■石井表記 <6336> 892円 +69 円 (+8.4%) 本日終値
石井表記<6336>がカイ気配で始まり大幅高で3連騰。前週末11日に中期波動の分水嶺である75日移動平均線を上回ったが、きょうは同移動平均線を足場にマドを開けて上げ足を強める展開となった。5G関連投資の恩恵で主力のプリント基板が好調に推移し全体業績を押し上げている。前週末に発表した22年1月期第1四半期(2~4月)の業績は営業損益が4億5300万円(前年同期実績は4700万円の赤字)と大幅黒字転換を果たし、今上期計画の3億4500万円も上回った。これがポジティブサプライズとなり、投資資金の攻勢が加速している。
■みらいワークス <6563> 1,188円 +85 円 (+7.7%) 本日終値
みらいワークス<6563>が大幅高。前週末11日の取引終了後、関信用金庫(岐阜県関市)と人材支援による地域企業の事業強化を目的に業務提携したと発表しており、これが好材料視された。今回の提携は、自らのスキルを地域貢献に生かしたいプロフェッショナル人材と、せきしんの取引企業をマッチングすることで、人材流動化やスキルシェアにつなげるのが狙い。なお、これにより52の地域金融機関と地方転職・副業人材の活用を推進することになる。
■グランディーズ <3261> 435円 +31 円 (+7.7%) 一時ストップ高 本日終値
グランディーズ<3261>が急伸。午前11時30分ごろに自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視された。上限を20万株(発行済み株数の5.50%)、または1億円としており、取得期間は7月1日から12月27日まで。資本効率の向上を通じた株主への利益還元を図るとともに、経営環境に応じた機動的な資本政策を遂行するためとしている。
■アライドアーキテクツ <6081> 1,061円 +64 円 (+6.4%) 本日終値
アライドアーキテクツ<6081>が大幅反発。同社はきょう、出版社のポプラ社(東京都千代田区)に動画作成支援サービス「LetroStudio(レトロスタジオ)」の提供を開始したと発表しており、これが好感されたようだ。同サービスは、動画の自社制作を行う企業を支援する動画制作サービスで、さまざまな機能によってノウハウやスキルが無くても良質な動画を量産することができるという。
■日本テレホン <9425> 494円 +27 円 (+5.8%) 本日終値
日本テレホン<9425>が大幅反発。午前11時ごろ、リユース関連事業のサービス品質向上とともに端末調達の取組強化の一環として、法人利用タブレット「買取予約プログラム」サービスの提供を開始すると発表しており、これが好材料視された。今回スタートするのは、学校法人を対象とした「買取予約プログラム for アカデミックサポート」と、一般法人を対象とした「買取予約プログラム for Bizサポート」の2つのサービス。これらのサービスは、新規に購入したタブレット端末を対象に同社が最大3年後の買取価格を保証するサービスで、使用後の買取価格が保証されるため導入予算化がしやすく、また、買取保証価格を将来的な買い替え予算に充当できるメリットがある。また、希望に応じて売却時の相場に基づいた査定サービスも利用可能なため、買取保証価格と3年後の査定結果価格を選択して高い資産価値での売却を選択することも可能としている。
■ジェイエスエス <6074> 599円 +32 円 (+5.6%) 本日終値
ジェイエスエス<6074>が反発。前週末11日の取引終了後、未定としていた22年3月期の単独業績予想について、売上高77億円(前期比18.6%増)、営業利益2億7900万円(同3.4倍)、最終利益2億100万円(前の期4億4000万円の赤字)と大幅増益を見込むとしたことが好感された。また、年間配当も中間5円、期末6円の年11円(前期10円50銭)にすると発表している。
■クロスプラス <3320> 1,119円 +53 円 (+5.0%) 本日終値
クロスプラス<3320>が大幅反発。前週末11日の取引終了後に発表した第1四半期(2~4月)連結決算が、売上高154億2200万円(前年同期比29.6%増)、営業利益6億3300万円(前年同期3億300万円の赤字)、最終利益5億1300万円(同7億600万円の赤字)となり、営業損益が大幅に黒字転換したことが好感された。アパレル卸売でカジュアル商品を中心に郊外型専門店の衣料品販売が回復傾向となり、また非衣料品販売も拡大した。また、アパレル小売で外部ECモールへの販売が拡大したことや、差引売上総利益率が改善したことも寄与した。なお、22年1月期通期業績予想は、売上高620億円(前期比3.1%減)、営業利益22億円(同2.4%増)、純利益20億5000万円(同2.4%増)の従来見通しを据え置いている。
●ストップ高銘柄
大阪油化工業 <4124> 2,506円 +500 円 (+24.9%) ストップ高 本日終値
など、4銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース