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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 2万9125円を中心とした2万9000円~2万9250円が取引レンジに


大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 29150 +130 (+0.44%)
TOPIX先物 1963.5 +3.5 (+0.17%)
シカゴ先物 29140 +120
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 7日の米国市場はNYダウ、S&P500が下落する一方で、ナスダックは上昇。経済活動の正常化期待から買いが先行したものの、インフレ圧力への警戒感が根強く、5月の消費者物価指数などの結果を見極めたいとの模様眺めムードから、景気敏感株を中心に利益確定の動きとなった。また、ハイテク株はまちまちの値動きながら、エーザイ <4523> と共同開発するアルツハイマー認知症治療薬候補が承認されたバイオジェンが38%超の上昇となるなど、バイオ株の強い値動きによりナスダックは上昇。S&P業種別指数は、医薬品・バイオテクノロジー、不動産、メディアが上昇する一方、保険、素材、商業サービス・用品が下落。 

 シカゴ先物清算値は日中大阪比120円高の2万9140円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比10円安の2万9010円で始まり、その後は2万9000円~2万9080円辺りでのレンジ推移のなか、米国市場の取引開始直後に2万8940円まで軟化。しかし、売り一巡後は急速に切り返しており、一時2万9160円まで上昇幅を広げ、2万9150円とナイトセッションの高値水準で取引を終えている。

 本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い優勢で始まることになりそうだ。ただし、指数インパクトとしてはエーザイの影響が大きいと考えられるため、ハイテク株のように他の銘柄へ物色が波及することは期待しづらい。また、7日の取引はギャップスタートとはなったものの、ロールオーバー中心で積極的にトレンドを取りに行く売買は限られていた。

 本日も売買状況に大きな変化はないと考えられ、日経225先物は75日移動平均線を挟んだこう着感の強い相場展開が見込まれる。オプション権利行使価格では2万9125円を中心とした2万9000円~2万9250円辺りが取引レンジになりそうだ。なお、VIX指数は16.42とボトム圏での横ばい推移。NT倍率は先物中心限月で14.80倍と直近ボトム圏での推移である。

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