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【市況】7日の米国市場ダイジェスト:NYダウ126ドル安、景気敏感株に利益確定の売り

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:NYダウ126ドル安、景気敏感株に利益確定の売り

米国株式市場はまちまち。ダウ平均は126.15ドル安の34630.24ドル、ナスダックは67.23ポイント高の13881.72で取引を終了した。ダウは経済正常化期待で寄り付き後、上昇するも小幅に下落。5月消費者物価指数(CPI)の発表を控え、様子見姿勢が強い中、足元で株価上昇が続いていた景気敏感株を中心に利益確定の売りに押され、終日マイナス圏での推移となった。一方のナスダックは、下落して始まったものの、終日堅調に推移。主要7ヵ国(G7)の財務相会合で、法人税の最低税率を15%とする共同声明が採択されていたが、影響は限定的だった。セクター別では、医薬品・バイオテクが上昇した一方、保険や素材が下落した。

医薬品のバイオジェン(BBIB)は、米医薬品局(FDA)がエーザイと共同開発したアルツハイマー病治療薬を承認したことを受けて上昇。同じくアルツハイマー病治療薬を開発するイーライリリー(LLY)も連れ高した。クルーズ船運営のカーニバル(CCL)が7月からアメリカで運航を再開すると発表し、上昇。同業のノルウェジャンクルーズ(NCLH)などにも買いが入った。在宅フィットネス事業を展開するペロトン・インタラクティブ(PTON)は、投資判断の引き上げを受けて上昇した。

米証券取引委員会(SEC)は7日、 映画館運営のAMC(AMC) などミーム銘柄の急騰を受け、 市場を監視し、不正行為や市場操作の兆候を調査していると発表した。

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■NY為替:米緩和縮小観測の後退によるドル売り継続

7日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円36銭から109円19銭まで下落し、109円25銭で引けた。米連邦準備制度理事会(FRB)は緩和縮小を急がないとの見方によるドル売りが先行したが、ユーロ・円の上昇にともない下げ渋った。

ユーロ・ドルは1.2160ドルから1.2202ドルまで上昇し、1.2191ドルで引けた。ユーロ・円は132円89銭まで下落後、133円31銭まで上昇した。

ポンド・ドルは1.4162ドルから1.4190ドルまで上昇。ドル・スイスフランは0.8997フランから0.8967フランまで下落した。スイスの5月消費者物価指数の伸び拡大を受けてフラン買いも。


■NY原油:弱含みで69.23ドル、ポジション調整的な売りが増える

NY原油先物7月限は、弱含み(NYMEX原油7月限終値:69.23 ↓0.39)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は、前営業日比-0.39ドルの69.23ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは68.93ドル-70.00ドル。アジア市場で70.00ドルまで買われたが、需給ひっ迫を意識した買いは一巡し、68.93ドルまで下落した。ドル高一服を意識して、ニューヨーク市場の序盤にかけて69.78ドルまで反発したが、ポジション調整的な売りが増えたことで通常取引終了後に69.12ドルまで下げている。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 43.12ドル -0.15ドル(-0.35%)
モルガン・スタンレー(MS) 93.21ドル -0.75ドル(-0.80%)
ゴールドマン・サックス(GS)388.16ドル -3.29ドル(-0.84%)
インテル(INTC) 57.09ドル -0.28ドル(-0.49%)
アップル(AAPL) 125.90ドル +0.01ドル(+0.01%)
アルファベット(GOOG) 2466.09ドル +14.33ドル(+0.58%)
フェイスブック(FB) 336.58ドル +6.23ドル(+1.89%)
キャタピラー(CAT) 239.76ドル -4.26ドル(-1.75%)
アルコア(AA) 37.74ドル -1.10ドル(-2.83%)
ウォルマート(WMT) 140.90ドル -0.95ドル(-0.67%)
《ST》

 提供:フィスコ

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