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【特集】USENNEX Research Memo(4):事業間のシナジー追求に加え、各事業の収益体質改善を推進(2)

USENHD <日足> 「株探」多機能チャートより

■USEN-NEXT HOLDINGS<9418>の会社概要

(5) エネルギー事業
エネルギー事業では、電力販売の自由化を受けて立ち上げた事業で、業務提携している東京電力ホールディングス<9501>から仕入れた高圧及び低圧の電力、都市ガスを、東京電力エリア外にある業務店や商業施設向けに販売している。省エネなどのコンサルティング・サービスも提供しており、店舗サービス事業における新規顧客の獲得やクロスセルのきっかけとなるフック商材として機能している。再販のため利益率は低いが、必ずスプレッドが取れる安定した商売という特徴がある。同社は今後もフック商材として拡販する考えだが、契約更新のタイミングで各地の地域電力会社との競争が激化している状況にあることから東京電力との取り組みを強化、同社の店舗向けサービスと電力のコラボ商品を開発し低圧において東京電力エリア内での販売活動を開始した。

(6) その他(金融事業)
上記5事業以外に、同社は(株)新生銀行と合弁で(株)USEN-NEXTフィナンシャルを設立し、2020年8月より金融サービスを開始した。新たに事業を開始する顧客も含め、同社と取り引きのある個人事業主・法人を対象にビジネスクレジット(個品割賦・分割払い)及び事業用クレジットカードのサービスをスタートした。ビジネスクレジットは、分割払いをすることで事業開始時に必要な設備機器の支払い負担を平準化できるサービスである。事業用クレジットカードは、仕入れや経費の支払いに利用できるほか、支出をクレジットカードに集約することで支出管理を効率化することができる。これにより同社顧客の利便性は大きく向上する見込みだが、さらに現在、ベンダーリースやレンディングなどの商品提供も準備を進めているところである。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)

《NB》

 提供:フィスコ

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