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【市況】【↑】日経平均 大引け| 3日ぶり反発、ワクチン普及を受け内需株などが高い (6月2日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  28730.81
高値  29003.55(12:30)
安値  28565.83(09:07)
大引け 28946.14(前日比 +131.80 、 +0.46% )

売買高  12億4876万株 (東証1部概算)
売買代金  2兆7747億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は3日ぶりに反発、朝安後に切り返す
 2.国内でのワクチン普及を受け市場センチメント改善
 3.後場寄りに日経平均2万9000円台乗せの場面も
 4.コロナ後を先取り不動産、原油高で資源株など高い
 5.売買代金は2兆7000億円台と大きく膨らみ活況

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは3連休前の前週末比45ドル高と4日続伸した。米5月ISM製造業景況感指数が市場予想を上回ったことから景気敏感株を中心に買いが優勢だった。

 東京市場では、朝方寄り付き段階では日経平均株価が安かったものの、その後は押し目買いが優勢となりプラス圏に浮上、後場は高値圏で売り物を吸収した。

 2日の東京市場は、朝方は売りが先行し日経平均は2万8500円台まで水準を切り下げたが、その後急速に切り返す展開となった。前日の欧米株が総じて堅調だったことに加え、国内で新型コロナワクチンの普及が進んでいることなどを受け市場心理が改善した。後場寄りに日経平均は2万9000円台に乗せる場面もあったが、その後は戻り売りに押され伸び悩んだ。業種別ではワクチン普及を背景としたアフターコロナ環境を先取りして不動産などの内需系銘柄に買いが入り、海運などグローバル景気敏感株なども強い動きを示した。原油市況高騰を受け資源関連株も物色人気に。東証1部全体の57%の銘柄が上昇、売買代金は2兆7000億円台に膨らみ、今週に入ってからは最も活況な地合いだった。

 個別では、トヨタ自動車<7203>が商いを伴い高く、レーザーテック<6920>が上昇基調を続け、任天堂<7974>も買いが優勢だった。JR東日本<9020>、JR東海<9022>などの上昇も目立つ。リクルートホールディングス<6098>も高い。信越化学工業<4063>も買われた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクもしっかりだった。ポプラ<7601>、イーブックイニシアティブジャパン<3658>がいずれもストップ高に買われ、東京機械製作所<6335>も値を上げた。
 半面、ソフトバンクグループ<9984>は売買代金トップながら株価は冴えず、東京エレクトロン<8035>、HOYA<7741>など軟調だった。ニトリホールディングス<9843>の下げも目立つ。このほかメディアドゥ<3678>が値下がり率トップに売られ、生化学工業<4548>、チェンジ<3962>などが急落。木村化工機<6378>が大きく利食われ、トリケミカル研究所<4369>も安い。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はリクルート <6098> 、信越化 <4063> 、ホンダ <7267> 、アステラス <4503> 、協和キリン <4151> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約67円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はダイキン <6367> 、東エレク <8035> 、SBG <9984> 、オリンパス <7733> 、ファナック <6954> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約57円。

 東証33業種のうち上昇は28業種。上昇率の上位5業種は(1)陸運業、(2)不動産業、(3)鉱業、(4)空運業、(5)海運業。一方、下落率の上位5業種は(1)精密機器、(2)パルプ・紙、(3)情報・通信業、(4)食料品、(5)医薬品。

■個別材料株

△INPEX <1605>
 WTIは2年7ヵ月ぶり高値圏に上昇。
△博展 <2173> [JQG]
 中国市場に特化した広告会社と業務提携。
△コメ兵HD <2780> [東証2]
 「24年3月期までに店舗数を3倍」との報道。
△イーブック <3658>
 「LINEマンガ」運営会社と業務提携。
△稀元素 <4082>
 業績急回復でEV電池材料にも思惑。
△協和キリン <4151>
 米アムジェンとアトピー性皮膚炎治療薬の共同開発契約締結。
△KeePer <6036>
 5月既存店売上高36%増で13ヵ月連続前年上回る。
△パンチ <6165>
 中国向け金型部品好調で業績高変化。
△酒井重 <6358>
 26年3月期に営業利益31億円目指す中計を評価。
△IMV <7760> [JQ]
 EV用リチウムイオン電池性能試験で収益機会拡大へ。

▼リプロセル <4978> [JQG]
 SMBC日興証券を割当先とする新株予約権発行で希薄化を警戒。
▼ワークマン <7564> [JQ]
 5月既存店売上高は3ヵ月連続で前年上回るも伸び率鈍化。


 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ポプラ <7601> 、(2)イーブック <3658> 、(3)ロボホーム <1435> 、(4)インタワクス <6032> 、(5)西武HD <9024> 、(6)東京機 <6335> 、(7)ツナグGHD <6551> 、(8)ケイアイ不 <3465> 、(9)協和キリン <4151> 、(10)KeePer <6036> 。
 値下がり率上位10傑は(1)メディアドゥ <3678> 、(2)生化学 <4548> 、(3)チェンジ <3962> 、(4)メディアス <3154> 、(5)木村化 <6378> 、(6)オプティム <3694> 、(7)ジェイリース <7187> 、(8)ニトリHD <9843> 、(9)トリケミカル <4369> 、(10)東エレデバ <2760> 。

【大引け】

 日経平均は前日比131.80円(0.46%)高の2万8946.14円。TOPIXは前日比16.15(0.84%)高の1942.33。出来高は概算で12億4876万株。東証1部の値上がり銘柄数は1259、値下がり銘柄数は842となった。日経ジャスダック平均は3897.77円(1.01円高)。

[2021年6月2日]


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