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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):すかいらーく、ルネサス、SBG

すかいらーく <日足> 「株探」多機能チャートより
■Speee <4499>  3,930円  +80 円 (+2.1%)  本日終値
 Speee<4499>が5日続伸。この日の午前中、土地活用・不動産投資プラン比較サイト「イエウール土地活用」を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同社では、日本最大級の不動産一括査定サイト「イエウール」を展開しているが、「イエウール土地活用」は、全国の建築会社と提携を結び、アパート経営、マンション経営、戸建賃貸経営、駐車場経営など、さまざまな土地活用プランを一括請求できるサイト。初めての土地活用であっても安心して土地活用プランの請求ができ、自分に合った土地活用方法を見つけることができるという。

■すかいらーく <3197>  1,542円  +27 円 (+1.8%)  本日終値
 すかいらーくホールディングス<3197>が続伸。同社は前週末21日に公募増資の実施により国内外で約440億円を調達することを発表。調達資金は設備投資や有利子負債の返済に充てる。きょうから発行価格決定期間に入っているが、公募増資の発表後、株価は下落しただけに足もとでは値頃感からの買いが入ったようだ。

■IIJ <3774>  3,015円  +34 円 (+1.1%)  本日終値
 インターネットイニシアティブ<3774>がしっかり。SMBC日興証券が28日付で投資評価「2」を継続し、目標株価を2800円から3100円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、同社の収益性が高まりやすい環境になってきていると指摘。法人ネットワークで規模の拡大効果によって収益性が高まっていることや、MVNO事業で個人向けモバイル(IIJmio)の新料金プランが好調で、提供総回線数が増加していることなどを評価している。また、NTTドコモの22年3月期予想モバイル接続料低減率が31.5%(従来のドコモ予想は19.8%)となり、仕入れコストの減少効果も大きいという。同証券では22年3月期の営業利益予想を162億円から177億円へ、23年3月期を同173億円から208億円へ引き上げている。

■アスクル <2678>  1,785円  +14 円 (+0.8%)  本日終値
 アスクル<2678>が続伸。前週末28日の取引終了後に発表した5月度月次業績で、単体売上高が前年同月比17.2%増となり、3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。前年の緊急事態宣言の影響で、BtoB事業が反動増から同23.8%増となったことが牽引した。一方のLOHACOは反動減で同10.0%減となったが、両事業ともに計画対比では好調に推移したとしている。

■三菱総合研究所 <3636>  3,900円  -320 円 (-7.6%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 三菱総合研究所<3636>が大幅続落。前週末28日の取引終了後、キリンホールディングス<2503>などを売り出し人とする155万6600株の売り出し及び20万株を上限とするオーバーアロットメントによる売り出しを行うと発表しており、需給悪化を警戒した売りが出たようだ。株式の更なる流動性の向上を目指すことに加えて、多様な株主を迎え入れることを通じてガバナンスの一層の強化につなげることが目的という。なお、発行条件は6月8日~6月10日のいずれかの日に決定する。

■ルネサス <6723>  1,114円  -65 円 (-5.5%)  本日終値  東証1部 下落率8位
 ルネサスエレクトロニクス<6723>は大幅安。株価は一時、前週末に比べ7%安に売られた。前週末28日に公募増資と株式売り出しなどを実施し、国内外で約2180億円を調達することを発表。1株当たり利益の希薄化や株式需給の悪化が懸念された。この公募増資などに伴い発行済み株式数は約12%増える見通し。調達資金は、英国のダイアログ・セミコンダクターの買収による借入金の長期資金への切り替えのために充てる。発行・売り出し価格は6月9日から11日のいずれかの日に決定する。

■DTS <9682>  2,543円  -66 円 (-2.5%)  本日終値
 DTS<9682>は反落。前週末28日の取引終了後、ラック<3857>子会社で、ネットワーク基盤の設計・構築・運用管理を手掛けるシステム受託開発業のアイ・ネット・リリー・コーポレーションの全株式を6月28日付で取得し、子会社化すると発表したが、市場の好反応は限定的のようだ。今回の株式取得は、ネットワークソリューションビジネスのさらなる強化・発展を図るのが狙い。子会社化により、ネットワーク領域の人材・技術・ノウハウを加え、両社の販路・技術の相互活用による新規顧客の開拓や既存顧客の拡大、新規ビジネスモデル創出を図るとしている。取得価額は非開示。なお、22年3月期業績への影響は軽微としている。

■日本製鉄 <5401>  2,055円  -47.5 円 (-2.3%)  本日終値
 日本製鉄<5401>をはじめ鉄鋼株が軟調な値動きとなり、一時東証1部業種別騰落率で33業種中値下がり率トップに売り込まれた。グローバル景気回復期待を背景に5月上旬に買い戻しの動きが加速したが、当時の市況関連株への買いは需給先行の色も強く目先その反動が出ている。また日本郵船<9101>など海運株も軟調で、こちらも鉄鋼株と入れ替わり一時値下がり率トップとなった。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数が5月中旬を境に軟調展開に変わっており、前週末28日時点で4日続落し2500台まで水準を切り下げている。同指数と株価連動性がある海運株にとっては向かい風となっている。

■三菱UFJ <8306>  620円  -11.3 円 (-1.8%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、第一生命ホールディングス<8750>などいずれも軟調な値動き。4月下旬を境にメガバンクや大手生保株の反転トレンドにあったが、その背景にはインフレ警戒感に伴う米10年債利回りの上昇があった。しかし、直近は過度なインフレ懸念が一服し、米10年債利回りの上昇に歯止めがかかっている。前週末28日は終値ベースで1.58%台と再び1.6%台を下回っており、これを背景に米国株市場では、JPモルガンやシティグループなど大手金融株が軟調な推移をみせた。きょうの東京市場でもこれを引き継ぐ格好となった。

■ソフトバンクグループ <9984>  8,256円  -132 円 (-1.6%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>が前週末終値近辺で強弱観対立もやや売り優勢。株価は8000円台前半で下げ止まってはいるが上値の重い展開となった。MSCIの指数見直しに絡む売り圧力が警戒され、5月中旬に急落したが、その指数イベントを通過して一部でリバウンド期待が高まっている。「ただ、きょうは月末に絡むリバランスの売りが厚く、全体指数や指数寄与度の高い同社など主力株には逆風となっている。前週末に大手証券がレーティングの最上位継続と目標株価の引き上げを発表しているが、目標株価の引き上げ幅が小さかったこともあり影響は限定的」(ネット証券マーケットアナリスト)という。

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