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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 2万8500円のレンジ上限を捉え、トライアングル形成からの上放れを意識


大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 28500 +160 (+0.56%)
TOPIX先物 1915.0 +3.5 (+0.18%)
シカゴ先物 28495 +155
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 24日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。テスラのイーロン・マスク氏のツイートを受けて、21日のハイテク株下落の一因となっていた暗号資産(仮想通貨)が上昇した。また、4月のシカゴ連銀全米活動指数が0.24と、事前予想の1.20を下回ったことでインフレ圧力への懸念が和らぎ、長期金利が低下したことにより、ハイテク株を見直す動きに。S&P業種別指数では、自動車・自動車部品、半導体・同製造装置、メディアが上昇する一方で、公益事業、医薬品・バイオテクノロジー、電気通信サービスが下落。 

 シカゴ先物清算値は日中大阪比155円高の2万8495円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比50円高の2万8390円で始まり、寄り付き後には一時2万8330円まで軟化。その後、保ち合いを経て、米国市場の取引開始後に上昇幅を拡大しており、一時2万8540円まで買われる場面が見られた。引けにかけては2万8500円固めの動きを見せる展開に。

 本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、買い優勢で始まることになりそうだ。米国市場ではインフレ圧力に対する懸念が払拭されたわけではないものの、長期金利の低下を受けて主要ハイテク株主導の上昇を見せており、買い安心感に繋がろう。

 24日の日経225先物は朝方に2万8600円まで急伸した後は目先的な達成感もあって利食いに押されていたが、改めて2万8500円のレンジ上限を捉えてくる形になるため、ショートカバーを交えた上昇を見せてくる可能性がありそうだ。5月13日安値をボトムに下値切り上げのトレンドが継続しており、チャート形状としてはトライアングル形成からの上放れを意識。

 米国市場の流れを引き継ぐ形から指数インパクトの大きい値がさハイテク株の上昇が見込まれるため、日経225先物優位の展開に。NT倍率は先物中心限月で14.80倍~15.00倍でのレンジでの推移から、21日は14.82倍に低下しており、レンジ下限水準からの上昇が意識されやすいだろう。

 また、VIX指数は18.40に低下しており、下値支持線の25日移動平均線を割り込んでいる。終値では6営業日ぶりの水準に低下しており、リスク選好に向かわせそうだ。

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