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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):芝浦電子、大有機、三井化学

芝浦電子 <日足> 「株探」多機能チャートより
■芝浦電子 <6957>  4,860円  +430 円 (+9.7%)  本日終値
 芝浦電子<6957>が急反発し、年初来高値を更新した。同社は21日取引終了後に、24年3月期の連結売上高目標を350億円(22年3月期予想は285億円)とする中期経営計画を発表しており、これが評価材料となっているようだ。売上高営業利益率の目標は18%以上(同14.4%)、ROEの目標は13%以上(同10%)。中期経営計画の方針として、品質・生産性向上(製造工程の効率化やグローバル調達など)や、製品開発(小型・薄型・高耐圧製品や高温センサーの新ニーズ開拓、電気自動車など環境対応車の普及に対応)、人財育成・ガバナンス強化を掲げている。

■大阪有機化学工業 <4187>  4,040円  +205 円 (+5.4%)  本日終値
 大阪有機化学工業<4187>が急伸。前週末21日の取引終了後、21年11月期の連結業績予想について、売上高を307億4000万円から340億円(前期比18.5%増)へ、営業利益を45億5000万円から58億円(同30.6%増)へ、純利益を33億1600万円から44億円(同32.8%増)へ上方修正し、中間・期末各24円の年48円を予定していた配当予想を各25円の年50円に引き上げると発表したことが好感された。自動車塗料用や光学材料向け粘着剤用を中心に化成品事業の販売が回復していることに加えて、半導体材料や表示材料などの電子材料事業の需要が好調に推移していることが要因としている。同時に、金沢工場(石川県白山市)に約45億円を投じて半導体関連材料の新規設備を建設すると発表した。フォトレジストの需要増加に対応するためで、22年1月に着工し、23年4月の操業開始を予定している。

■オカムラ <7994>  1,411円  +57 円 (+4.2%)  本日終値
 オカムラ<7994>が大幅反発。SMBC日興証券が21日付で投資評価「1」を継続し、目標株価を1600円から1700円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、コロナの影響による働き方の変化で恩恵を受ける企業として注目。ポストコロナの働き方に対応した新製品群の売り上げ寄与が見込まれるとして、22年3月期の営業利益予想を148億円から155億円へ、23年3月期を同156億円から165億円へ上方修正した。好調な業績に加えて、資本効率とガバナンスの改善にも注目したいとしている。

■三櫻工業 <6584>  1,137円  +40 円 (+3.7%)  本日終値
 三櫻工業<6584>が大幅反発。前週末21日の取引終了後、未定としていた22年3月期の配当予想を中間・期末各12円50銭の25円にすると発表。前期実績の年15円に比べて10円の増配となることが好材料視された。

■NITTOKU <6145>  3,610円  +120 円 (+3.4%)  本日終値
 NITTOKU<6145>が続伸。前週末21日の取引終了後、中間・期末各15円の年30円を予定していた22年3月期の配当予想を年40円に引き上げると発表しており、これが好感された。9月28日に創立50周年を迎えることから、期末配当で記念配当10円を実施する。

■三井化学 <4183>  3,540円  +110 円 (+3.2%)  本日終値
 三井化学<4183>が続伸。SMBC日興証券は21日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに、目標株価を4200円から4700円に引き上げた。21年3月期第1四半期(1~3月)決算では、基盤素材事業のみならず成長3領域(機能商品群)での計画を上回る着地、過去最高益となる会社計画が好印象であった、と指摘。22年3月期計画では、主に基盤素材事業に上振れ余地があるとみており、今期のコア営業利益予想を1000億円から1250億円(会社計画1150億円)へ上方修正している。また、同社は総合化学メーカーの中で、株主還元に対する姿勢は特に積極的であり、今期は100億円規模の自己株式取得も予想している。

■デジタルHD <2389>  2,130円  +58 円 (+2.8%)  本日終値
 デジタルホールディングス<2389>が3日続伸。午後1時ごろ、子会社コネクトムが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により大きな影響を受ける多店舗展開の飲食店事業者に対して、「toSTORE Local Search.」の全機能及び導入サポートを無償提供すると発表しており、これが好感された。同サービスは、グーグルマイビジネスやその他デジタルメディア上で公開される店舗情報を一元管理できるクラウド型ソフトウェア。度重なる緊急事態宣言やまん延防止等重点措置などの影響により、店舗の営業時間変更や休業など、店舗運営に関わる情報更新の頻度が高まり、都度変化する店舗情報を素早く正確に更新する頻度が高まっていることを受けて、無償で提供することを決定したという。

■日本トリム <6788>  3,705円  +75 円 (+2.1%)  本日終値
 日本トリム<6788>がしっかり。前週末21日の取引終了後、子会社ステムセル研究所<7096>の東証マザーズへの新規上場が承認されたと発表しており、これが好材料視された。上場に際し、最大で63万8300株の売り出しを行う予定だ。

■日本化薬 <4272>  1,041円  +21 円 (+2.1%)  本日終値
 日本化薬<4272>が高い。前週末21日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視された。上限を310万株(発行済み株数の1.82%)、または30億円としており、取得期間は5月24日から9月30日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能にするためとしている。

■ALサービス <3085>  2,256円  +40 円 (+1.8%)  本日終値
 アークランドサービスホールディングス<3085>が3日続伸。前週末21日の取引終了後、中間・期末各12円の年24円を予定していた21年12月期の配当予想を中間・期末各15円の年30円に引き上げると発表したことが好感された。坂本守孝氏の代表取締役社長就任を記念して中間配当で3円の記念配当を実施するほか、期末配当を3円増額する。

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