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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 NISSHA、MDV、武蔵精密 (12日大引け後 発表分)

NISSHA <日足> 「株探」多機能チャートより

 12日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 NISSHA <7915>   ★今期税引き前を一転55%増益に上方修正
 ◆21年12月期の連結税引き前利益を従来予想の70億円→109億円に55.7%上方修正し、一転して54.6%増益見通しとなった。産業資材事業のモビリティ・家電向けを中心に製品需要が想定を上回ることが寄与。第1四半期に為替差益を計上したことに加え、収益性の向上も上振れの要因となる。

 MDV <3902>   ★1-3月期(1Q)経常は99%増益で着地
 ◆21年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比98.7%増の4.5億円に拡大して着地。データ利活用サービスで製薬会社向けを中心に大規模診療データベースを活用した調査・分析サービスが大きく伸びた。子会社Doctorbookの医療動画配信サービスの売上拡大に加え、システム ビィー・アルファの新規連結効果も寄与した。

 東応化 <4186>   ★1-3月期(1Q)経常は54%増益で着地
 ◆21年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比53.6%増の49.5億円に拡大して着地。パソコンやスマートフォン向けなどの旺盛な半導体需要を背景に、半導体用フォトレジストや高密度実装材料などの販売が好調だったことが寄与。
  上期計画の71億円に対する進捗率は69.8%に達しており、業績上振れが期待される。

 メック <4971>   ★上期経常を61%上方修正、通期も増額
 ◆21年12月期上期(1-6月)の連結経常利益を従来予想の11.5億円→18.5億円に60.9%上方修正。新型コロナウイルス感染拡大によるパソコン・サーバーの旺盛な需要を背景に、半導体を搭載するパッケージ基板向け密着向上剤などの販売が想定より伸びる。薬品生産量の増加よる利益率改善も上振れに大きく貢献する。
  併せて、通期の同利益を従来予想の25億円→32億円に28.0%上方修正。増益率が4.7%増→34.0%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

 アサカ理研 <5724> [JQ]  ★今期経常を92%上方修正
 ◆21年9月期上期(20年10月-21年3月)の連結経常利益は前年同期比5.2倍の1億7800万円に急拡大し、従来予想の7000万円を上回って着地。巣ごもり需要やテレワークなどを背景に民生機器関連市場の需要が急拡大し、取引先の生産が想定以上に回復したほか、主力製品である貴金属と銅の価格が上昇したことが追い風になった。また、既存事業における設備投資時期の変更や販管費の見直しを実施したことも上振れにつながった。
  併せて、通期の同利益を従来予想の1億3000万円→2億5000万円に92.3%上方修正。増益率が2.1倍→4.0倍に拡大する見通しとなった。

 UACJ <5741>   ★今期経常は2.7倍増益、2期ぶり復配へ
 ◆21年3月期の連結経常利益は前の期比57.3%増の59.5億円に伸び、従来予想の10億円を上回って着地。続く22年3月期も前期比2.7倍の160億円に急拡大する見通しとなった。今期はアルミ地金価格の上昇に伴う棚卸評価関係の好転を見込むほか、タイ子会社の業績改善なども収益を押し上げる。
  併せて、今期の年間配当は40円とし、2期ぶりに復配する方針とした。

 アライドアキ <6081> [東証M]  ★今期経常を47%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆21年12月期の連結経常利益を従来予想の3.4億円→5億円に47.1%上方修正。増益率が47.2%増→2.2倍に拡大し、従来の8期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。マーケティングDXの需要拡大を追い風に、売上高が計画を11.7%も上回ることが利益を押し上げる。

 やまびこ <6250>   ★1-3月期(1Q)経常は72%増益、通期上方修正
 ◆21年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比72.0%増の39.4億円に拡大して着地。コロナ禍による在宅時間の増加を背景に、主力の北米や欧州で小型屋外作業機械の旺盛な需要が継続したうえ、国内では政府による経営継続補助金の新たな予算化が追い風となり、農業用管理機械の販売が大きく伸びた。
  第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の67億円→77億円に14.9%上方修正。減益率が28.7%減→18.1%減に縮小する見通しとなった。

 キッツ <6498>   ★上期経常を2.4倍上方修正、通期も増額、配当も4円増額
 ◆21年12月期上期(1-6月)の連結経常利益を従来予想の14.5億円→35.5億円に2.4倍上方修正。主力のバルブ事業で半導体製造設備向けの好調が継続していることに加え、伸銅品事業も原材料相場の上昇や販売量の増加を背景に収益が伸びる見通し。
  業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の54億円→75億円に38.9%上方修正した。
  併せて、今期の上期配当を従来計画の5円→9円(前年同期は5円)に増額修正。年間配当は18円になる。

 ホトニクス <6965>   ★今期経常を一転24%増益に上方修正・3期ぶり最高益更新へ
 ◆21年9月期の連結経常利益を従来予想の224億円→281億円に25.4%上方修正し、一転して23.8%増益を見込み、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。医用バイオ機器や産業機器を中心に販売が伸び、売上高が計画を上回ることが利益を押し上げる。

 武蔵精密 <7220>   ★今期経常は82%増益、25円増配へ
 ◆21年3月期の連結経常利益は前の期比16.4%増の82.7億円となり、従来予想の51億円を上回って着地。続く22年3月期も前期比82.4%増の151億円に拡大する見通しとなった。前期上振れはアセアンや中国、欧州向け販売が伸びたうえ、徹底した変動費・固定費の管理で採算が改善したことが要因。今期は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた前期から生産が回復し、12.4%の増収を見込む。
  併せて、前期の年間配当を25円→35円(前の期は31.5円)に増額し、今期も前期比25円増の60円に大幅増配する方針とした。

 長野計器 <7715>   ★今期経常は81%増益へ
 ◆21年3月期の連結経常利益は前の期比33.0%減の15.1億円に落ち込んだものの、続く22年3月期は前期比81.2%増の27.4億円に急拡大する見通しとなった。今期は設備投資需要が回復するなか、主力の圧力計と圧力センサーが半導体業界向けに好調が継続するほか、産業機械・プロセス業界向けの需要回復を見込む。

 東建物 <8804>   ★1-3月期(1Q)経常は60%増益で着地
 ◆21年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比60.0%増の197億円に拡大して着地。住宅事業で投資家向け賃貸マンションの売却が増加したことが収益を押し上げた。
  第1四半期実績だけで、通期計画の480億円に対する進捗率は41.2%に達しており、業績上振れが期待される。

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