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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):図研、SBG、郵船

図研 <日足> 「株探」多機能チャートより
■図研 <6947>  3,120円  +149 円 (+5.0%)  本日終値
 10日に決算を発表。「今期経常は14%増で2期ぶり最高益、2円増配へ」が好感された。
 図研 <6947> が5月10日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期の連結経常利益は前の期比9.6%減の31.5億円になったが、22年3月期は前期比14.2%増の36億円に拡大を見込み、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。
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■ソリトンシステムズ <3040>  1,834円  +62 円 (+3.5%)  本日終値
 ソリトンシステムズ<3040>が大幅高で3日続伸。10日の取引終了後に発表した第1四半期(1~3月)連結決算が、売上高48億9000万円(前年同期比24.0%増)、営業利益9億6700万円(同3.2倍)、純利益7億2600万円(同4.3倍)と大幅増収増益となったことが好感された。主力のITセキュリティー事業で、「SolitonSecureDesktop」などセキュアなテレワークを実現する製品やサービスの売り上げが拡大した。また、「GIGAスクール構想」向けに校内ネットワークに安定と安全を確保する「NetAttest EPS」や「NetAttest D3」、有害サイトへのアクセスを防止する「Soliton DNS Guard」の販売も好調だった。なお、21年12月期通期業績予想は、売上高172億円(前期比4.5%増)、営業利益22億円(同17.9%増)、純利益15億円(同1.1%増)の従来見通しを据え置いている。

■綜合警備保障 <2331>  5,020円  +145 円 (+3.0%)  本日終値
 ALSOK<2331>が後場急伸。同社はきょう午後1時頃に、22年3月期通期の連結業績予想を公表。売上高は前期比6.5%増の5005億円、経常利益は同10.9%増の435億円を見込んでいる。リスクが多様化するなか、安全・安心ニーズへの対応能力強化に加え、デジタル化とデータ活用などの取り組みを行うとしている。また、年間配当計画については前期比4円増配の76円とする方針を示した。なお、21年3月期通期の連結決算は、売上高が前の期比2.1%増の4699億2000万円、経常利益が同0.9%増の392億1200万円で着地した。期末配当は従来計画比2円増額の37円とし、中間配35円と合わせた年間配当は72円となる。加えて、26年3月期を最終年度とする5カ年の中期経営計画も発表。数値目標は売上高6500億円程度、経常利益650億円程度を掲げている。

■日本郵船 <9101>  4,470円  +55 円 (+1.3%)  本日終値
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>の海運大手がいずれも堅調。全体相場は日経平均が900円超の下げをみせるなど波乱展開となったが、そのなかで頑強さが光っている。きょうは、業種別騰落も33業種ほぼ全面安に近い形となっているが、そのなか、海運と鉄鋼のみがプラス圏(10時20分現在)で特に海運は2%近い上昇で異彩を放っている。新型コロナワクチンの普及を背景とする世界的な景気回復期待がグローバル物流を担う海運セクターの業績に追い風となっている。ばら積み船の運賃市況を表すバルチック海運指数も直近こそ上昇一服となっているものの、5月5日時点で3200台まで急浮上しており、これはリーマン・ショック前の2007年以来約14年ぶりの水準に達している。

■エービーシー・マート <2670>  6,050円  +60 円 (+1.0%)  本日終値
 エービーシー・マート<2670>は反発。10日の取引終了後に発表した4月度概況で、既存店売上高は前年同月比65.2%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。前年に比べ業況が大きく改善したことに加えて、気温の上昇が早く天候も良好だったため既存店客数が同67.8%増と伸長したことが牽引した。なお、全店売上高は同2.6倍だった。

■東海カーボン <5301>  1,701円  -215 円 (-11.2%)  本日終値  東証1部 下落率4位
 10日に決算を発表。「1-3月期(1Q)経常は39%減益で着地」が嫌気された。
 東海カーボン <5301> が5月10日大引け後(15:00)に決算を発表。21年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比39.2%減の39.9億円に落ち込んだが、1-6月期(上期)計画の41億円に対する進捗率は97.5%に達し、5年平均の65.9%も上回った。
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■神鋼環境ソリューション <6299>  2,577円  -266 円 (-9.4%)  本日終値
 10日に決算を発表。「今期経常は12%減益へ」が嫌気された。
 神鋼環境ソリューション <6299> [東証2] が5月10日大引け後(16:00)に決算を発表。21年3月期の連結経常利益は前の期比60.8%増の56.7億円に拡大したが、22年3月期は前期比11.9%減の50億円に減る見通しとなった。
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■日本カーボン <5302>  4,585円  -410 円 (-8.2%)  本日終値  東証1部 下落率9位
 10日に決算を発表。「1-3月期(1Q)経常は67%減益で着地」が嫌気された。
 日本カーボン <5302> が5月10日大引け後(15:00)に決算を発表。21年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比66.8%減の3.6億円に大きく落ち込み、1-6月期(上期)計画の12億円に対する進捗率は30.7%にとどまり、5年平均の59.8%も下回った。
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■ソフトバンクグループ <9984>  9,508円  -662 円 (-6.5%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>が大幅下落し1万円大台を大きく割り込んだ。売買代金は全上場企業のなかで断トツ、10時現在で2位の任天堂<7974>約2倍となる600億円をこなしている。時価は75日移動平均線を下回る水準まで切り下げた。前日の米国株市場ではハイテク株に売りが目立つ展開で、ナスダック総合指数が350ポイント強の波乱含みの下げとなった。ソフトバンクGは米ハイテク企業への投資に積極的で、ナスダック市場の動向との株価連動性の高さが指摘されるだけに目先向かい風が強い。また、同社はあすに決算発表を控えており、この結果を見極めたいとの思惑もリスク回避の売りを助長した。

■日経レバ <1570>  15,650円  -1,030 円 (-6.2%)  本日終値
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が急落、1000円を超える下げとなった。同銘柄は日経平均株価に連動するETFで変動率が日経平均の2倍に基本設定されているのが特徴であり、全体相場のボラティリティが高まると個人投資家などを中心とした短期筋の商いが活発化する傾向がある。きょうは売買代金が全市場を通じてトップとなっている。前日の米国株市場でハイテク株が売り込まれナスダック総合指数が大幅安となったことを受け、日経平均は大きく下値を探る展開を余儀なくされた。日経平均の下げ幅は900円を超え、2万8000円台を割り込んだが、それに連動する動きで日経レバも1万5000円大台を下回った。

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