市場ニュース

戻る
 

【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 日経225先物は引き続きレンジ推移に


大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 29410 +20 (+0.06%)
TOPIX先物 1937.0 +3.0 (+0.15%)
シカゴ先物 29410 +20
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 7日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。4月の雇用統計では非農業部門雇用者数が前月比26万6000人増となり、市場コンセンサスの約100万人増を大きく下回ったことから、朝方は弱含む場面が見られた。しかし、今回の結果により連邦準備制度理事会(FRB)は緩和姿勢を続けるとの見方のほか、インフレへの警戒感も後退する形となり、上昇に転じている。NYダウは連日で最高値を更新し、足元で調整が続いていたナスダックも75日移動平均線レベルの攻防から反転を見せた。S&P業種別指数は電気通信サービス、食品・飲料・タバコが小幅に下落したほかは上昇しており、耐久消費財・アパレル、エネルギー、半導体・同製造装置、自動車・自動車部品などの強さが目立つ。 

 シカゴ先物清算値は日中大阪比20円高の2万9410円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比20円安の2万9370円で始まり、米国市場の取引開始後には一時2万9270円まで下落。ただし、引けにかけての米国市場の強い動きを受けて切り返しており、2万9410円で取引を終えている。

 本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行が見込まれるものの、米国市場の上昇に対するナイトセッションでの反応は鈍く、次第にこう着感の強い相場展開になりそうである。ゴールデンウイーク明け6日の東証1部の売買高は15億株を超えていたが、7日は11億株台となり、待機資金などの流入は一巡している。

 今週は2300社程度の企業が決算発表を予定しており、機関投資家による積極的なポジション取りの動きは限られるため、引き続きレンジ推移が続くことになろう。日経225先物はナイトセッションを含めて2万9200円辺りでの底堅さが見られる一方、上値は2万9500円辺りでの強弱感対立といったところ。そのため、基本的には2万9200円~2万9500円辺りでの狭いレンジ推移を想定しておきたい。

 NT倍率は先物中心限月で15.00倍~15.20倍辺りでの保ち合いレンジを継続しており、積極的にポジションを傾けてくる動きが考えづらいなかでは、レンジ内での対応となる。また、VIX指数は終値ベースでは4月16日以来の17.00を下回っており、リスク選好ムードは継続。上値の重さからの売り仕掛け的な売買に対しては、カバーを想定した短期的な値幅取り狙いでのロング対応も一考だろう。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均