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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):INSPEC、タカキタ、明豊ファシリなど

アクセルM <日足> 「株探」多機能チャートより

アクセルM<3624>:487円(+24円)
大幅に3日続伸。医薬品会社などを支援するアクセリード(神奈川県藤沢市)と分子診断領域で製品の評価及び国内流通を共同推進することで合意したと19日に発表し、引き続き買い材料視されている。海外ベンチャーの分子診断分野の有望な新規技術をアクセリードが技術評価する。日本市場での成長が期待される技術・製品はアクセルマークが国内事業化権の取得や適切な事業パートナーを開拓する。


リプロセル<4978>:429円(+13円)
大幅に反発。100%子会社のBioserve Biotechnologies India Pvt. Ltd(インド・ハイデラバード)がインドでがん診断サービスを開始したと発表している。乳がんなど固形腫瘍のリスク診断のほか、現在がんを罹患している患者の各種遺伝子情報を解析する。解析結果は治療薬や阻害剤、その他治療方法の可否、投与量などについて判断する「コンパニオン診断」の一環として活用される。


日本調剤<3341>:1778円(+52円)
大幅反発。前日に21年3月期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の65.5億円から81億円、前期比6.7%増に引き上げ。来局患者数の回復が想定を上回っているほか、医薬品製造販売事業における新規収載品の販売が引き続き好調であったことなどが上振れ要因に。第3四半期までの状況から上振れ期待もあったとみられるが、一転しての営業増益見通しにポジティブなインパクトが先行のようだ。


タカキタ<6325>:711円(+50円)
大幅続伸。前日に業績予想の上方修正を発表、営業利益は従来の1.6億円から4億円に引き上げ、大幅減益予想から一転して増益見通しに。新製品投入効果、経営継続補助金の後押し、畜産クラスター事業による受注残の採択進展などが業績上振れの背景となっているもよう。第3四半期までは前年同期比34.7%の大幅減益であったため、1-3月期は想定以上の収益改善と評価されているようだ。


INSPEC<6656>:2390円(+214円)
大幅続伸。大型受注の獲得を発表、買い材料につながっている。海外企業よりロールtoロール型検査装置を複数台受注したほか、国内企業からも高性能フラットベッド型検査装置を受注、合計約4.8億円の受注を獲得したもよう。性能及びサポート力が顧客から高く評価された結果と会社側では認識している。戦略商品であり、市場の注目度も高いロールtoロール型検査装置の受注獲得で、先行きの期待感が高まる形に。


ホープ<6195>:1635円 ウ(-)
ストップ安売り気配。未定としていた21年6月期の営業損益予想を59.14億円の赤字-50.38億円の赤字(前期実績10.20億円の黒字)と発表している。電力取引価格の高騰が響き、赤字に転落する見通し。引き続き売上原価に対する変動の影響があるため、レンジによる開示となった。また、純損益予想は59.64億円の赤字-50.87億円の赤字(同6.65億円の黒字)で、仮に資本増強を実施しない場合は債務超過となる見込み。


イーグル工<6486>:1274円(+58円)
大幅反発。前日に業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の43億円から57億円、前期比1.2%減に引き上げている。自動車・建設機械業界向け事業の需要が欧州をはじめ各地域で想定を上回って回復しているほか、為替レートが想定より円安に推移したことなども追い風になったもよう。第3四半期までは前年同期比17.6%減であったため、上方修正がストレートに好感される流れとなっている。


明豊ファシリ<1717>:780円 カ(-)
ストップ高買い気配。前日に業績予想の上方修正を発表、営業利益は従来予想の7億円から9億円に増額修正、前期比ほぼ横ばいの水準となる。受注済み進行中プロジェクトについて、緊急事態宣言延長による大きな影響を受けることなく順調に進捗したもよう。第3四半期決算発表時に続く上方修正となっている。また、配当性向の引き上げに伴い、年間配当金も従来計画の16.5円から25.5円にまで引き上げている。

《ST》

 提供:フィスコ

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