【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):HIOKI、AIins、ブイキューブ
HIOKI <日足> 「株探」多機能チャートより
HIOKI<6866>がストップ高。15日の取引終了後に発表した第1四半期(1~3月)連結決算で、売上高69億4900万円(前年同期比19.2%増)、営業利益13億9700万円(同78.6%増)、純利益10億7800万円(同86.6%増)と大幅増益となったことが好感された。主要顧客である自動車及び電子部品業界で設備投資の回復が進みバッテリー、モーター、5G関連の計測器需要が高まったことに加えて、在宅勤務やWeb会議が普及したことでデータセンターの投資が進み、保守管理用計測器の需要も増加した。なお、21年12月期通期業績予想は、売上高239億円(前期比10.3%増)、営業利益30億円(同21.5%増)、純利益23億2000万円(同12.0%増)の従来見通しを据え置いている。
■AI inside <4488> 38,950円 +3,350 円 (+9.4%) 本日終値
AI inside<4488>が大幅高。NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT、川崎市幸区)はきょう、自社のRPAツール「WinActor」とAIinsのエッジコンピューター「AI inside Cube」の連携を開始したと発表。これにより、AIinsが提供する「ワクチン接種管理業務ソリューション」で「WinActor」による自動化・効率化が実現できたとしており、これが材料視されたようだ。両社は2020年2月に、「WinActor」とAIinsのAI-OCRサービス「DX Suite」との組み合わせによる企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進を発表するなど、互いの製品に関するテクノロジーパートナー契約のもと連携強化を図ってきた経緯がある。
■ブロンコビリー <3091> 2,583円 +213 円 (+9.0%) 本日終値 東証1部 上昇率5位
ブロンコビリー<3091>が急動意、2400円台前半を横に走る25日移動平均線を上回りトレンド転換を印象づけている。同社は炭焼きステーキを提供する郊外型レストランをチェーン展開する。15日取引終了後、非開示だった21年12月期の業績予想を発表した。新型コロナウイルスのワクチン普及などを背景に下期にかけて回復色が強まり、営業利益は前期比4倍となる6億5000万円を予想。また未定だった年間配当は前期実績比6円増配となる16円を計画しており、これを評価する投資資金が流入した。
■トリドール <3397> 1,764円 +139 円 (+8.6%) 本日終値 東証1部 上昇率6位
トリドールホールディングス<3397>が続伸。午前9時40分ごろ、孫会社にあたる香港のタムジャイ・インターナショナル(TJI)が、香港証券取引所メインボードへ上場申請したと発表しており、これが好材料視された。TJIは、18年1月にグループ会社となった香港、中国本土及びシンガポールで米線(米の麺)料理を提供するレストランチェーン。業績への影響は、現在申請の精査中であるため、業績へ重要な影響を与える事象が生じた場合、明らかにするとしている。
■フルヤ金属 <7826> 7,740円 +560 円 (+7.8%) 本日終値
フルヤ金属<7826>が急伸、年初来高値を更新した。15日の取引終了後、21年6月期の連結業績予想について、売上高を233億円から320億円(前期比40.2%増)へ、営業利益を45億円から79億5000万円(同2.2倍)へ、純利益を29億円から50億4000万円(同98.9%増)へ上方修正したことが好感された。20年11月から一部貴金属価格が想定を大きく上回り推移していることに加えて、単結晶育成ルツボをはじめとするイリジウム製品や有機EL向け化合物、電極向け貴金属化合物などの受注が好調に推移していることなどが要因としている。
■ブイキューブ <3681> 3,130円 +176 円 (+6.0%) 本日終値
ブイキューブ<3681>が大幅反発。午後2時ごろ、関連会社テレキューブサービスが、JR新大阪駅及びJR大阪駅に個室型スマートワークブース「テレキューブ」を設置し、4月23日以降順次営業を開始すると発表しており、これが好感された。「テレキューブ」は、セキュリティーが保たれた静かな環境で、資料作成やメールなどの業務、電話、Web会議などでのコミュニケーションが可能なワークブース。コロナ禍における新たなニーズに対応するため、生活に密着した場である「駅」にテレキューブを設置することで、オフィスや自宅以外の「第3の仕事場」として快適なスペースを提供するとしている。
■インフォマート <2492> 1,053円 +33 円 (+3.2%) 本日終値
インフォマート<2492>が反発。午前11時ごろ、全日本食品(東京都足立区)に、「BtoBプラットフォーム 契約書」を提供したと発表しており、これが好感された。全日本食品は、全国13エリアにある協同組合、全国のミニスーパーや個人商店など約1600店舗の加盟店から成る日本最大級の独立小売ネットワークを持つ「全日食チェーン」の本部。現在、加盟店向けや社内生産性向上といった幅広い領域で多角的にDXプロジェクトに取り組んでおり、従量料金の低さやセキュリティーレベルの高さなどから「BtoBプラットフォーム 契約書」を導入したようだ。
■日本光電 <6849> 3,360円 +105 円 (+3.2%) 本日終値
日本光電<6849>が反発。15日の取引終了後、集計中の21年3月期連結業績について、売上高が1905億円から1990億円(前の期比7.6%増)へ、営業利益が200億円から265億円(同70.9%増)へ、純利益が118億円から175億円(同77.6%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。20年11月以降の新型コロナウイルス感染拡大の第3波により、補正予算を背景とした感染症患者受け入れのための医療提供体制の整備が年度末にかけて進められたことにより、生体情報モニタや人工呼吸器の売り上げが想定を大幅に上回って推移したことが要因。また、為替差損が為替差益に転じたことも寄与した。
■ベルーナ <9997> 1,278円 +39 円 (+3.2%) 本日終値
ベルーナ<9997>が反発。15日の取引終了後に発表した3月度の月次売上高が、前年同月比29.5%増と6カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。衣料品と家具・雑貨などがともに前年を上回った総合通販事業が同39.4%増となったほか、グルメ、ワイン、オージオ、ナースリー、アンファミエなどが前年を上回った専門通販事業も同28.8%増と大幅に伸長した。また、グランベルホテルや着物レンタルのマイムなどの売り上げが増加したその他事業も同57.2%増となった。
■大和ハウス工業 <1925> 3,432円 +102 円 (+3.1%) 本日終値
大和ハウス工業<1925>はしっかり。15日の取引終了後、集計中の21年3月期連結業績について売上高が4兆円から4兆1000億円(前の期比6.4%減)へ、営業利益が2580億円から3450億円(同9.5%減)へ、純利益が1300億円から1820億円(同22.1%減)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。新型コロナウイルス感染症の再拡大に伴うGoToキャンペーンの停止などによりホテルなど一部事業では売上高の減少が見込まれるものの、既受注の請負工事の施工と投資不動産の売却が順調に進捗したことが売上高を押し上げた。また、景気対策への財政支出や緩和的な金融政策の継続により年金資産の運用環境が改善したことに伴い、年金資産の運用益約420億円を追加で織り込んだことなども利益上振れに寄与した。なお、60円を予定していた期末配当を66円に引き上げたとあわせて発表した。年間配当は116円(前の期115円)となる。
株探ニュース