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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 NT低下の局面はNTロング組成のタイミングにも


大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 29590 -20 (-0.06%)
TOPIX先物 1955.0 +2.5 (+0.12%)
シカゴ先物 29600 -10
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 14日の米国市場はNYダウが上昇する一方、S&P500、ナスダックは下落。米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)によれば、経済活動は2月下旬から4月初めにペースが上向き、消費も改善した。これが材料視されてNYダウは反発。また、注目されていた金融企業の決算は、ゴールドマン・サックスの予想を上回る決算内容が好感されている。一方で、長期金利の上昇が重荷となり、ハイテク株の一角は冴えない。SOX指数構成銘柄ではエヌビディアの下落が目立った。 

 シカゴ先物清算値は大阪比10円安の2万9600円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比30円高の2万9640円で始まると、その後は2万9580円~2万9650円レベルでの保ち合いが続いた。米国市場の取引時間中に2万9740円まで上昇幅を広げる場面も見られたが、引けにかけて軟化し、結局はナイトセッションの安値水準となる2万9590円で取引を終えた。

 本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや売り先行で始まることになりそうだ。ゴールドマン・サックスの予想を上回る決算は安心感につながる一方で、JPモルガン・チェースは決算を受けて下落しており、引き続き金融企業の動向を見極める必要がありそうだ。

 また、長期金利上昇でハイテク株の一角が下落した影響による、バリューローテーションの流れから、NT倍率は75日移動平均線に上値を抑えられる形での下落が見込まれる。しかし、米国市場はベージュブックやゴールドマン・サックスの決算を材料視したとはいえ、あくまでリバランスの範囲内であり、NT低下の局面はNTロング組成のタイミングになる可能性もあろう。

 なお、VIX指数は2%超の上昇となったものの、16.99と依然としてボトム圏での推移である。ハイテク株主導で2万9500円水準に売りを仕掛けてくるようであれば、その後のリバウンドを狙ったロング対応になるだろう。薄商いのなかではインデックス売りの影響を受けやすいとはいえ、これまで2万9500円水準での底堅さは確認されている。

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