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【注目】★本日の【イチオシ決算】 AGC、エヌピーシー、キャリアL (4月12日)

AGC <日足> 「株探」多機能チャートより

1)本日(4月12日)引け後に発表された決算・業績修正

 ●イチオシ決算

【AGC <5201> 】 ★今期税引き前を63%上方修正、配当も20円増額
 ◆21年12月期の連結税引き前利益を従来予想の870億円→1420億円に63.2%上方修正。増益率が52.3%増→2.5倍に拡大する見通しとなった。上期に化学品セグメントで塩化ビニール樹脂の販売価格が上昇したことに加え、ガラスセグメントで建築用ガラスの需要が想定より早いペースで回復していることなどが要因。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の120円→140円に増額修正した。

 ●サプライズな決算発表・業績修正

 ライク <2462>   ★今期経常を15%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も12円増額
 ◆21年5月期の連結経常利益を従来予想の41億円→47億円に14.6%上方修正。増益率が0.8%増→15.6%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。子育て支援サービス事業で適正利益での受注・運営に注力し、採算が改善することが寄与。業務委託費の抑制や採用効率の向上による販管費の減少も上振れに貢献する。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の30円→42円(前期は28円)に大幅増額修正した。

 魚喜 <2683> [東証2]  ★前期経常を一転96%増益に上方修正、17期ぶり復配へ
 ◆21年2月期の連結経常利益を従来予想の8000万円→2億2200万円(前の期は1億1300万円)に2.8倍上方修正し、一転して96.5%増益見通しとなった。巣ごもり需要の高まりを追い風に好調だった鮮魚事業が飲食事業の減収分を補い、売上高が計画を上回ったことが寄与。テイクアウト商品の拡充や廃棄ロスの削減による採算改善に加え、生産性向上や店舗運営コストの見直しで販管費が減少したことも利益を押し上げた。
  業績好調に伴い、従来無配としていた期末一括配当を10円実施し、17期ぶりに復配する方針とした。

 キーウェア <3799> [東証2]  ★前期経常を一転39%増益に上方修正
 ◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の5億円→7.5億円(前の期は5.4億円)に50.0%上方修正し、一転して38.9%増益見通しとなった。コロナ禍で一部顧客から受注の延期・規模縮小などが発生し売上高は計画未達だったものの、業務効率化やコスト削減の進展に加え、持ち分法投資利益が想定を上回ったことで利益は上振れ着地した。

 ダイニチ工業 <5951>   ★前期経常を67%上方修正
 ◆21年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の12.1億円→20.2億円に66.9%上方修正。増益率が5.5倍→9.1倍に拡大する見通しとなった。前期業績の上方修正は1月に続き、2回目。加湿器の販売が想定以上に進んだうえ、石油暖房機器の販売も引き続き好調だったことが上振れの背景。

 イーガーディ <6050>   ★上期経常を24%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆21年9月期上期(20年10月-21年3月)の連結経常利益を従来予想の7.2億円→8.9億円に24.2%上方修正。増益率が30.5%増→62.1%増に拡大し、従来の2期ぶりの上期の過去最高益予想をさらに上乗せした。市場拡大を背景に、ソーシャルサポート部門の動画関連売り上げが増加したほか、アドプロセス部門が好調だったことが寄与。また、昨年10月にジェイピー・セキュアを子会社化したことで、サイバーセキュリティ部門も拡大が続いた。

 キャリアL <6070>   ★前期経常を19%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も5円増額
 ◆21年2月期の連結経常利益を従来予想の23.3億円→27.7億円に18.9%上方修正。増益率が3.4倍→4.0倍に拡大し、従来の4期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。前期業績の上方修正は1月に続き、3回目。1月に発出された緊急事態宣言の影響が限定的だったことが上振れの要因。事務系人材サービス事業で通常通りの業務が継続できたことに加え、製造系人材サービス事業では引き続き受注量が回復した。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の15円→20円(前の期は10円)に大幅増額修正した。

 エヌピーシー <6255>   ★今期経常を62%上方修正
 ◆21年8月期の連結経常利益を従来予想の3億0300万円→4億9200万円に62.4%上方修正。減益率が65.7%減→44.3%減に縮小する見通しとなった。太陽電池製造装置及びパネル解体装置で客先プロジェクトに遅れが生じ売上高は計画を下回るものの、原価低減に加え、旅費交通費や研究開発費を中心とする販管費の減少が寄与し、採算は大きく改善する。

 ローツェ <6323>   ★今期経常は19%増で4期連続最高益、15円増配へ
 ◆21年2月期の連結経常利益は前の期比12.9%増の84.8億円で着地。続く22年2月期も前期比18.6%増の100億円に伸び、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は韓国子会社でFPD関連装置の販売が減少するものの、5Gの商用化や自動車の高機能化などを背景に、半導体関連装置の旺盛な需要が継続し、2ケタ増収が続く。
  併せて、今期の年間配当は前期比15円増の45円に増配する方針とした。

 文教堂GHD <9978> [JQ]  ★上期経常を2.5倍上方修正、通期も増額
 ◆21年8月期上期(20年9月-21年2月)の連結経常利益を従来予想の9000万円→2億2600万円に2.5倍上方修正。「鬼滅の刃」「呪術廻戦」など話題の作品が牽引し、コミックを中心に販売が好調だったことが寄与。巣ごもり需要も追い風になった。
  併せて、通期の連結経常利益も従来予想の2億3000万円→3億5000万円に52.2%上方修正。減益率が35.8%減→2.2%減に縮小する見通しとなった。

2)4月13日の決算発表銘柄(予定) ★は注目決算
 ■取引時間中の発表
  ◆本決算:
   <3260> エスポア [名C]
 ■引け後発表
  ◆本決算:
   <1418> インタライフ [JQ]
   <2294> 柿安本店
   <2305> スタ・アリス
   <2726> パルHD
   <2742> ハローズ
   <2882> イートアンド
   <2925> ピックルス
   <3080> ジェーソン [JQ]
   <3086> Jフロント     ★
   <3490> アズ企画設計 [JQ]
   <3492> タカラリート [東R]
   <3550> ATAO [東M]
   <3678> メディアドゥ
   <3922> PRTIME
   <3967> エルテス [東M]
   <5018> MORESC
   <7520> エコス
   <8167> リテールPA
   <8260> 井筒屋
   <8273> イズミ
   <9602> 東宝        ★
   <9740> CSP
   <9861> 吉野家HD     ★
   <9948> アークス
   など31社
  ◆第1四半期決算:
   <2698> キャンドゥ
   <3267> フィルC
   <3907> シリコンスタ [東M]
   <3994> マネフォ [東M]
   <4016> ミット [JQ]
   <6634> ネクスG [JQ]
   <7083> AHC [東M]
   <9837> モリト
   など11社
  ◆第2四半期決算:
   <2157> コシダカHD
   <3168> 黒谷
   <3541> 農業総研 [東M]
   <4015> アララ [東M]
   <4439> 東名
   <6199> セラク       ★
   <7445> ライトオン
   <9978> 文教堂GHD [JQ]
   など9社
  ◆第3四半期決算:
   <1401> エムビーエス [東M]
   <2153> E・JHD
   <2168> パソナG
   <2722> アイケイ
   <3021> PCNET [東2]
   <3760> ケイブ [JQ]
   <4443> Sansan    ★
   <6567> セリオ [東M]
   <9812> テーオーHD [JQ]
   など12社
  合計64社

 ※「株探」では、株価、PER、利回りなどを併記した【決算発表・業績修正】銘柄一覧をご覧いただけます。

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