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【市況】株価指数先物【昼のコメント】 米株高の影響は限られ、やや想定外のNTショートに


 日経225先物は11時30分時点、前日比160円安の2万9610円(-0.53%)前後で推移している。寄り付きは2万9930円とシカゴ先物清算値(2万9920円)にサヤ寄せする形となり、やや買い優勢から始まった。しかし、週末の米国株高を材料視した物色は限られ、現物の寄り付き直後には一気に下落に転じている。売り一巡後は先週末の終値を挟んだ保ち合いレンジでの推移が続いていたが、前場半ばにレンジを下放れると、そのまま前引けにかけて2万9600円まで軟化した。

 米国市場のクオリティー株物色による影響から、日経平均株価も3万円水準での攻防を見込んでいたものの、安川電機 <6506> の急落が重荷となった。そのほか、指数インパクトの大きいところではソフトバンクグループ <9984> は堅調ながらも、ファーストリテイリング <9983> 、東京エレクトロン <8035> 、信越化学工業 <4063> は軟調。これにより、NT倍率は先物中心限月で15.13倍に下落するなどNTショートの流れに向かい、やや想定外といったところだ。

 前引けのTOPIXは0.15%の下落であり、後場の日銀ETF買い入れはないだろう。東証1部の売買高は5億株を下回る薄商いの需給状況であり、インデックスに絡んだ売買の影響を受けやすい。

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