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【市況】【↑】日経平均 大引け| 反発、米ナスダック高受けハイテク株中心に買い優勢 (4月1日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  29441.91
高値  29585.46(10:30)
安値  29318.82(12:38)
大引け 29388.87(前日比 +210.07 、 +0.72% )

売買高  12億4597万株 (東証1部概算)
売買代金  2兆7186億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は反発、米ナスダック高受けハイテクに買い戻し
 2.朝方発表された日銀短観がコンセンサス上回り株高後押し
 3.バイデン米政権の打ち出す巨額インフラ投資計画に期待感
 4.半導体関連への買い目立つ一方、景気敏感株が利食われる
 5.後場は伸び悩み、値下がり数が値上がり数を大幅に上回る

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比85ドル安と続落した。バイデン政権のインフラ投資計画の概要が公表されたが、短期的な過熱感から景気敏感株の一角に利益確定売りがが優勢となった。

 東京市場では、ハイテク株中心に買い優勢の地合いとなり、日経平均株価は大きく切り返す動きをみせた。ただ、景気敏感株などが売られ、後場は伸び悩んだ。

 1日の東京市場は、終始買い優勢の展開。前日の米国株市場でNYダウは小幅に安かったものの、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は上昇した。外国為替市場では日米金利差拡大を背景にドル高・円安に傾いたこともあって、半導体などをはじめハイテクセクターに買いが集まった。バイデン政権が打ち出す巨額のインフラ投資計画への期待に加え、朝方取引開始前に発表された3月の日銀短観で大企業の景況感改善が市場コンセンサスを上回ったことも好感された。前場中ごろには日経平均は400円を超える上昇をみせる場面もあった。ただ、後場に入るとバイデン政権下での増税に対する警戒ムードも漂い、大口の利益確定売りが出て伸び悩む展開を余儀なくされた。景気敏感株には利食われる銘柄も少なくなかった。また、東証1部の値下がり銘柄数は値上がり数を大幅に上回っている。

 個別では、東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>など半導体関連が買われ、任天堂<7974>も上昇した。エムスリー<2413>が物色人気となり、第一生命ホールディングス<8750>が大きく上値を伸ばした。スター・マイカ・ホールディングス<2975>が急伸、三井ハイテック<6966>も値を飛ばした。低位株ではシステムソフト<7527>が商いを伴い大幅高。
 半面、トヨタ自動車<7203>が軟調、デンソー<6902>も売りに押された。日立製作所<6501>も下落した。ニトリホールディングス<9843>が売られ、日本製鉄<5401>も下値を試す展開に。藤倉コンポジット<5121>が大きく利食われ、エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>も大幅安。サインポスト<3996>、AOI TYO Holdings<3975>などの下げも目立つ。キャリアインデックス<6538>も安い。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、ファナック <6954> 、エムスリー <2413> 、アドテスト <6857> 、TDK <6762> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約211円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はリクルート <6098> 、デンソー <6902> 、第一三共 <4568> 、トヨタ <7203> 、ファストリ <9983> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約42円。

 東証33業種のうち上昇は11業種。上昇率の上位5業種は(1)精密機器、(2)保険業、(3)電気機器、(4)その他製品、(5)金属製品。一方、下落率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)空運業、(3)電気・ガス業、(4)ゴム製品、(5)輸送用機器。

■個別材料株

△スターマイカ <2975>
 12~2月期2ケタ増収増益と自社株買い実施。
△SLD <3223> [JQ]
 ディズニースペシャルカフェ関西旗艦店を大阪に出店。
△Amazia <4424> [東証M]
 海外向けマンガアプリ「Manga Flip」リリース。
△ヘリオス <4593> [東証M]
 体性幹細胞再生医薬品の国内治験に期待。
△IDHD <4709>
 株式分割の実施や22年3月期の実質増配を好感。
△サイジニア <6031> [東証M]
 デジタルマーケティング企業の経営統合で業容拡大期待。
△アップバンク <6177> [東証M]
 Jトラスト社長の藤澤氏が大株主に浮上。
△システムソフ <7527>
 入居申込クラウドの利用斡旋会社が3000社突破。
△第一生命HD <8750>
 上限15.25%の自社株買い発表を好感。
△平和不 <8803>
 21年3月期業績予想の増額修正と増配を発表。

▼日エンター <4829>
 第3四半期好決算も出尽くし感。
▼シキノHT <6614> [JQ]
 東証が本日から信用規制を実施。


 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ランド <8918> 、(2)スターマイカ <2975> 、(3)第一生命HD <8750> 、(4)IDHD <4709> 、(5)フィルC <3267> 、(6)三井ハイテク <6966> 、(7)ストライク <6196> 、(8)ローツェ <6323> 、(9)ビーエンジ <4828> 、(10)RSテクノ <3445> 。
 値下がり率上位10傑は(1)藤コンポ <5121> 、(2)シード <7743> 、(3)タカミヤ <2445> 、(4)富山銀 <8365> 、(5)ウチヤマHD <6059> 、(6)H2Oリテイ <8242> 、(7)アルファ <3434> 、(8)サインポスト <3996> 、(9)AOITYO <3975> 、(10)中発条 <5992> 。

【大引け】

 日経平均は前日比210.07円(0.72%)高の2万9388.87円。TOPIXは前日比3.64(0.19%)高の1957.64。出来高は概算で12億4597万株。東証1部の値上がり銘柄数は861、値下がり銘柄数は1261となった。日経ジャスダック平均は3937.65円(0.98円安)。

[2021年4月1日]


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