【注目】★本日の【イチオシ決算】 川崎汽、トランザク、平和不 (3月31日)
川崎汽 <日足> 「株探」多機能チャートより
1)本日(3月31日)引け後に発表された決算・業績修正
●イチオシ決算
【川崎汽 <9107> 】 ★今期経常を50%上方修正
◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の500億円→750億円に50.0%上方修正。増益率が6.8倍→10倍に拡大する見通しとなった。今期業績の上方修正は2月に続き、3回目。旺盛な貨物需要を背景に、持ち分法適用会社オーシャン・ネットワーク・エクスプレスが運営するコンテナ船事業の収益が計画を大幅に上回ることが上振れの要因となる。
●サプライズな決算発表・業績修正
スターマイカ <2975> ★12-2月期(1Q)経常は34%増益で着地
◆21年11月期第1四半期(20年12月-21年2月)の連結経常利益は前年同期比33.6%増の9.6億円に拡大して着地。底堅い需要を背景にリノベーションマンションの販売が伸び、13.8%の増収を達成したことが寄与。デリバティブ評価損益が好転したことも大幅増益に貢献した。
併せて、25万株(発行済み株式数の1.4%)または3億円を上限に自社株買いを実施することを発表。
ODK <3839> ★今期経常を一転19%増益に上方修正
◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の4.9億円→6.6億円に34.7%上方修正。従来の11.4%減益予想から一転して19.3%増益見通しとなった。外部要員費用や人材紹介手数料が想定より減少することに加え、株式市況の影響で退職給付費用が計画を下回ることが上振れの主因。
AIクロス <4476> [東証M] ★今期最終を93%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆21年12月期の最終利益(非連結)を従来予想の1.7億円→3.3億円に93.0%上方修正。増益率が27.4%増→2.5倍に拡大し、従来の5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。ビジネスチャットサービス事業をナレッジスイート <3999> [東証M]に譲渡することに伴い、特別利益2.5億円が発生することが最終利益を押し上げる。
トランザク <7818> ★上期経常を一転44%増益に上方修正
◆21年8月期上期(20年9月-21年2月)の連結経常利益を従来予想の10.2億円→16.3億円に60.4%上方修正。従来の10.4%減益予想から一転して43.6%増益見通しとなった。EC事業の強化・拡大を軸に新製品を投入し、売上高が計画を上回ったことが寄与。原価低減や販管費の計画的支出に取り組んだことも上振れに貢献した。
平和不 <8803> ★今期経常を9%上方修正、配当も10円増額
◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の92億円→100億円に8.7%上方修正。減益率が8.1%減→0.1%減に縮小する見通しとなった。新型コロナウイルス感染拡大による業績への影響が想定より軽微にとどまることが寄与。ビルディング事業の営業資産管理費と管理部門の経費削減を進めたことも利益を押し上げる。
併せて、今期の年間配当を従来計画の64円→74円(前期は56円)に増額修正した。
2)4月1日の決算発表銘柄(予定)
■引け後発表
◆本決算:
<9976> セキチュー [JQ]
◆第1四半期決算:
<7965> 象印
◆第2四半期決算:
<2164> 地域新聞社 [JQG]
合計3社
※「株探」では、株価、PER、利回りなどを併記した【決算発表・業績修正】銘柄一覧をご覧いただけます。
株探ニュース