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【市況】【↓】日経平均 大引け| 5日ぶり反落、米長期金利上昇を警戒し売り優勢 (3月31日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  29278.33
高値  29348.99(09:44)
安値  29165.52(09:07)
大引け 29178.80(前日比 -253.90 、 -0.86% )

売買高  13億2588万株 (東証1部概算)
売買代金  2兆9084億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均株価は5日ぶり反落、米長期金利の上昇を警戒
 2.米10年債利回り1.77%まで上昇し買い手控えムード
 3.バイデン政権が打ち出す大型の経済対策への期待と綱引き
 4.米金利上昇背景にドル高円安が進行し自動車株は買われる
 5.33業種中31業種が下落、値下がり銘柄が75%占める

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比104ドル安と4日ぶりに反落した。米長期債利回りの上昇が警戒され、ハイテク株などを中心に売りが先行した。

 東京市場では、前日の米株安を受け利益確定の売り圧力が表面化し日経平均株価は反落となった。後場後半は戻り歩調となったが、引け際に売り直された。

 31日の東京市場は、前日まで日経平均が4日続伸していた反動もあって目先筋の利食い圧力が優勢となった。前日の米株市場ではNYダウなど主要3指数がいずれも安かった。バイデン政権が打ち出し、先日成立した1兆9000億ドル規模の経済対策に続き、31日に明らかとなる大型の経済対策に期待が高まっているが、一方で米10年債利回りが一時1.77%まで上昇したことが警戒されており、これを嫌気したリスクオフの地合いが東京市場にも波及した。外国為替市場でドル高・円安が急速に進んだことは自動車株などにプラス材料となったが、全体相場に与える影響は限定的だった。業種別では33業種中31業種が下落。東証1部の値下がり銘柄数は全体の75%を占めている。売買代金は2兆9000億円台にとどまり3兆円大台に届かなかった。

 個別では、ファーストリテイリング<9983>、任天堂<7974>が安く、日立製作所<6501>は大幅安となった。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンク下げも目立った。武田薬品工業<4502>が軟調、コマツ<6301>、三菱商事<8058>なども売りに押された。ストライク<6196>は値下がり率トップに売られ、メディパルホールディングス<7459>、ビーネックスグループ<2154>なども大きく値を下げた。
 半面、ソフトバンクグループ<9984>が堅調、トヨタ自動車<7203>が商いを膨らませ大きく上値を伸ばしたほか、ソニー<6758>も堅調。日本電産<6594>もしっかり。レノバ<9519>が大幅高。エムスリー<2413>が買いを集め、サイバーエージェント<4751>も上昇した。ヤマシタヘルスケアホールディングス<9265>がストップ高に買われ、ラクーンホールディングス<3031>も値を飛ばした。アルテック<9972>も大きく値を上げた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、エムスリー <2413> 、トヨタ <7203> 、東エレク <8035> 、リクルート <6098> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約68円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ファナック <6954> 、KDDI <9433> 、京セラ <6971> 、信越化 <4063> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約106円。

 東証33業種のうち上昇は輸送用機器、鉄鋼の2業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)サービス業、(2)情報・通信業、(3)空運業、(4)精密機器、(5)電気・ガス業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)銀行業、(2)ゴム製品、(3)その他金融業、(4)陸運業、(5)金属製品。

■個別材料株

△ジェネパ <3195> [東証M]
 水産物の流通・販売手掛ける羽田市場と業務提携。
△バイク王 <3377> [東証2]
 21年11月期業績予想を上方修正。
△山田債権 <4351> [JQ]
 株主還元の拡充を好感。
△BASE <4477> [東証M]
 「グーグル商品連携App」を提供開始。
△明光ネット <4668>
 感染拡大防止対応が奏功し上期業績計画上振れ。
△ログリー <6579> [東証M]
 転職メディアを展開するmotoを子会社化へ。
△西松屋チェ <7545>
 22年2月期は2ケタ増益見込みで自社株買いも発表。
△西華産 <8061>
 上限を40万株とする自社株買いを実施へ。
△ヤマシタHD <9265>
 21年5月期業績及び配当予想を上方修正。
△アルテック <9972>
 自社株買いと第1四半期業績好転を好感。

▼日創プロニ <3440> [東証2]
 主力事業の受注減などで21年8月期業績予想を下方修正。
▼日立 <6501>
 米IT企業の買収報道で財務悪化を警戒。


 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ヤマシタHD <9265> 、(2)ラクーンHD <3031> 、(3)ヘリオスTH <6927> 、(4)大和工 <5444> 、(5)レノバ <9519> 、(6)平河ヒューテ <5821> 、(7)アルテック <9972> 、(8)JIA <7172> 、(9)クロップス <9428> 、(10)グロバルLM <3486> 。
 値下がり率上位10傑は(1)ストライク <6196> 、(2)ランド <8918> 、(3)日立 <6501> 、(4)メディパル <7459> 、(5)ビーネックス <2154> 、(6)UMCエレ <6615> 、(7)中発条 <5992> 、(8)レオパレス <8848> 、(9)スルガ銀 <8358> 、(10)キャピタルA <3965> 。

【大引け】

 日経平均は前日比253.90円(0.86%)安の2万9178.80円。TOPIXは前日比23.86(1.21%)安の1954.00。出来高は概算で13億2588万株。東証1部の値上がり銘柄数は491、値下がり銘柄数は1650となった。日経ジャスダック平均は3938.63円(22.49円高)。

[2021年3月31日]


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