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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):三菱UFJ、KTK、東洋エンジ

三菱UFJ <日足> 「株探」多機能チャートより
■三菱UFJ <8306>  615.5円  -3 円 (-0.5%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが軟調。前日に米10年債利回りが1.7%台まで再上昇しており、運用利ザヤの拡大期待から大手金融株には追い風とみられるところだが、米国株市場ではJPモルガンやシティグループなどが軒並み売りに押される展開となった。これは、米投資会社のアルケゴス・キャピタル・マネジメントが多額とみられる投資損失を被った関係で、資産の投げ売りが伝わったことから、同社に貸し付けている銀行大手などへの影響が警戒されたためだ。東京市場でもこの流れを受けて金融株への買いが手控えられた。また、きょうは配当権利落ちに伴う下げ圧力も働いた。

■ケイティケイ <3035>  415円  +80 円 (+23.9%) ストップ高   本日終値
 ケイティケイ<3035>がストップ高。29日の取引終了後、21年8月期の連結業績予想について、売上高を165億9000万円から168億円(前期比0.9%増)へ、営業利益を2億6900万円から3億3000万円(同4.1%増)へ、純利益を1億7700万円から2億4600万円(同5.6%増)へ上方修正し、減益予想から一転して増益予想としたことが好感された。上期において基盤事業のリサイクルトナーなどの出荷が堅調に推移したほか、テレワークやWEB会議に対応するネットワーク機器やセキュリティー機器など利益率の高いITソリューション商品・サービスを拡販したことが要因。また、感染症対策の消毒液や飛沫防止パネルなどの環境・衛生商品などの販売が増加したことも寄与する。

■ベクター <2656>  432円  +80 円 (+22.7%) ストップ高   本日終値
 ベクター<2656>がストップ高。正午ごろ、運営する電子署名サービス「みんなの電子署名」の電子証明書が、商業登記・法人登記のオンライン申請において、添付書面へ使用する電子証明書として有効と認められたと発表しており、これが好感された。

■タカトリ <6338>  797円  +100 円 (+14.4%) ストップ高   本日終値
 タカトリ<6338>がストップ高。29日の取引終了後、海外企業からパワー半導体向けSiC(シリコンカーバイド)材料切断加工装置の大口受注を獲得したと発表したことが好感された。受注金額は約14億4100万円で、21年9月期下期及び22年9月期上期に売り上げ計上する予定。なお、21年9月期業績予想への影響はないという。

■パシフィックシステム <3847>  3,350円  +375 円 (+12.6%) ストップ高   本日終値
 パシフィックシステム<3847>はストップ高の3350円に買われた。29日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を101億円から107億500万円(前期比1.0%減)へ、営業利益を4億7000万円から7億300万円(同13.7%減)へ、純利益を2億3900万円から3億8700万円(同26.7%減)へ上方修正したことが好感された。GIGAスクール構想により小・中学校などへのパソコンやネットワーク機器の導入が増え、機器など販売の売り上げが大幅に増加することに加えて、感染症対策費用の支出が軽減されたことや対面での営業や会議の減少で費用が削減されたことなどが寄与する。また、業績予想の修正に伴い、110円を予定していた期末一括配当を125円にするとあわせて発表した。前期実績に対しては5円の増配になる予定だ。

■GDH <4437>  1,145円  +98 円 (+9.4%) 一時ストップ高   本日終値
 gooddaysホールディングス<4437>が急伸し一時、ストップ高の1347円に買われた。29日の取引終了後、独立系ベンチャーキャピタルであるグローバル・ブレイン(GB、東京都渋谷区)の100%子会社gbDXTechnology(gbDX)と資本・業務提携すると発表しており、これが好感された。GDHグループの中長期な企業価値向上を確実にするため、GBの投資先スタートアップが持つテクノロジーとGDHグループのITビジネスとのシナジー効果を上げるのが目的という。資本面では、gbDXを割当先とする第三者割当増資5万5000株を実施する予定で、調達資金5600万円は経営基盤強化を目的とした人材強化に当てる方針としている。なお、増資後のgbDXの持ち株比率は1.64%となる予定だ。

■東洋エンジニアリング <6330>  738円  +57 円 (+8.4%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 東洋エンジニアリング<6330>が昨年来高値を更新した。同社はきょう、天然ガス処理技術を持つ米エイトリバースと包括協定書を締結したと発表しており、新たな買い手掛かりとなったようだ。東洋エンジは現在、回収した二酸化炭素(CO2)の資源化チェーン構築プロジェクトなどに参画しており、エイトリバースの技術などを活用することで低炭素社会、循環型社会の実現につなげていくとしている。

■nms <2162>  408円  +28 円 (+7.4%)  本日終値
 nms ホールディングス<2162>が大幅高で4日続伸、一時7.6%高の409円まで上値を伸ばした。株価は売り物をこなしながら今年に入ってからの高値圏を走る展開。売買代金も日増しに厚みが加わっており、ジャスダック市場で存在感をみせ始めている。電機や精密機械など製造受託サービス及び人材サービスを展開、パナソニック<6752>やソニー<6758>など日本を代表する大手電機メーカーを主要顧客にし、安定した収益基盤を持つ。新型コロナの影響が一巡する、22年3月期の業績回復に向けた思惑から継続的な実需買いが観測された。

■ジオコード <7357>  1,661円  +112 円 (+7.2%) 一時ストップ高   本日終値
 ジオコード<7357>が一時ストップ高に買われた。午前10時40分ごろ、クラウド営業支援ツール「ネクスト SFA」がグーグル広告との機能接続を開始したと発表しており、これが好感された。今回の機能接続は、グーグル広告経由で発生したオンラインリードを「ネクスト SFA」にインポートし、ビジネスの最終目的である「受注獲得」や「売上計上」に貢献したかを可視化するというもの。これにより本来、広告主がKPI(重要業績評価指標)として設定すべき「成約ベース」での広告配信自動最適化を可能とするという。

■ジェーソン <3080>  644円  +33 円 (+5.4%)  本日終値
 ジェーソン<3080>が大幅高で4日続伸。29日の取引終了後、集計中の21年2月期連結業績について、売上高が260億円から265億4900万円(前の期比9.0%増)へ、営業利益が11億5000万円から12億4700万円(同67.2%増)へ、純利益が7億2000万円から8億500万円(同63.6%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。巣ごもり需要の拡大により、主力である生活必需商品の販売が好調に推移し、あわせて低価格戦略が支持されたことで売上高が計画を上回ったほか、販売費などの削減効果もあり利益が大幅に増加したという。また、業績予想の修正に伴い、9円を予定していた期末一括配当予想を13円に引き上げるとあわせて発表した。前の期に対しては4円の増配になる予定だ。

●ストップ高銘柄
 交換できるくん <7695>  6,470円  +1,000 円 (+18.3%) ストップ高   本日終値
 大阪油化工業 <4124>  2,729円  +500 円 (+22.4%) ストップ高   本日終値
など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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